社外監査役

上場企業役員

【2023年最新情報】 工学部出身者が大活躍中!上場企業社長・役員一覧 東海大学出身者編①

最終学歴が東海大学出身の上場企業役員一覧①

はる坊です。

今回は、最終学歴が東海大学卒業・中退の上場企業役員をまとめました。

今回は、その1回目となります。

データの見方

銘柄コード・銘柄名(企業名)・役職・氏名・出身校の順です。

代表取締役から社外取締役。

監査役のデータです。

東京証券取引所プライム市場・スタンダード市場・グロース市場の各市場上場企業

名古屋証券取引所プレミア市場・メイン市場・ネクスト各市場上場企業

札幌証券取引所単独並びに重複上場・アンビシャス市場上場企業

福岡証券取引所単独並びに重複上場・Q-Board上場企業企業をカバーしています。

情報ソース元は、各企業のIR情報・各紙の新社長情報・専門誌の情報です。

東海大学出身 上場企業役員

1333 マルハニチロ
取締役 専務執行役員 栗山 治 東海大学海洋学部卒業

1430 ファーストコーポレーション
取締役 横山 一夫 東海大学教養学部卒業

1447 ITbookホールディングス 
取締役 石田 伸一 東海大学短期大学部卒業

1764 工藤建設
常務取締役 藤井 研児 東海大学体育学部卒業

取締役 中山 仁 東海大学教養学部卒業

1766 東建コーポレーション
代表取締役社長兼会長 左右田 稔(左右田 鑑穂) 東海大学政治経済学部中退

1770 藤田エンジニアリング
取締役 長 素啓 東海大学工学部卒業

1828 田辺工業
常勤監査役 小杉 順 東海大学工学部卒業

1832 北海電気工事 
取締役 常務執行役員 笠島 龍広 東海大学工学部卒業

1841 サンユー建設
代表取締役社長 馬場 宏二郎 東海大学工学部卒業

1914 日本基礎技術
代表取締役社長 中原 巖 東海大学大学院海洋学研究科修士課程修了

1929 日特建設
代表取締役社長 和田 康夫 東海大学工学部卒業

1944 きんでん
取締役 専務執行役員 網崎 雅也 東海大学工学部卒業

1948 弘電社
代表取締役 専務執行役員 山崎 勉 東海大学工学部卒業

1968 太平電業
取締役 上席執行役員 有吉 正樹 東海大学工学部卒業

1975 朝日工業社
取締役 常務執行役員 菊池 眞治 東海大学工学部卒業

2153 E・Jホールディングス
常勤監査役 藤井 勉 東海大学工学部土木工学科卒業

2173 博展
取締役 専務執行役員 原田 淳 東海大学工学部卒業

2224 コモ
常勤監査役 加藤 英次 東海大学海洋学部卒業

2286 林兼産業
取締役 安部 克彦 東海大学海洋学部中退
ウォーターベアーズ社長兼任

2293 滝沢ハム
常務取締役 斎藤 信明 東海大学教養学部卒業

2305 スタジオアリス
代表取締役社長 牧野 俊介 東海大学工学部卒業

2349 エヌアイデイ
取締役 小菅 宏 東海大学工学部卒業

2359 コア
取締役 監査等委員 市川 卓 東海大学工学部卒業

2481 タウンニュース社
取締役 執行役員 露木 敏博 東海大学政治経済学部卒業

2488 JTP
常務取締役 伊達 仁 東海大学工学部卒業

2812 焼津水産化学工業
取締役 監査等委員 杉山 洋志 東海大学工学部卒業

2816 ダイショー
取締役 根岸 宏樹 東海大学大学院医学研究科修了

2831 はごろもフーズ
取締役 田村 智之 東海大学海洋学部卒業

2874 ヨコレイ
代表取締役社長 松原 弘幸 東海大学海洋学部卒業

2876 デルソーレ
取締役 森山 敏治 東海大学工学部卒業

2877 日東ベスト
常務取締役 渡邉 昭秀 東海大学政治経済学部卒業

3020 アプライド
代表取締役会長兼社長 岡 義治 東海大学工学部卒業

