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はる坊です。
今回は、急激に上昇していった1980年代後半からの私立大学難易度とその理由についてまとめました。
この時代をひとことで言えば、偏差値50だと、どこの大学に入るのも年々厳しくなっていくという時代でした。
現在、〝Fランク大学〟などといわれている大学も、それなりの難易度があり、倍率も10倍を超えていました。
中堅以下の成績の受験生は、経済的に可能であれば、北は北海道から、南は沖縄まで、特に新設大学は入りやすいと、飛行機と新幹線を駆使して、高額の交通費をかけて大学入試に飛び回っていました。
関東では、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒沢大学・専修大学)も入学は難しく、大亜帝国(大東文化大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学)クラスもレベルが高い時代でした。
「生徒のほうが受験情勢を把握していた。それは必死だったよ。第一志望に落ちるなんて序の口。全落ちだって珍しくないんだから」
「現役で失敗して、一浪して再挑戦したんだけど、その1年のうちに志望大学の偏差値がずいぶん上がって、落ちたという子もね。結局、二浪はどうかってことになって、専門学校に進んだ子も結構いたよ。そっちのほうが本人に合っていて、社会人として立派にやっているのを知ると嬉しいんだけどね。もう少し、こちら側で何とかできなかったか、と思うことはあるよ」
「この時代の思い出といえば・・・、本人よりもその子の親が納得しないんだ。『自分たちの時代は○○大学なんて名前を書くだけで入れたのに、なぜ、そこをうちの子に受けさせようとするんだ!』という感じでね。こっちもデータを示して説明をするんだけど、そのデータ自体が信じられないみたいだったね」
「両親がスケジュールを組んで、31校を受験した生徒を憶えている。そのスケジュールを、親御さんと一緒に確認したから間違いない」
とのことで、
最後の証言にでてきたこの生徒は、日東駒専クラスの一校に滑り込んだとのことでした。
早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・青山学院大学・立教大学をひとくくりにした、〝JARWK〟という大学群はあまり聞いたことはありませんが、受験生の入試結果で、この5校の合格者が同レベルだった。
また、この中の1校に合格・入学できれば「私大入試は成功」と呼べた時代だった、と読み取れます。
まずは、偏差値の推移を見ていただきたいと思います。
※偏差値は旺文社発表のものです。
すべて経済学科です。
早稲田大学政治経済学部経済学科
1985年 72.5
1986年 73.5
1987年 69.7
1988年 69.7
1989年 74.0
1990年 74.9
1991年 73.2
慶應義塾大学経済学部
1985年 70.2
1986年 71.0
1987年 69.4
1988年 68.8
1989年 73.2
1990年 74.2
1991年 72.1
上智大学経済学部経済学科
1985年 68.2
1986年 68.4
1987年 64.6
1988年 67.5
1989年 68.2
1990年 70.3
1991年 69.8
青山学院大学経済学部経済学科
1985年 61.3
1986年 62.4
1987年 59.9
1988年 60.9
1989年 65.6
1990年 66.1
1991年 66.7
立教大学経済学部経済学科
1985年 61.5
1986年 60.1
1987年 60.8
1988年 61.7
1989年 66.2
1990年 66.5
1991年 67.5
日本大学経済学部経済学科
1985年 53.8
1986年 55.4
1987年 53.7
1988年 55.6
1989年 61.0
1990年 61.8
1991年 61.5
東洋大学経済学部経済学科
1985年 52.4
1986年 51.5
1987年 51.9
1988年 53.0
1989年 57.1
1990年 57.8
1991年 60.0
駒澤大学経済学部経済学科
1985年 52.5
1986年 53.5
1987年 52.5
1988年 52.5
1989年 58.8
1990年 60.8
1991年 62.0
専修大学経済学部経済学科
1985年 54.9
1986年 54.7
1987年 53.9
1988年 54.6
1989年 59.2
1990年 60.2
1991年 60.9
大東文化大学経済学部経済学科
1985年 48.9
1986年 47.4
1987年 48.5
1988年 50.7
1989年 55.2
1990年 57.4
1991年 58.3
亜細亜大学経済学部経済学科
1985年 48.4
1986年 48.7
1987年 47.4
1988年 50.0
1989年 55.8
1990年 58.4
1991年 59.9
帝京大学経済学部経済学科
1985年 45.4
1986年 43.8
1987年 43.9
1988年 45.3
1989年 49.3
1990年 50.5
1991年 54.2
国士舘大学政経学部経済学科
1985年 39.1
1986年 41.2
1987年 42.4
1988年 44.6
1989年 49.3
1990年 52.2
1991年 53.8
関西大学経済学部経済学科
1985年 59.7
1986年 57.6
1987年 58.4
1988年 59.2
1989年 63.0
1990年 65.0
1991年 64.8
関西学院大学経済学部経済学科
1985年 64.7
1986年 61.4
1987年 61.8
1988年 62.2
1989年 67.8
1990年 68.4
1991年 69.1
同志社大学経済学部経済学科
1985年 65.9
1986年 63.9
1987年 62.3
1988年 63.2
1989年 67.9
1990年 69.5
1991年 70.7
立命館大学経済学部経済学科
1985年 58.6
1986年 58.1
1987年 56.8
1988年 58.9
1989年 63.5
1990年 65.8
1991年 65.7
京都産業大学経済学部経済学科
1985年 54.2
1986年 54.9
1987年 54.0
1988年 55.5
1989年 59.3
1990年 61.9
1991年 60.9
近畿大学商経学部経済学科
1985年 51.6
1986年 51.5
1987年 51.6
1988年 52.8
1989年 56.1
1990年 58.8
1991年 58.5
甲南大学経済学部経済学科
1985年 56.9
1986年 54.3
1987年 55.0
1988年 56.9
1989年 61.4
1990年 60.7
1991年 61.6
龍谷大学経済学部経済学科
1985年 55.9
1986年 52.6
1987年 53.1
1988年 55.2
1989年 59.5
1990年 61.9
1991年 60.9
大阪産業大学経済学部経済学科
1985年 –
1986年 43.9
1987年 46.2
1988年 47.1
1989年 51.7
1990年 55.2
1991年 53.7
大阪学院大学経済学部経済学科
1985年 47.2
1986年 49.0
1987年 43.7
1988年 46.2
1989年 51.6
1990年 54.6
1991年 51.4
阪南大学経済学部経済学科
1985年 40.9
1986年 44.1
1987年 44.0
1988年 47.6
1989年 50.7
1990年 54.5
1991年 54.1
桃山学院大学経済学部経済学科
1985年 45.6
1986年 47.2
1987年 47.5
1988年 48.3
1989年 53.6
1990年 55.6
1991年 56.8
追手門学院大学経済学部経済学科
1985年 46.9
1986年 47.3
1987年 46.6
1988年 50.0
1989年 53.2
1990年 56.4
1991年 54.6
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
よろしければ、下記もご覧くださいませ。
はる坊拝
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