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長者番付

長者番付を振り返ってみましょうか(2001年分~2004年分 俳優・タレント・歌手&文化人部門)

はる坊です。

2001年分~2004年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。はる坊です。

2001年分~2004年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。

ちなみに吉本興業とエージェント契約を交わした加藤浩次は、2001年3月6日に有限会社加藤タクシーを資本金300万円で、東京都世田谷区内に設立している。これは収入が増加し、節税のために個人事務所設立をおこなったものと推測される。

また、2002年分以降は、個人としては高額収入を得ている漫画家の納税額やプロダクションの申告所得も参考データとして用意しました。

2001年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  石橋貴明   1億9416万円(とんねるず)

2位  みのもんた  1億5283万円

3位  中居正広   1億4378万円(SMAP)

4位  木梨憲武   1億3684万円(とんねるず)

5位  浜田雅功   1億1766万円(ダウンタウン)

6位  松本人志   1億0871万円(ダウンタウン)

7位  ビートたけし 1億0179万円

8位  飯島直子     9224万円

9位  木村拓哉     9016万円(SMAP)

10位  明石家さんま   8637万円

11位  松たか子     8035万円

12位  KONISHIKI    8013万円

13位  峰竜太      7887万円

14位  松嶋菜々子    7812万円

15位  田村正和     7799万円

16位  堺正章     7753万円

17位 中村玉緒     7738万円

18位 タモリ      7338万円

19位 香取慎吾     6907万円(SMAP)

20位 草彅剛      6839万円(SMAP)

歌手部門

1位  浜崎あゆみ 4億2611万円

2位  稲葉浩志   3億5746万円(B’z)

3位  宇多田ヒカル 3億1889万円

4位  松本孝弘   2億7771万円(B’z)

5位  桑田佳祐   2億1605万円(サザンオールスターズ)

6位  倉木麻衣   1億5587万円

7位  矢沢永吉   1億3124万円

8位  椎名林檎   1億1196万円

9位  MISIA  1億0374万円

10位 井上陽水    9797万円

11位 福山雅治    9328万円

12位 布袋寅泰    9323万円

13位 桜井和寿    9230万円(Mr.Children)

14位 藤井フミヤ   9115万円

15位 北川悠仁    8903万円(ゆず)

16位 TAKURO  8057万円(GLAY)

17位 竹内まりや   7944万円

18位 岩沢厚治    7031万円(ゆず)

19位 北島三郎    6211万円

20位 YUKI    6159万円(JUDY AND MARY)

その他・文化人部門

1位  高橋留美子 2億2536万円(漫画家)

2位  千宗室   2億1371万円(茶道家元)

3位  秋元康   2億0218万円(作詞家)

4位  小室哲哉  1億8393万円(音楽プロデューサー)

5位  つんく   1億6541万円(音楽プロデューサー)

6位  青山剛昌  1億6234万円(漫画家)

7位  平山郁夫  1億3129万円(日本画家)

8位  浅利慶太  1億2288万円(舞台演出家)

9位  中島千波  1億0977万円(日本画家)

10位  堀井雄二  1億0106万円(ゲームデザイナー)

11位 久米宏     9870万円(ニュースキャスター)

12位 永六輔    9636万円(文筆家)

13位 伊秩弘将   8455万円(音楽プロデューサー)

14位 車田正美   8412万円(漫画家)

15位 大前研一   8062万円(経済評論家)

16位 石井和義    5518万円(K-1プロデューサー)

17位 小倉智昭    4854万円(司会者)

18位 赤塚不二夫   4767万円(漫画家)

19位 遠藤実     4478万円(作曲家)

20位 篠山紀信    4456万円(写真家)

2002年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  中居正広  1億6808万円(SMAP)

2位  みのもんた 1億6644万円

3位  石橋貴明  1億6126万円(とんねるず)

4位  浜田雅功  1億1992万円(ダウンタウン)

5位  木梨憲武  1億1862万円(とんねるず)

6位  松本人志  1億0453万円(ダウンタウン)

7位  松たか子   1億0158万円

8位  飯島直子     9094万円

9位  明石家さんま   9000万円

10位 木村拓哉     8422万円(SMAP)

