漫画家・遊人の〝推定4億円〟豪邸はスゴイ! デビュー以来、売れるまで画風を変えながら美少女漫画を生み出したのもスゴイ!
漫画家・遊人の〝推定4億円〟ロココ調豪邸
『ANGEL』『桜通信』で有名な漫画家・遊人がTwitterを始められました。
現在は港区六本木と湘南・藤沢を行き来して生活をされているようです。
かつて1990年代半ばに、遊人さんは湘南に〝推定4億円〟といわれるを新築。
新築にあたっては、ハウスメーカーがアメリカ現地の邸宅を調査して建てられた経緯があります。
この豪邸は『ダ・ヴインチ』とか『COMIC GON!』サブカル系の雑誌で特集されていて、『桜通信』の作中にもよく登場していました。
『トゥナイト』にも取り上げられた記憶があります・・・。
本名は確か國光さん。
TwitterのID、@kunimituyuji はご本名ですね。
漫画家・遊人のプロフィール
遊人さんはかなりの苦労人なんですよね。
1959年6月15日に山口県宇部市生まれ。
工業高校卒業後に上京して漫画家を目指して、1979年に芳文社にて短編読み切り『同姓契約』でデビューしたものの、その後は10年近く鳴かず飛ばず。
ちなみに國光という苗字(姓)は宇部市に多いです。
初期の大友克洋の影響を受けた、劇画調の作品も個人的には好きなのですが、ウケなかったんですねえ・・・
(あのままの画風だとかわぐちかいじっぽい絵になっていたのかも)と思うことがあります。
漫画家として売れなかった時代は、印刷屋さんやクリーニング店、漫画家アシスタントとして働きながら漫画を描き続けられていました。
20代半ばには、もう結婚されて娘さんもいらっしゃったはず。
その娘さんは、現在デザイナーとして活躍されておられるようです。
この頃は、相当、漫画家としての位置づけに悩まれただろうなと思います。
画風が変わり続ける漫画家・遊人
事実、遊人さんの絵は、「同一の漫画家か?」というくらいに変化しています。
デビュー当初は、大友克洋さんの影響を受けた劇画調の絵。
それから、江口寿史さん、江川達也さんの影響を受けた絵に変わり、ブレイクすることになる美少女の絵柄に変わります。
これは想像ですが、遊人さんは江口寿史さんの位置を一時期、狙っていたのではないかと思うことがあります。
週刊少年ジャンプに連載した『すすめ!!パイレーツ』と『ストップ!!ひばりくん!』の2作品によって、人気漫画家の地位を不動のものにして、さらに30代になるかならないかのうちに、原稿を落とすことがもはやステータスになっていた〝ビッグE〟江口寿史さんの絵は、今でも十二分に魅力的ですが、1980年代、大変魅力的でした。
江口さんの本業は漫画家ですが、ギャラのいいイラスト仕事が優先になり、江口さんは連載漫画の原稿を落とすことが、恒常的になります。
そこで、遊人さんが、
「江口寿史の絵は受ける。これだったら、江口寿史風の絵で漫画連載をすれば受けるんじゃないか?」
と思われても、決して不思議ではない。
実際、週刊モーニングに連載した末松正博さんの『右曲がりのダンディー』は、江口寿史のパクリそのものでしたが、全9巻で600万部以上を売り上げました。
まあ、末松さんは、江口寿史さん本人から
「〝リスペクトじゃなくて、ただのパクリ〟」と名指し批判をされたので、遊人さんは、江口寿史路線で売れなくてよかったと、一ファンとしては思っています。
個人的な想像に過ぎないのですが、ひょっとしたら江口寿史さんは、イラストレーターとしての実績で、紫綬褒章・旭日小授章の受章・叙勲があるのではと思っています。
紫綬褒章は60歳代まで、旭日小授章は70歳以降の受章・叙勲になりますね。
漫画家・遊人のブレイク
そして、遊人さんは1988年に週刊ヤングサンデーに連載を開始した『ANGEL』でブレイク。
同時期には。リイド社の『リイドコミック』で『校内写生』の連載を開始。
単巻で100万部を超えるヒット作となります。
