はる坊です。
2020年の人事院勧告がおこなわれました。給与引き上げです。
2020年10月7日と10月27日に令和2年の人事院勧告がおこなわれました。
2020年度の国家公務員の給与については、民間との較差が164円と極めて少額であるとして、据え置きを勧告しました。
これまで、6年間連続で引き上げがおこなわれていましたが、月例給の改定なしとなりました
一般企業のボーナスに該当する期末・勤勉手当は、夏期(6月30日支給)と冬期(12月10日支給)の合計で昨年度の月給の4.50カ月分から4.45カ月分とする勧告も同時におこなわれました。
コロナウィルス禍のなか、公務員は給与据え置き、ボーナスカットは少しだけなのは「理解できない」と思われる方も多いのではないかと考えます。
人事院勧告の対象は国家公務員ですが、地方公務員にも準用されて、給与(俸給表)の据え置きとボーナスの引き下げがおこなわれる自治体が大半を占めるでしょう。
2019年の人事院勧告はどうだったか?
2019年の勧告は冬のボーナスにて、前年比より減少や支給しない民間企業も見受けられるなか、人事院は0.05ヶ月分アップを勧告しました。
この勧告によって、公務員の給与や年収にどういった変化があるかといいますと、
基本給となる俸級表も、例えば200,000円だったところが201,000円となり、この差額分は同年4月から遡って支給されます。
この基本給のアップ分には地域手当が掛けられます。
東京特別区の場合、地域手当は20%ですので、基本給の差額+基本給の差額×20%が4月からの遡及されて支給されます。
また、前年度には年間4.45ヶ月分だったボーナスも、アップ分の0.05ヶ月分はこのときに支払われますので、ちょっとしたボーナス感覚です。
これは、年末ギリギリか年始を過ぎてしばらくしてから、支給されることが多いです。
また、福利厚生に関しても、女性の場合、育児休暇を取得するのに何の気兼ねもいりません。
なぜなら、育児休暇を経て職場に復帰するのが当然のこととされているからです。
第一に、国が男性職員にも育児休業期間をとって育児参加をするよう促しているわけですから。
公務員の抜群の信用度と待ち受けるワナ
そして、抜群の信用度があります。部屋を借りるときでも嫌な顔は絶対にされませんし、自宅を購入するときにはすさまじいパワーを見せてくれます。
私自身、市職員時代に住宅ローンを組んで自宅を購入しましたが、こんなにも簡単に銀行の審査に通っていいものかと、逆に不安になるほどあっけなかったのを憶えていますし、クレジットカードを申し込んでも落ちた経験はありません。
ただ勘違いしていただきたくないのは、
【あなたが○○都・○○道・○○府・○○県・○○区・○○市の正規職員である】から、住宅ローンの審査がスルーパスなのです。
ところが、意外にも自分の実力だと勘違いしている方がいるのです。
これは公務員だけではなく、民間企業に勤めるサラリーマンの方でも、一定以上の収入を得ている方にもありがちです。
若い層ではあまり見受けられませんが、ミドル層以上では、どう考えてもお金の遣い方について、身分不相応としか思えない方がチラホラ見受けられます。
「えっ!」とビックリするような外車を持っていたり、資産や副収入がないと勤め人では住むことが難しいと考えられる場所に、高額返済のローンを組んで自宅を構えていたり、悠々と近場ではない海外へに旅行に出掛けたり。
また、当然のようにブランド服を身につけたり、外食も当然のように高級店を利用していたり、毎晩のように飲み歩いて、お店の常連になっていたり。
「銀行はホイホイお金を貸してくれるし、収入も安定しているから大丈夫。それに減額され続けているとはいえ、2~3,000万円の退職金があるし、年金も俺らの世代はもらえるし」
信じられないかもしれませんが、本当にこんな感じの方がいるのです。
しかし、甘いんですね。お金を借りる相手がいつしか銀行から金融業者に変わり、その金融業者から給与の差し押さえされた方を数多く見ました。『ナニワ金融道』にも、父親の借金の保証人となった市役所勤務の娘が、転落していく話がありましたが、これは1990年代の昔話ではなく、実際に現在進行形のよくある話です。
役所の給与体系は完全に年功序列です。
若くして出世しても、中高年層であまり出世と関係のない方が給与を多くもらっているケースは幾らでもあります。
(これは早々に是正すべきだと思います)
若手は役所にいる限り、たとえ薄給激務部署であっても日々働かなくてはなりません。
退職金の計算を繰り返している人や、定年退職後の再任用について、できるだけ楽なところに行かせてほしいと、
庁内営業に余念のない方に替わって、役所の現場を支えているのは、若手です。
公務員は、金銭と酒のトラブルが一番怖い
公務員に話を戻します。
個人的に金銭トラブルを抱えているのが露見すると役所は冷たいです。
花形部署にいた人でも、次の人事異動で簡単に放出されます。それも、できるだけみんなが行きたくないと考えている部署へ。
それで済むならまだマシで、結局は退職を余儀なくされて、職を追われた方も何人かいました。
たとえば50代で、学校を出てからの30年以上、公務員しか経験のない方を、どこの会社が同じくらいの給与で雇ってくれるでしょうか?