11位 中村玉緒     8044万円

12位 峰竜太      7507万円

13位 堺正章      7368万円

14位 田村正和     7283万円

15位 タモリ      7013万円

16位 織田裕二     6967万円

17位 太田光      6910万円(爆笑問題)

18位 草彅剛      6885万円(SMAP)

19位 ビートたけし   6817万円

20位 志村けん     6671万円

歌手部門

1位  浜崎あゆみ  3億7761万円

2位  宇多田ヒカル 3億4358万円

3位  松本孝弘   3億1149万円(B’z)

4位  稲葉浩志   1億9751万円(B’z)

5位  MISIA  1億4729万円

6位  矢沢永吉   1億3428万円

7位  桑田佳祐   1億1838万円(サザンオールスターズ)

8位  桜井和寿   1億0815万円(Mr.Children)

9位  小田和正   1億0788万円

10位  中村正人     9164万円(DREAMS COME TRUE)

11位 降谷建志      9062万円(Dragon Ash)

12位  TAKURO   8111万円(GLAY)

13位  藤井フミヤ    7745万円

14位 吉田美和     7705万円(DREAMS COME TRUE)

15位  倉木麻衣     7658万円

16位  北島三郎     7221万円

17位  長渕剛      6987万円

18位 竹内まりや     6928万円

19位 山下達郎     6787万円

20位 布袋寅泰     6776万円

その他・文化人部門

1位  竹村健一   2億7661万円(評論家)

2位  大川隆法   2億7168万円(幸福の科学 総裁)

3位  小室哲哉  2億4020万円(音楽プロデューサー)

4位  平山郁夫  1億9898万円(日本画家)

5位  千玄室    1億8372万円(前 茶道家元)

6位  浅利慶太   1億8350万円(舞台演出家)

7位  つんく    1億7235万円(音楽プロデューサー)

8位  高橋留美子  1億7214万円(漫画家)

9位  秋元康    1億6265万円(作詞家)

10位  許斐剛    1億5917万円(漫画家)

11位 青山剛昌    1億3512万円(漫画家)

12位 稲葉 賀惠   1億2809万円(ファッションデザイナー)

13位  大前研一   1億0306万円(経済評論家)

14位  小林祥晃   1億0046万円(Dr.コパ 風水師)

15位  石井和義     9299万円(K-1プロデューサー)

16位  久米宏      9016万円(ニュースキャスター)

17位 芦田淳      7424万円(ファッションデザイナー)

18位 浦沢直樹     6177万円(漫画家)

19位 阿久悠       5237万円(作詞家)

20位 松浦勝人     5221万円(音楽プロデューサー)

※1位の竹村健一はアメリカでの不動産投資に成功してのランクイン。

※10位の許斐剛は『テニスの王子様』人気で初登場。

また、売れっ子漫画家はプロダクションを作っていることが多く、その大半が法人化されている。
漫画家本人は社長や役員に就任しており、プロダクションから給与をもらう形で報酬を得ている。
これは、節税を兼ねており、1960年代よりこのシステムは導入されている。
2002年分の漫画家プロダクションの申告所得一覧は以下のとおり

尾田栄一郎 約7億0800万円  ビリーウッド

鳥山明   約6億1700万円  バードスタジオ

井上雄彦  約6億0700万円  アイティプランニング

高橋和希  約4億1200万円  スタジオダイス

藤子・F・不二雄 約3億7300万円  藤子エフ不二雄プロ

岸本斉史  約2億7100万円  スコット

北条司   約2億0600万円  アトリエねこまんま

武井宏之  約1億8300万円  武井プロダクション

秋本治   約1億8200万円  アトリエびーだま

やなせたかし 約1億5700万円  やなせスタジオ

矢沢あい  約1億5700万円  矢沢漫画製作所

河合りつ子 約1億5100万円  とっとこ堂

許斐剛   約1億3400万円  ティケィワークス

森川ジョージ 約1億2600万円  スタジオジェイ

小畑健      約9900万円  ノエル

水島新司     約7200万円  水島プロダクション

永井豪      約5800万円  ダイナミックプロダクション

弘兼憲史     約4900万円  ヒロカネプロダクション

2003年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  みのもんた  1億8647万円

2位  石橋貴明   1億5251万円(とんねるず)

3位  浜田雅功   1億2414万円(ダウンタウン)