取締役 山口圭介 東海大学政治経済学部卒業

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心より御礼申し上げます。

よろしければ、下記もご覧くださいませ。

今後もデータを更新してまいりますので、よろしくお願いいたします。

はる坊拝

上場企業役員

【2023年最新情報】 上場企業社長・役員一覧 専門学校出身者編①

最終学歴が専門学校出身の上場企業役員一覧①

はる坊です。

今回は、最終学歴が専門学校の上場企業役員をまとめました。

今回は、その1回目となります。

データの見方

銘柄コード・銘柄名(企業名)・役職・氏名・出身校の順です。

代表取締役から社外取締役。

監査役のデータです。

東証プライム・スタンダード・グロース各市場

名証プレミア・メイン・ネクスト各市場をカバーしています。

情報ソース元は、各企業のIR情報・各紙の新社長情報・専門誌の情報です。

【建設業】
1430 ファーストコーポレーション
代表取締役社長 中村 利秋 東京デザイナー学院中退

1438 岐阜農園
常務取締役 小栗 栄一 東海ビジネス専門学校卒業

1439 安江工務店
常務取締役 新田 義正 HAL名古屋卒業

1444 ニッソウ
取締役 湯浅 一彦 工学院大学専門学校卒業

1449 FUJIジャパン 
取締役 樋口 俊一 札幌理工学院専門学校卒業

【サービス業】
1717 明豊ファシリティワークス
常務取締役 大島 和男 専門学校東京CPA会計学院卒業

【建設業】
1758 太洋基礎工業
常務取締役 土屋 敦雄 東海工業専門学校卒業

1764 工藤建設
常務取締役 田崎 功 北九州YMCA卒業

1771 日本乾溜工業
取締役 今田 暢也 長崎県立建設大学校土木科卒業

1771 日本乾溜工業
取締役 荒木 強 KJC専門学院卒業

1788 三東工業社
取締役 専務執行役員 中村 幸治 修成建設専門学校卒業

1795 マサル
取締役 高橋 聡一郎 日本工学院専門学校卒業

1795 マサル
取締役 蛭子屋 新一 日本電子専門学校卒業

1827 ナカノフドー建設
社外取締役 小高 光晴 東京情報ビジネス専門学校卒業

1841 サンユー建設
常務取締役 清本 孝敏 東京デザイン専門学校卒業

1841 サンユー建設
取締役 下瀬川 泰 大原簿記専門学校卒業

1873 日本ハウスホールディングス
代表取締役社長 真田 和典 読売九州理工専門学校卒業

【サービス業】
2122 インタースペース
取締役 岩渕 啓太 専門学校日本ホテルスクール卒業

2137 光ハイツ・ヴェラス
常勤監査役 若林 弘子 北海道医師会看護専門学校卒業

2150 ケアネット
社外常勤監査役 高橋 幸定 千代田電算機学院卒業

2180 サニーサイドアップグループ
取締役 久貝 真次 沖縄ビジネス外語学院卒業

【食料品業】
2222 寿スピリッツ
常務取締役 松本 真司 大原簿記専門学校卒業

【情報・通信業】
2307 クロスキャット
取締役 副社長執行役員 山根 光則 広島電子専門学校卒業

2317 システナ
代表取締役会長 逸見 愛親 千代田電算機学院卒業

2326 デジタルアーツ
代表取締役社長 道具 登志夫 東京商科学院専門学校中退

2335 キューブシステム
代表取締役会長 崎山 收 日本電子工学院卒業

2335 キューブシステム
取締役 内田 敏雄 日本電子工学院卒業

2349 エヌアイデイ
常務取締役 盛光 敏昭 コンピュータ教育学院卒業

【サービス業】
2435 シダー
代表取締役社長 座小田 孝安 国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院卒業