私が見たケースでは、再就職が叶っても年収900万円から年収300万円に落ちた例などがありました。
この再就職は自力ではなく、人様の力添えで何とか実現したものです。
この方がその後、どうなったのかは知りませんが、公務員時代の金銭感覚を後悔していることだけは確かでしょう。
たとえ公務員時代が激務だったとしても、それなりの収入があったので、納得できていたでしょう。それが3分の1になり、仕事の量は増え、質もさらに高度なものが求められたら・・・・・・。
悲惨の一言ですね。
また、酒のトラブルも恐ろしい。飲酒運転で逮捕されれば懲戒免職処分は免れませんし、これは公務員の世界に限りませんが、酒癖が悪かったり、酒席での振る舞いによって、前途をなくした方も見ています。
行政書士法第2条第6号により、17年間以上(中学校卒業程度の場合は20年以上)行政事務に従事していれば、行政書士の資格は無試験で得ることができます。
ただ、行政書士資格を保有していたとしても、何の特長も持たない行政書士だと食べていくのは難しいのが現実です。
公務員は経験年数が長ければ長いほど、一般企業の常識と掛け離れていきます。
よって、何らかの理由で中途退職した公務員を進んで採用したがる企業はないでしょうし、転職活動は険しすぎるものと考えたほうがいいと思います。
その1でもお話しましたが、私自身、大学卒業後、民間企業の企画営業職を経験して、ひょんなことで市役所職員を目指すことになり、7年間行政事務職として市役所で働き、民間企業に戻った人間です。
5ch(2ch)公務員スレッド 激務ランキングの信憑性
さて、5ch(2ch)の公務員スレッドで激務ランキングというものも作られました。
引用してみましょう。
★は市役所出世ランキングのAクラス
☆はBクラス
天国
A
支所(出張所含) 資料館 文化会館 スポーツ課
美術館 給食調理場 霊園 聖苑 最終処分場
青少年会館 防災課※
楽園
B
会計課、監査委員会 土木課 建設課 ☆都市整備課
☆議会事務局 社会教育課 公民館 図書館 ☆広報課
市民活動推進室 農業委員会 消費生活課 環境センター
管財契約課 環境保全課(分析・届出)農産課
まあまあ
C
★総務課 企画課 住宅課 給与福利課 人権対策室
環境保全課(苦情・指導) 産業振興課 年金課 資産税課
納税課 戸籍住民課 環境衛生課 下水道管理課 環境政策課
公園緑地課
きついまたは汚い
D
★人事課 ★秘書課 ☆情報システム課 ★財政課 商業観光課
☆教育総務課 高齢福祉課 病院総務課 児童福祉課(保育園)
建築指導課 道路管理課(境界査定)
激務&汚い
E
保護課 介護保険課 後期高齢者医療 病院医事課 医療助成課
市民税課
最悪
F
国民健康保険課 障害福祉課 児童福祉課(手当・CW)
このランキングについてはスレッド上で議論が起こったり、また、ランキングがそのままの形で拡散しているので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。
身も蓋もないいいかたをすると、このランキングは勤務する自治体によって大きく変わります。
自治体ごとに、そこに勤めている職員が作らないと正確なランキングは作成できません。
そして、また面倒なことに首長が替わるどころか、局長、部長が替わることによって、大きく入れ替わるランキングでもあるのが実際のところではないでしょうか。
その為、楽園に位置している部署が、○○市では誰も行きたがらない激務部署で、サービス残業(地方公務員の残業代については労働基準法上で適用外にできます)や休日出勤(これも無給)が常態化しているとか、また、その逆で、「えっ、何で! ○○課は楽よ」という声が聞こえてきたりするのです。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
続きはこちらから。私の考える〝市役所激務ランキング〟を掲載しています⇒地方公務員は美味しい職業か? その3
公務員の副業など上記以外の記事はこちらから・・・
⇒(新しいタブが開きます)こちら『はる坊の雑記』地方公務員関連記事 整理ページです。
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その品質から、数々のアワードを受賞している信頼されたブランドでもあります。
プレミアムマットレスは人気ですが、少々お値段が張るものが多いのがネックです。
一体どれがいいのか、違いがわかりにくいのもネックです。
口コミや評判を調べてみても、高評価と低評価が混ざっていれば、判断に迷います。
また、最安値を調べてみても商品を取り扱っている業者が信用出来るのかどうか、という問題もあります。
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