4位  松本人志   1億2014万円(ダウンタウン)

5位  木梨憲武   1億1824万円(とんねるず)

6位  草彅剛    1億0907万円(SMAP)

7位  中村玉緒     9716万円

8位  飯島直子     9261万円

9位  木村拓哉     9186万円(SMAP)

10位  峰竜太      8376万円

11位  太田光      8149万円(爆笑問題)

12位  田中裕二     8071万円(爆笑問題)

13位 タモリ      7679万円

14位  織田裕二     7331万円

15位 ビートたけし   7200万円

16位  明石家さんま   6934万円

17位 上沼恵美子     6591万円

18位 志村けん      6210万円

19位 堂本光一      6132万円(KinKi Kids)

20位 大楠道代      6074万円

歌手部門

1位  稲葉浩志   3億0926万円(B’z)

2位  浜崎あゆみ  2億8237万円

3位  松本孝弘   2億7391万円(B’z)

4位  宇多田ヒカル 1億6873万円

5位  矢沢永吉   1億6508万円

6位  桑田佳祐   1億4955万円(サザンオールスターズ)

7位  MISIA  1億1937万円

8位  桜井和寿   1億1407万円(Mr.Children)

9位  井上陽水   1億1074万円

10位  藤井フミヤ    8789万円

11位  TAKURO   8064万円(GLAY)

12位  北島三郎     7829万円

13位  松田聖子     7773万円

14位  吉田美和     6809万円(DREAMS COME TRUE)

15位  椎名林檎      6585万円

16位  中島みゆき    6561万円

17位  河村隆一     6328万円(LUNA SEA)

18位  中村正人     6283万円(DREAMS COME TRUE)

19位  長渕剛      6097万円

20位  倉木麻衣     5678万円

その他・文化人部門

1位  千宗室    1億9377万円(茶道家元)

2位  河合リツ子  1億7863万円(漫画家・とっとこハム太郎作者)

3位  浅利慶太   1億7765万円(舞台演出家)

4位  高橋留美子  1億7064万円(漫画家)

5位  千玄室    1億6544万円(前 茶道家元)

6位  青山剛昌   1億5943万円(漫画家)

7位  つんく    1億5160万円(音楽プロデューサー)

8位  大川隆法   1億4997万円(幸福の科学 総裁)

9位  綾小路きみまろ 1億3691万円(漫談家)

10位  秋元康    1億2787万円(作詞家)

11位  許斐剛    1億2267万円(漫画家)

12位  久石譲    1億2040万円(作曲家)

13位  石原まき子    9944万円(石原プロモーション会長)

14位  久米宏      9455万円(ニュースキャスター)

15位  平山郁夫    9327万円(日本画家)

16位  熊川哲也     9250万円(バレエダンサー)

17位  山本耀司     7983万円(ファッションデザイナー)

18位  小林祥晃     7617万円(Dr.コパ 風水師)

19位  小室哲哉     7575万円(音楽プロデューサー)

20位  芦田淳     7572万円(ファッションデザイナー)

21位  堀井雄二     7226万円(ゲームデザイナー)

※1位の千宗室は、茶道裏千家家元16代玄黙宗室。2003年に15代汎叟宗室から家元を継いだ。

※12位の久石譲はジブリ作品で有名な作曲家。

納税額1,000万円以上で公示された2003年分の漫画家の納税額一覧は以下のとおり

横山光輝     6231万円  

赤塚不二夫    5793万円  

車田正美     5754万円  

佐藤秀峰     5257万円  

浦沢直樹     4423万円  

やなせたかし   4386万円  

水島新司     3941万円  

松本大洋     3752万円  

浜岡賢次     3296万円

宮崎駿      2248万円     

弘兼憲史     2148万円     

宮下あきら    2116万円     

あだち充     1713万円     

中原アヤ     1623万円     

山咲トオル    1586万円     

かわぐちかいじ  1460万円     

川原正敏     1447万円     

江川達也     1327万円     

やくみつる    1210万円

また、売れっ子漫画家はプロダクションを作っていることが多く、その大半が法人化されている。
漫画家本人は社長や役員に就任しており、プロダクションから給与をもらう形で報酬を得ている。
これは、節税を兼ねており、1960年代よりこのシステムは導入されている。