2435 シダー
社外取締役 中村 儀成 国立善通寺病院附属リハビリテーション学院卒業

2435 シダー
常勤監査役 二宮 さおり 国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院卒業

2488 JTP
取締役副社長 為田 光昭 専門学校静岡スクールオブビジネス卒業

2492 インフォマート
取締役副会長 長濱 修 九州電子計算機専門学校卒業

【小売業】
2687 シー・ヴイ・エス・ベイエリア
社外取締役 高橋 尚人 東放学園専門学校卒業

2754 東葛ホールディングス
代表取締役社長 石塚 俊之 ホンダインターナショナルテクニカルスクール卒業

2754 東葛ホールディングス
取締役 森田 誉 新堀ビジネス専門学校卒業

2754 東葛ホールディングス
取締役 高橋 輝 大原簿記専門学校卒業

2754 東葛ホールディングス
取締役 監査等委員 吉井 徹 東京デザイナー学院卒業

2776 新都ホールディングス 
代表取締役社長 鄧 明輝 東京外国語学院卒業

2788 アップルインターナショナル
代表取締役 小林 正示 中部日本自動車整備専門学校卒業

【食料品業】
2816 ダイショー
常務取締役 坂田 恵輔 福岡経理専門学校卒業

2872 セイヒョー
取締役 宮島 亜佐夫 新潟商科電算専門学校卒業

2882 イートアンドホールディングス
取締役 監査等委員 椎木 孝 進栄経理専門学校卒業

2901 石垣食品
代表取締役社長 小西 一幸 大原簿記専門学校卒業

2916 仙波糖化工業
常務取締役 前田 立志 コンピュータ日本学院専門学校卒業

2934 ジェイフロンティア
取締役 執行役員 鈴木 信二 大原簿記専門学校卒業

【小売業】
3028 アルペン
取締役副社長 執行役員 村瀬 一夫 日本ビジネス専門学校卒業

3038 神戸物産
取締役 浅見 一夫 兵庫栄養専門学校卒業

【情報・通信業】
3042 セキュアヴェイル
代表取締役社長 米今 政臣 東京商科学院専門学校卒業

3042 セキュアヴェイル
取締役 常務執行役員 白石 達也 京都コンピュータ学院卒業

3042 セキュアヴェイル
取締役 執行役員 大政 崇志 愛媛電子ビジネス専門学校卒業

3053 ペッパーフードサービス 
取締役 猿山 博人 日本電子専門学校中退

3057 ゼットン
取締役 常勤監査等委員 木村 治 YMCA国際ホテル専門学校卒業

3073 DDホールディングス
常務取締役 矢口 健一 武蔵野調理師専門学校卒業

【卸売業】
3180 ビューティガレージ
取締役 供田 修一 石川美容専門学校卒業

3180 ビューティガレージ
取締役 野村 貴久 石川経営専門学校卒業

【小売業】
3181 買取王国
取締役 監査等委員 松岡 保富 東京デザイナー学院卒業

【卸売業】
3183 ウイン・パートナーズ
取締役 執行役員 三田上 浩美 東京電子専門学校卒業

【小売業】
3184 ICDAホールディングス
代表取締役副社長 向井 俊樹 ホンダ学園卒業

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はる坊拝

【モンスター企業】キーエンスと創業者・滝崎武光氏のまとめ

社員の平均年収2,279万円!資産約3兆1700億円 キーエンス創業者・滝崎武光氏はどこまでもミステリアス①

※本ページはアフィリエイト広告を利用しています

はる坊です。

今回は、フォーブス誌の2021年日本人長者番付で、2020年に引き続き第3位にランクインしているキーエンス創業者で同社名誉会長・滝崎武光氏に迫っていきたいと思います。

キーエンス創業者で同社名誉会長・滝崎武光氏の総資産3兆1,700億円!

米フォーブス誌によると、滝崎氏の資産は滝崎武光氏個人、そして、妻の滝崎美弥子氏が代表取締役を務める滝崎氏の資産管理会社・株式会社ティ・ティが保有するキーエンス株の合計で、3兆1,700億円に上ります。

2017年では1兆3880億円でしたから、6年間で約2.3倍も資産を増やしたことになります。

ちなみに、日本人長者番付のトップ3は、

ユニクロを率いるファーストリテイリングの柳井正 代表取締役会長兼社長

本記事でご紹介するキーエンスの滝崎武光 取締役名誉会長

ソフトバンクグループの孫正義 代表取締役会長兼社長。

の順です。

上位には滝崎氏とともに、サントリーホールディングスの佐治信忠会長やユニチャームの高原豪久会長など、日本人の日常生活に欠かせないモノを手掛ける企業のトップが名を連ねています。