『ANGEL』第1巻が100万部を突破して、一躍人気漫画家の仲間入りを果たしますが、1990年代初頭に起こった有害図書(コミック)問題の槍玉に挙がり、路線の変更を余儀なくされます。
一旦、休載となり、その後、連載再開されましたが、騒動を恐れてか、コミックスが発行されない状態が続き、最終的にリイド社の子会社だったシュベール出版より、成人向けコミックとしてコミックスが発売されました。
その後は、週刊ヤングサンデー連載の『Juliet』を経て『桜通信』の連載を開始。
『桜通信』も途中の10巻時点で200万部を突破。
『桜通信』連載後半頃までに、出版された遊人作品のコミックスの部数は累計で1500万部を突破します。
1996年に発行された『個人授業』も遊人さんのTwitterによると38万部が発行された模様です。
ヒロイン・飯嶋沙羅が作中でフェラーリF355に乗っていますが、これは遊人さんが実際に所有されていたクルマですね。
また、『遊人ブランド』のOVAやコミックも人気を得て、売れました。
漫画家・遊人の最盛期。収入は9年間で10億円
美少女コミックを描いて得た収入は、全盛期の9年間で10億円だったと、遊人さん本人がインタビューで語っています。
これは、遊人作品の魅力もさることながら、週刊ヤングサンデー(連載作品:『ANGEL』『Juliet』『桜通信』『Peach!』)や週刊ヤングジャンプ(連載作品:『学園天国』『幼な妻マープルの事件簿』)という一般・青年誌に連載を持ち、ただの美少女マンガ・美少女漫画家とは一線を画する位置にいたからだろうと思います。
漫画家が本当に儲かったのは、1980年代~1990年代まででしょう。
何といっても、コミックの売上が現在とは比べものになりませんので。
1990年代半ばには、ブックオフが出て来始めましたし、福満しげゆきさんが、作中で
「(漫画)バブルの頃だったら、もっと売れていた」
とぼやいていますが、実際、漫画家は一部を除いて、そんなに稼げる仕事ではなくなりましたもんね。
豪邸も建て、高級外車を乗り回せる立場になっても遊人さんはお金に淡泊でこだわりがない
遊人さんが吉祥寺から移り住んだ湘南・藤沢。
この土地に買い求めていた100坪あまりの土地に、新築の白亜の邸宅を構えたのは1995年。
アトランタに現存している邸宅をモデルにして、荘厳なドアがカナダ製なのを始め、ほとんどが輸入資材によってまかなわれました。
湘南の豪邸の他にも、ハワイにコンドミニアムを持っていたり、港区六本木にオフィスを構えていたりと確かに傍目にはバブリーでした。
愛車は赤のフェラーリF355と黄色のポルシェ911。
あとクルーザー(700万円)も。
2年ほど前でしょうか、5chまとめサイトで当時の記事が話題になり、
「こんな豪邸を建てても、維持できないだろ」
とか
「固定資産税ヤバイだろ」
という声がありましたが、この邸宅はいまでもしっかりと維持されておられます。
クルマも高級外車を複数所有。
イエローのポルシェ911(1000万円)と赤のフェラーリF355(1500万円)を所有して、のちにはランボルギーニ・ディアブロも所有されていたと記憶しています。
その後、世田谷区に転居されて、吉祥寺に移られ、六本木と湘南・藤沢にを行き来する生活になったわけです。
最近では、コンパクトでお洒落なイタリア車を所有されています。
さて、遊人さんはお金に淡泊な方です。
お金がドサッと入ったときに、アルマーニのスーツとか欲しいものを買ってみたけど、
感想は〝「こんなものか」〟で。
豪邸がクローズアップされたときには、
〝「ジーンズメイトとかで安くていいのを買っている」〟状態。
〝「たまに、タクシーに乗って帰宅すると、運転手さんに「お父さん、お金持ちなんだねえ」と言われる」〟と。
さてさて、美少女が登場する漫画で注目されてしまったので、作者はキモオタ・デブオタではないかと思われがちですが、遊人さんはなかなかのイケメンです。