2003年分の漫画家プロダクションの申告所得一覧は以下のとおり

鳥山明    16億0500万円 バードスタジオ

尾田栄一郎   5億2400万円 ビリーウッド

藤子F不二雄  3億4400万円 藤子エフ不二雄プロ

許斐剛     3億0600万円 テイケイワークス

高橋和希    2億8200万円 スタジオダイス

やなせたかし  2億7400万円 やなせスタジオ

井上雄彦    2億6200万円 アイティプランニング

長谷川町子   2億4800万円 (財)長谷川町子美術館

佐藤秀峰    2億0800万円 佐藤漫画製作所

楳図かずお   1億4700万円 楳図プロダクション

森川ジョージ  1億3700万円 スタジオジェイ

矢沢あい    1億3600万円 矢沢漫画製作所

弘兼憲史    1億2800万円 ヒロカネプロダクション

けらえいこ   1億2800万円 ママレードカンパニー

高橋陽一    1億1900万円 ヨウヨウスタジオ

天王寺大    1億1600万円 天王寺大事務所

小畑健     1億1200万円 ノエル

岸本斉史    1億1100万円 スコット

水島新司    1億0500万円 水島プロダクション

武論尊     1億0000万円 プロダクション一家

秋本治       8600万円 アトリエびーだま

ハロルド作石    6400万円 作石プロ

石森章太郎     6400万円 石森章太郎プロ 

臼井儀人      6300万円 らくだ社

北条司       5800万円 アトリエねこまんま

神尾葉子      5700万円 リーフプロダクション

武内直子      5000万円 プリンセス・ナオコ・プランニング

安彦良和      4800万円 九月社

ちばてつや     4300万円 ちばてつやプロダクション

手塚治虫      4200万円 手塚プロダクション

石森章太郎     4200万円  石森プロ
※石森章太郎プロとは別法人

高橋留美子     4000万円 るーみっくプロダクション      

2004年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  みのもんた 2億0101万円

2位  中居正広  1億8745万円(SMAP)

3位  石橋貴明  1億5291万円(とんねるず)

4位  木梨憲武  1億3505万円(とんねるず)

5位  浜田雅功   1億2528万円(ダウンタウン)

6位  中村玉緒   1億0794万円

7位  松本人志   1億0738万円(ダウンタウン)

8位  太田光    1億0639万円(爆笑問題)

9位  田中裕二   1億0176万円(爆笑問題)

10位  木村拓哉     9803万円(SMAP)

11位  草彅剛      9796万円(SMAP)

12位  松たか子     8379万円

13位 島田紳助     8131万円

14位  峰竜太      7828万円

15位 タモリ      7690万円

16位 明石家さんま   7602万円

17位  田村正和     7332万円

18位  堺正章      7055万円

19位 ビートたけし   6932万円

20位 関口宏      6855万円

歌手部門

1位  宇多田ヒカル 3億6595万円

2位  稲葉浩志   1億7577万円(B’z

3位  矢沢永吉  1億7042万円

4位  浜崎あゆみ  1億3785万円

5位  松本孝弘   1億2913万円(B’z)

6位  桑田佳祐   1億1906万円

7位  桜井和寿   1億1417万円(Mr.Children

8位  長渕剛    1億0584万円

9位  藤井フミヤ 1億0093万円

10位  北島三郎     9445万円

11位  吉田美和     8994万円(DREAMS COME TRUE

12位  槇原敬之     8254万円

13位  TAKURO   8081万円(GLAY

14位  綾戸智恵    7456万円

15位  中村正人     7287万円(DREAMS COME TRUE)

16位  松田聖子    7211万円

17位  MISIA   7068万円

18位  中島みゆき   7037万円

19位  倉木麻衣    6396万円

20位  福山雅治    5860万円

その他・文化人部門

1位  平山郁夫   1億6883万円(日本画家)

2位  高橋留美子  1億4271万円(漫画家)

3位  大川隆法   1億4160万円(幸福の科学 総裁)

4位  千玄室    1億4087万円(前 茶道家元)

5位  青山剛昌   1億3831万円(漫画家)

6位  假屋崎省吾 1億3419万円(華道家

7位  秋元康    1億3407万円(作詞家

8位  千宗室    1億2466万円(茶道家元)