米フォーブス誌日本版で発表された2015年からの滝崎氏の資産推移を見てみましょう

2015年 第5位 資産額:1兆0472億円

2016年 第4位 資産額:  9379億円

2017年 第4位 資産額:1兆3880億円

2018年 第4位 資産額:1兆8430億円

2019年 第3位 資産額:2兆0670億円

2020年 第3位 資産額:2兆1190億円

2021年 第3位 資産額:2兆8420億円

2022年 第2位 資産額:2兆9,700億円

2023年 第2位 資産額:3兆1,700億円

すっかり、ファーストリテイリングの柳井正氏、ソフトバンクグループの孫正義氏、サントリーホールディングスの佐治信忠氏と並んで、日本人トップの資産を保有する人物として定着している感があります。

滝崎氏が、ここに挙げた3名の方と違うのは、滝崎武光氏は資産家・実業家の子息として生を受けたわけではなく、サラリーマン家庭に生まれ育ち、学歴も高卒であること。

約6年間のサラリーマン生活を経て共同経営の会社を設立するも、短期間で倒産させ、再度のチャレンジでも上手くいかず、20代後半までに結局2度の会社倒産を経験している人物であること。

3度目に正直となったキーエンスも、最初はリード電機という滝崎氏ただひとりの個人事業に過ぎない時点からスタートしているところでしょう。

まさに立志伝中の人物といえます。

この記事を読み進めていただくとお分かりいただけると思うのですが、滝崎氏ご本人は、この2兆円を超える資産のことは、必要以上に誇っているようには思えません。

もし、滝崎氏に現在の資産額について尋ねたら、

「資産といっても、私個人や家族、資産管理会社で保有している株式が大半です。

株価は必ずしも、会社の業績に比例して上下するものではなく不確かなもの。

ですから、あてにはなりません。

私は株や不動産売買で利益を出そうとする〝財テク〟はしてはいけないという考えです。

それよりも高付加価値の仕事をすること、会社の営業利益のほうが大切ですよ。

私は売上高には目を向けません。

いくら売上があっても低い利益率では、従業員を含めて企業に関わる人々がメリットを享受できませんから、意味がありません。

現在、キーエンスの営業利益率は売上高の54%強です。

この数字は社員ひとりひとりが、付加価値の高い良い仕事をしてくれていることの証だと思います。

私はそちらを誇りたいです」

きっと、そんな答えが返ってくるような気がします。

それでは、キーエンスと滝崎武光氏の足跡を追っていきましょう。

株式会社 キーエンスとは?

〝人件費は経費にあらず〟従業員の最高平均年収は何と2,279万3,975円。ボーナスは年4回

キーエンスは、創業者・滝崎武光氏が1972年3月に兵庫県伊丹市において、個人事業・リード電機として創業。

1974年5月に兵庫県尼崎市に移転するとともに法人化され、リード電機株式会社となります。

その後、FA(ファクトリーオートメーション)用センサーや計測器の開発・販売を手掛けて業績を伸ばし、1986年10月に商品ブランド名のキーエンス(KEYENCE)と商号の統一を図るために株式会社キーエンスに社名を変更。

ちなみにキーエンス(KEYENCE)とは、Key of Science-キー・オブ・サイエンス(科学の鍵)の略語です。

翌1987年10月には大阪証券取引所第2部に株式を上場。
株式上場準備に3年も4年もかかり、上場審査基準も厳しかった当時としては、かなりのスピードといえる会社設立から僅か13年で上場企業の仲間入りを果たします。

2年後の1989年12月には東京証券取引所2部にも重複上場。
1991年9月には、ついに東京証券取引所1部上場を果たします。

上場時から高収益企業・高株価企業として有名でしたが、

まれに見る高収益体質を維持したまま、現在まで成長を続け、

2023年3月期の連結決算では、

売上高:9,224億2,200万円 売上総利益:7,547億3,200万円 営業利益4,989億1,400万円を記録

粗利率は驚異の81.9% 営業利益率は何と54.1%です。

2024年3月期の連結決算数字がどうなるか、これから注視していきたいと思います。

キーエンスは、従業員の年収が高い企業としても有名ですが、〝人件費は経費にあらず〟というキーエンス独自の思考から、2023年6月に提出された有価証券報告書では従業員:2,788名(平均年齢35.8歳)の平均年収は2,279万3,975円となっています。