遊人さん本人のお写真を拝見すると、漫画家というより、デザイナーや音楽関係者という印象を持ちました。
実際、ミュージシャン志望で、我流でありながらピアノ演奏はかなりの腕前で、自作の曲も弾かれるとインタビュー記事で読んだことがあります。
また、年齢よりかなりお若く見えますので、美少女を描く漫画家とご本人が、イコールにならないです。
それに、アウトドア派で原稿が上がると、家にいないという方のようで、30代半ばでメディアに露出されていた頃は、しっかり身体も鍛えておられるなという感じでした。
もっとも、
“「睡眠時間は3~4時間。眠くなったら寝るので、不規則です」”
という多忙な日々を乗り越える為にも、身体のコンディションを整えておられたのでしょう。
元々、「お金がないことが不幸ではない」という考え方の方ですから、
遊人さん本人曰く
〝「遊びで建てた」〟
この豪邸のインパクトはスゴイですが、その他は意外に質素に暮らしておられるような気がします。
Twitterに上がっている画像で普段の生活振りが垣間見えますが、
〝安くていいものが一番いいもの〟
という価値観をお持ちではないかなと感じます。
最近の漫画家・遊人
遊人さんは、2019年1月まで、東京都港区六本木3丁目のタワーマンション・THE ROPPONGI TOKYOの一室を購入して、仕事場として使われていたようですが、昨年末に売却されたときも、Twitter上で
〝「今年1月に売却。6年前に購入した金額の40パーセントUPで売れました。一等地は凄いなーと思いました。」〟と淡々としたコメント。
ここで週刊に連載された『ANGEL ~恋愛奉仕人・熱海康介~ SEASON 2』を描かれていたようですね。
遊人作品は、その画風からか電子書籍の売り上げが良好な漫画でもあります。
遊人作品は、その多くが電子書籍化されていますが、その売り上げが良好な漫画家さんです。
電子書籍・電子コミックを多く取り扱うアマゾンのKindleでも、遊人作品が販売中です。
いままで、遊人作品を読んだことのない方も、今回、このサイトで
「遊人! 懐かしいなあ」
と思われた方も、ちょっとのぞかれてみてはいかがでしょうか?
1990年代初頭、代表作『ANGEL』に引き続いてヤングサンデーに連載された『Juliet』
そして、1995年から同じくヤングサンデーに連載開始された『桜通信』。
『桜通信』は全20巻と遊人作品として最長です。
ヒロインの春日麗、慶應義塾大学文学部に通う令嬢・四葉美咲子、麗の友人・夏樹香美、そして秋本美寿紀と登場する女性は、全員が人間的に魅力的です。
また、主人公・因幡冬馬と秋本浩司の友情も泣けます。
しかし、なぜ大学が慶應義塾大学と上智大学、専修大学、そして、K大学(おそらく駒沢大学)しかでてこないのか、疑問ではありました。
Twitterに続いて、『遊人楽園』以来の公式サイト『遊漫人』
1990年代後半、遊人さんは『遊人楽園』という公式サイトをお持ちでした。
クオリティの高いサイトであったと記憶しています。
それから、直接、情報を発信されることはなかったのですが、Twitterに続いて公式サイトが開設されました。
毎週金曜日更新で、過去の漫画や新作ネームが見られるようです。
また、ブログあり
(いきなり水木しげる大先生登場です)。
グッズ販売あり。
(サイトオープン2日目を待たずして、いきなり1点を残して売り切れてしまいました。1話○○万円の生原稿まで!)
どんなサイトに育っていくか、これから楽しみにしています。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
他にも楽しんでいただける記事があるかと思いますので、どうぞゆっくりご覧ください。
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