9位  岸本斉史   1億1269万円(漫画家)

10位  つんく    1億1268万円(音楽プロデューサー)

11位  NIGO   1億0874万円(ファッションデザイナー)

12位  浅利慶太     9463万円(舞台演出家)

13位  石井和義     9292万円(K-1プロデューサー)

14位  河合りつ子   9238万円(漫画家・とっとこハム太郎作者)   

15位  阿久悠      8274万円(作詞家

16位  山本耀司     7951万円(ファッションデザイナー

17位  芦田淳      7362万円(ファッションデザイナー)

18位  堀井雄二     7273万円(ゲームデザイナー

19位  永六輔      7017万円(文筆家

20位  小林祥晃     6652万円(Dr.コパ 風水師

※6位に華道家の假屋崎省吾が登場。

※9位に登場した岸本斉史は『NARUTO』の作者。

※11位に登場したNIGOは裏原宿系ブランド〝A BATHING APE®〟の創業者。現在は同ブランドから離れて、〝HUMAN MADE〟のデザイナーや音楽プロデューサーとして活動。妻は女優の牧瀬里穂

納税額1,000万円以上で公示された2004年分の漫画家の納税額一覧は以下のとおり

浦沢直樹   6266万円

井上雄彦   5726万円

赤塚不二夫  5679万円

やなせたかし 5654万円

車田正美  4174万円

水島新司   3276万円

宮下あきら  3039万円

福本伸行   2718万円

森川ジョージ 2554万円

川原正敏   2446万円

しげの秀一  2213万円

弘兼憲史   2131万円

あだち充   1940万円

佐藤秀峰   1433万円

かわぐちかいじ1344万円

江川達也   1236万円

2004年分の漫画家プロダクションの申告所得一覧は以下のとおり

鳥山明   14億8300万円 バードスタジオ

高橋和希   5億1000万円 スタジオダイス

藤子F不二雄 4億5600万円 藤子エフ不二雄プロ

長谷川町子  4億4700万円 (財)長谷川町子美術館

岸本斉史  3億7400万円 スコット

許斐剛   3億4700万円 テイケイワークス

尾田栄一郎 3億3300万円 ビリーウッド

やなせたかし2億7000万円 やなせスタジオ

井上雄彦  2億2000万円 アイティプランニング

北条司   2億0700万円 アトリエねこまんま

矢沢あい  2億0300万円 矢沢漫画製作所

武論尊史村翔)1億2400万円 プロダクション一家

佐藤秀峰  1億2200万円 佐藤漫画製作所

秋本治   1億2100万円 アトリエびーだま

弘兼憲史  1億0700万円 ヒロカネプロダクション

武井宏之    8400万円 武井プロダクション

天王寺大    8200万円 天王寺大事務所

けらえいこ   7900万円 ママレードカンパニー

高橋陽一   6900万円 ヨウヨウスタジオ

臼井儀人    6700万円 らくだ社

ハロルド作石   5400万円 作石プロ

石森章太郎  4700万円 石森章太郎プロ

永井豪     4000万円 ダイナミックプロダクション

※『ジョジョの奇妙な冒険』で有名な荒木飛呂彦は、個人事務所兼プロダクションの有限会社ラッキーランドコミュニケーションズで納税しているが、今回対象とした期間では、申告所得4,000万円未満で公示対象外だった。
しかし、公示されている年では、年間4~5,000万円の申告所得があったことが確認できる。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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人物伝

Dr.マシリトこと鳥嶋和彦はビックリするほど優秀だった そのⅤ

自分と関わった人間を富ませる人

〝ミダス王〟と自称したのはダテではなかった

はる坊です。
『Vジャンプ』編集長だった1990年代前半、鳥嶋和彦さんは自らのことを「ミダス王」と呼びました。ギリシャ神話に出てくる、触れた物をすべて黄金に変える力を持った神のことです。

たしかに鳥嶋さんと仕事で深く関わった方は、大きな収入や資産を得ています。
クリエイターでいえば、
鳥山明さんは、『ドラゴンボール』で、桂正和さんは『ウイングマン』『電影少女』『I”s』で、堀井雄二さんは『ドラゴンクエスト』で、さくまあきらさんは『桃太郎電鉄』で、坂口博信さんは『ファイナルファンタジー』でいずれも億単位の収入を得ることになります。