前述したように、ボーナスは(3月・6月・9月・12月)の年4回です。

2022年6月に提出された有価証券報告書では、従業員:2,599名(平均年齢36.1歳)の平均年収は2,182万7,204円となっていましたので、業績好調を受けて、従業員の平均年収もアップしています。

また、従業員の人数も単純計算で189名増加しています。
退職者もいるので、仔細は不明ですが、新卒・中途採用とも継続してかなりの人数を採っていることがわかります。

キーエンスの本社は東京ではなく大阪。JR新大阪駅の近く

キーエンスは、国内・海外(北米・欧州・南アフリカ・中国・アジア・中東・オセアニア)に営業拠点を張り巡らせていますが、本社・研究所は、大阪府大阪市東中島(JR新大阪駅の近くです)に構えています。

この社屋が建てられたのは1994年とかなり年月が経ってしまっているのですが、高さ111メートル・21階建てのビルは非常にスタイリッシュで、数々の賞にも輝き、現在でも古くささを感じさせません。

創業者の滝崎氏は2000年12月に、当時43歳だった生え抜きの佐々木道夫氏(明治大学政治経済学部卒業)に社長職を譲り、55歳で代表取締役会長に就任。
自身が会長に退いた理由を、

「創業当時から自分がいなくても、会社が回るようにずっと考えてきました。会長に退いたのも、私が半年1年いなくてもこの会社は回るなと思ったからです」”と語っています。
(引用元:2003年10月27日号 日経ビジネス 特集 利益率40% 驚異の経営 キーエンスの秘密 編集長インタビュー 滝崎武光氏[キーエンス会長] 会社に思い出は不要)より。

2012年12月からは、佐々木道夫氏は取締役特別顧問となり、当時45歳だった山本晃則氏(立命館大学理工学部卒業)が代表取締役社長が就任。

滝崎氏は引き続き会長職に就かれていましたが、2017年12月からは取締役名誉会長を務めておられます。

2019年12月には、山本晃則氏は取締役特別顧問となり、1974年生まれの中田有氏(関西学院大学法学部卒業)が代表取締役社長に就任しています。

そして、

キーエンス社長の年収・役員報酬は意外に低い

モンスター企業のキーエンスですが、意外に経営トップの年収はそこまで高くありません。

従業員の最高平均年収は約2,279万円ですが、

創業者の滝崎氏から数えて、4代目代表取締役社長を務められている中田有氏の年間役員報酬は2023年3月期の有価証券報告書によると、1億8,800万円

前社長で、現在は取締役 特別顧問を務められている山本晃則氏の年間役員報酬も1億1,300万円です。

社外取締役をのぞく、他の常勤取締役に1億円プレーヤーはいません。

これには理由があり、創業者の滝崎武光氏が社長在任時代に、自身の報酬を低めに設定していた伝統が残っているからです。

滝崎氏自身“「サラリーマン社長と同等にしている」”とインタビューで発言しており、役員だからといって、億単位の役員報酬をもらっていなかったのです。

現在、SHIFTの取締役副社長を務められている、キーエンス2代目社長・佐々木道夫氏の後継者として、

3代目社長を務められた山本晃則社長も、

年間役員報酬は、2018年3月期の有価証券報告書で1億3800万円。2019年3月期が1億5600万円でした。

そして、2019年に社長職を中田有氏にバトンタッチされ、取締役特別顧問となられた2020年3月期の有価証券報告書では1億5000万円。

2018年6月には、給付型奨学金を提供するキーエンス財団を設立

また、滝崎氏は2018年6月に、まだまだ日本では浸透していない大学進学者向けの給付型奨学金を提供する一般財団法人キーエンス財団を設立され、代表理事も務められています。

2019年4月大学新入学生を対象とするものですが、募集人数は125名程度で月額8万円を在学中の4年間支給する
(4年間の合計支給金額は384万円になります)