エニックスとスクウェアは上場企業に

また、ゲームで関わったエニックスとスクウェア(現:スクウェア・エニックス)も、それぞれ株式を店頭公開(現在でいうJASDAQ上場)を果たします。

まず、エニックスですが、1991年(平成3年)2月の株式店頭公開(株式上場)時に公募価格の8270円を大きく超える12000円の高値をつけて話題を呼びます。

これにより株主であった創業期からのメンバーは株式上場で大きな資産を得ます。エニックス社長(現・名誉会長)の福嶋康博さんは数百億円の株式資産を得て、杉並区浜田山にスポーツジムと麻雀スペースを備えた豪邸(現在は、渋谷区初台にもっと大きな邸宅を建設して居住)を建てます。

創業メンバーでドラクエのプロデューサーだったエニックスの千田幸信さんも数%の株式を保有する大株主でしたので、多額の資産を手に入れるとともに、JRA日本中央競馬会の馬主資格を得ることになります。

当時の週刊誌には、“「今回の株式公開で、役員は億単位の資産を手に入れ、社員にも数千万円の資産を手に入れた者もいる」”と報じています。

スクウェアの場合は、1994年(平成6年)8月に株式店頭公開(株式上場)を行います。
創業社長であり、91年で社長から身を引き、オーナーとして同社の成長を見てきた宮本雅史さんは、この時に持株の一部を売却しますが、翌1995年(平成7年)5月に発表された1994年分の全国高額納税者番付で17億7220万円を納税して全国2位になったことが報道されました。

ウィキペディアで94年分の全国2位にゲーム会社首脳と記載されているのは宮本さんのことです。

また、坂口博信さんも、株式店頭公開時にはスクウェアの株主ではベスト5に入る大株主でしたので、多額の株式資産を得ることになります。

1996年、43歳で週刊少年ジャンプ編集長に

そんな1996年2月、43歳になっていた鳥嶋和彦さんは、週刊少年ジャンプの編集部に戻り、編集長に就任します。

ジャンプは、後藤広喜さんから編集長のバトンを受け継いだ堀江信彦編集長の下、1994年12月に発行部数653万部を記録しますが、その後は、鳥山明さんの『ドラゴンボール』、そして冨樫義博さんの『幽遊白書』の終了などで、部数は500万部台に減少してしまいます。

編集長を務めていた堀江信彦さんは『メンズノンノ』の編集長に異動となり、後任に鳥嶋さんが就いた形になりました。
(堀江さんはその後、『BART』編集長を経て、集英社を退社します。

そして、北条司原哲夫次原隆二と共にコアミックスを設立、コミックバンチを創刊します。集英社を辞めるときは、年収2000万円を捨てた男として週刊誌の記事になりました。)

週刊少年ジャンプに戻った鳥嶋さんは、3ヶ月間編集部内の様子をみることに注力します。
4年間『Vジャンプ』の編集長を務めていた期間で、編集部のノリや雰囲気が変わっていて、すんなりとジャンプ編集部になじめなかったと回想しています。

プロジェクトをゼロから立て直す

同時に、前編集長が進めていたプロジェクトはすべて1回止めることにして、集英社の内外に頭を下げて回ります。このプロジェクトのなかには、宮部みゆきさん原作の漫画も含まれていたようです。

3ヶ月が過ぎて、ようやく編集部を見渡せるようになった鳥嶋さんの目に入ってきたのは、新人漫画家と編集者が育っていないということでした。

鳥嶋さん曰く

“「冷蔵庫が空っぽの状態になっていた。部数がどんどん上がっていた時期に、新人の連載が次々に失敗した結果だった」”

(引用元;月刊創 1998年12号 「少年ジャンプ」編集長ロングインタビュー 「意識するのはマガジンよりもコロコロですね」-かつて600万部強の驚異的部数を誇りながら)

まもなく、井上雄彦さんの『スラムダンク』も終了しました。



鳥嶋流・編集長術は意外にもシンプルだった

“『もう一回、とにかく少年ジャンプの基本に返るしかない。新人をどれだけ意欲的に取り込んでいけるのか、それで編集者と二人三脚で手作りでやった作品を読者の目にさらして、その反響を編集・作家双方が受け止めて、次の作品につなげていく。この繰り返ししかないんですよね。だから僕がジャンプに戻ってまず考えたのは、そこ(新人発掘・編集者育成)だけを徹底してやりたいということで。新人賞を含めて全部見直したいと。新人賞のマンガ家の選考は、たとえ毎週の校了日に引っかかっても、それだけは必ず見てもらう。それから、副編集長と相談して、連載漫画を数本終わらせてもいいから、必ず毎週、読み切りを載せるスペースを作ってくれと』”

(引用元;月刊創 1998年12号 「少年ジャンプ」編集長ロングインタビュー 「意識するのはマガジンよりもコロコロですね」-かつて600万部強の驚異的部数を誇りながら)

大胆な新人起用は、現在のジャンプに繋がっている

毎週、載せることになった読み切りから、現在までジャンプを支えることになった作品が登場することになります。
1996年夏の増刊号に『ROMANE DAWN』という作品が載ります。そして本誌41号に同じタイトルの読み切りが登場します。
主人公の名はルフィ。作者の名は尾田栄一郎。1975年熊本県生まれの当時21歳。九州東海大学(現:東海大学)工学部建築学科を中退して、『るろうに剣心』の和月伸宏さんの元でアシスタントをしながら描いた作品です。

そして1997年7月22日から『ONE PIECE』連載を開始。現在に続く大人気漫画となり、コミックスの発行部数も国内だけで4億3000万部となっています。

また、同年に始まった島袋光年さんの『世紀末リーダー伝たけし!』も人気を集め、続けて森田まさのりさんの『ROOKIES』、樋口大輔さんの『ホイッスル!』もスタートします。

そして、1998年には冨樫義博さんの『HUNTER×HUNTER』もスタート。武井宏之さんの『シャーマンキング』も人気作となります。

1999年も許斐剛さんによる『テニスの王子様』、原作:ほったゆみ×作画:小畑健による『ヒカルの碁』がヒット作となり、本誌の発行部数こそ減少しますが、コミックスの売れる連載作品が多く並ぶ誌面となっていきます。

最後に、99年には、岸本斉史さんの『NARUTO』もスタートします。

2014年の末に本編は完結しましたが、15年にわたる連載で全700話。単行本は全72巻+外伝1巻を数え、国内だけで1億4000万部以上、そして特筆すべきは海外人気で、フランスだけで1800万部以上、出版された35の国々の出版部数は7500万部以上となり、全世界で2億2000万部以上のメガヒットとなりました。

1997年から1999年までで、これだけの人気連載が出そろったのは、鳥嶋和彦さんが編集長に就任以来掲げてきた、新人漫画家と編集者の育成が進んだ結果といえると思います。

2001年に高橋俊昌さんに編集長の座をバトンタッチすると、鳥嶋さんは第3編集部部長(週刊少年ジャンプ・月刊少年ジャンプ・Vジャンプの統括)に昇格します。
また、権利関係に詳しいことから、ライツ事業部部長も兼任する形となります。

現在は、株式会社 白泉社 代表取締役会長 鳥嶋和彦

2004年には集英社の取締役 第3編集部部長兼ライツ事業部部長となり、2006年7月まで、第3編集部部長職を務め、2008年にはの小学館集英社プロダクション取締役も兼任。

2009年には集英社の常務取締役。

2010年には専務取締役に就任。

2015年8月に退任するまで務めます。

そして、同月に白泉社の顧問に就任すると、その3ヶ月後の2015年11月に白泉社の代表取締役社長に就任します。

白泉社は集英社から枝分かれする形で1973年12月に設立され、資本金1000万円・従業員100名ほどの出版社です。

単体だけで、700名の従業員がいる集英社に比べると小回りが利く企業といえるかもしれません。

社長に就任した鳥嶋さんは、まず、社員ひとりひとりと面談をします。社員が何を考えながら仕事をしているか、そして将来のビジョンは何なのかを知るためです。そして、編集者を育成することに力を注ぐことにします。

編集者を育成すること=新人漫画家の育成に繋がるという考えからうまれているのでしょう。

また、鳥嶋さんが社長に就任してからの白泉社の求人サイトはちょっとぶっ飛んでいます。

大きくアピールされたのは〝たいじん〟を求めますという言葉。
これは、○○をしたい。○○になりたい。の〝たい〟を意味しますが、一見すると何だろうと思えます。
また、2019年度の採用では、ズバリ〝変〟がテーマでした。

鳥嶋和彦は経営者としても優秀!? 白泉社社長就任後、業績がアップしている!

鳥嶋和彦さんが白泉社の代表取締役社長に就任したのは、2015年11月でした。
この2ヶ月前に発表された2015年9月期の決算では、業績は売上高が93億9400万円でした。
それが、鳥嶋社長体制になってから、2016年9月、2017年9月と売上高は100億円台に回復しています。

2010年頃からは、売上高80~90億円台でウロウロしていましたので、鳥嶋社長の経営姿勢が数字にも表れているのではないかと思います。

ちなみに、2018年11月20日の白泉社の役員体制は以下のとおりです。
代表取締役社長:鳥嶋和彦
常務取締役:菅原弘文・馬場建輔
取締役:八巻健史・島田明・堀内丸恵
監査役:木川真希子
※堀内丸恵氏は集英社 代表取締役社長
(1951年10月山梨県富士河口湖町生まれ。成蹊大学法学部卒業後、75年集英社入社。週刊少年ジャンプ編集部に配属され、小林よしのりや秋本治の担当編集者となる。青年誌に異動後、スーパージャンプ編集長を経て、管理部門の管理職を経験。役員待遇、取締役、常務取締役、専務取締役を経て、2011年8月より社長。小学館の監査役も兼任)

ちなみに集英社の役員体制は

代表取締役社長:堀内丸恵
専務取締役:東田英樹
常務取締役:柳本重民・石渡孝子・高梨雄二・鈴木晴彦・廣野眞一・小林桂・茨木政彦
取締役:田中恵・村田登志江・渡辺隆・北畠孝幸・隅野叙雄・田中純
常勤監査役:木川真希子
監査役:相賀昌宏

でした。

2018年11月21日 株式会社 白泉社 代表取締役会長に就任

白泉社に移った鳥嶋和彦さんの社長任期は、当初から3年と決まっていました。
よって、2018年11月以降の去就が注目されていたのですが、11月21日付けで白泉社の代表取締役会長に就任されました。
代表取締役社長には、常務取締役を務められていた菅原弘文常務が昇格。
新任取締役には、高木靖文(デジタル事業部、キャラクタープロデュース部担当)
白岡真紀(第一編集部、第三編集部担当)
小見山康司(販売部、宣伝部、制作部担当)
の3名が就任。
柳沢仁さん(宣伝部、出版部、MOE編集部担当)が、役員待遇のポストに就かれました。

2020年11月27日 株式会社 白泉社 取締役相談役に就任

2020年11月27日に定時株主総会と取締役会が執りおこなわれ、新役員体制が決定しました。

鳥嶋さんは代表取締役会長を退任して、取締役相談役に就任されました。

代表取締役社長(全社統括):菅原弘文
専務取締役(管理部:総務部・経理部・編集総務部 営業部門:販売部・宣伝部・制作部・海外営業部・コンテンツビジネス部担当):馬場建輔
取締役(総務部・経理部・編集総務部担当兼総務部・経理部部長):八巻健史
取締役(第2編集部・宣伝部担当兼第2編集部・宣伝部部長):島田明
取締役(デジタル事業部・キャラクタープロデュース部担当兼デジタル事業部・キャラクタープロデュース部部長):高木靖文
取締役(第1・3編集部担当):白岡真紀
取締役(販売部・制作部・海外営業部担当兼販売部部長):小見山康司
取締役(出版部・MOE編集部・kodomoe編集部・コンテンツビジネス部担当兼MOE編集部・kodomoe編集部部長):柳沢仁
取締役:廣野眞一(集英社 代表取締役社長)
取締役相談役:鳥嶋和彦
監査役:恩穂井和憲

今後、鳥嶋さんは、自らの知名度を生かした対外的な仕事や新しいプロジェクトを立ち上げられるかもしれません。
また、社長・会長時代に行っておられた、後進編集者の育成に力を注がれるかもしれません。

鳥嶋和彦さんの今後にも注目をしていきたいと思います。

最後まで、拙い文章を読み続けてくださり、本当にありがとうございました。

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