という返済の必要がない奨学金ではかなり規模の大きなものです。

現在の日本では経済的な理由で奨学金を利用して大学や専門学校に進学される方が多くなっていることは事実です。
ただ、その奨学金の大半は貸与型であり、卒業後に社会に出てから返済の必要があります。

若くして高収入が得られる職に就き、奨学金の返済を滞ることなく支払える方もおられるでしょうが、不安定な立場や低収入から返済をすることができず延滞金が上乗せされ、最悪の場合、自己破産に追い込まれ、人生に大きな狂いが生じている方も多く存在していることも事実です。

そんななかで、前途のある学生に返済不要の給付金を提供する財団を立ち上げられたのは素晴らしいことだと思います。

実は、滝崎氏が奨学金に目を向けたのは今回が初めてではありません。
1990年にアジアから学びに来る理工系の留学生の為に、私財3億円で奨学基金を設立していました。

さて、キーエンス財団の事務局も大阪府大阪市東中島キーエンス本社ビル内にあります。

これは公私の区別を厳しくしている滝崎氏らしいと思うのですが、普通、成功を収めた事業家などが奨学財団や文化・スポーツ振興財団を設立した際には、自分の苗字を財団名の頭に付けていたり、理事や評議員に親族が名を連ねているケースがほとんどです。

また、自らの人脈をアピールする目的もあるのか、財界や学界、専門分野のなかでも著名な人物や肩書きが立派な人物の名前が並んでいることもあるのですが、キーエンス財団の場合はそういったものがないように感じられます。

理事や評議員のなかに、滝崎氏の親族は誰ひとり名前がありません。

奨学金を給付する有能な学生を選考する為には、どのような人物を置けば一番効果的で合理的かという滝崎氏の哲学が、この財団にも表れているような気がしてなりません。

ミステリアスな滝崎武光氏の詳細なプロフィールをご紹介

さて、日本人長者番付2位の大資産家である滝崎武光氏ですが、その人物像はほとんど知られていません。
第一に滝崎氏自身がメディアに露出しないからです。

よって、ウェブ上では〝前半生が謎〟であるとか、〝来歴や家族関係は一切不詳〟と書かれているページすら見受けられます。
また、〝韓国〟というキーワードが検索されていますが、韓国に縁のある人物であるとは確認できません。

さて、滝崎氏自身、社長職を退いて、会長となって以降はたった一度しかマスコミのインタビューに応じていません。

名誉会長に就任して、後進に会社を託すような形となった現在では、メディア露出の可能性は更に低くなったと思います。

東証1部上場企業の創業者ですが、財界活動にも全く興味を示さない人物ですので、世界に通じる日本有数の大富豪として一部の人だけに名前を知られた状態で、このままミステリアスなイメージを保っていくのではないでしょうか。

それでも、まだ1980年代、1990年代には、多少ではありますがマスコミの取材やインタビューに応じていました。そこで語られたエピソードを中心に、滝崎武光氏に迫ってみたいと思います。

滝崎武光氏は1945年兵庫県出身の78歳です

滝崎武光氏は1945年(昭和20年)6月10日兵庫県芦屋市で出生しています。

現在は大阪府豊中市に在住です。

芦屋市といえば、関西で一番富裕層が集い邸宅を構えているようなセレブなイメージがありますが、滝崎氏の父親はお金持ちでも経営者でもなく一介のサラリーマンでした。
しかし、真面目で働くことを美徳とする人物だったようで、モノ作り一筋の滝崎氏の人生にも大きな影響を与えている気がします。

その父親がメーカー勤務だったのかはあきらかにされていませんが、幼い頃、父親とともに住友金属工業(現在の新日鐵住金)和歌山製鉄所へ行ったときの思い出が滝崎氏には強く残っているようです。

当時、この製鉄所の中には、そこで働く人々を運ぶバスが運行されていました。

滝崎氏はこのときを振り返って、

“「理屈っぽい性格なので、これほど巨大な工場が何のためにあるのかを考え、自分の生活にも寄与しているんだと気が付いた」”

と語っています。

また、父親は機械の見本市にも武光少年を連れていったりもしています。

武光少年は小学校の卒業アルバムに『今度会うときにはテープレコーダーを作っているだろう』と寄せ書きしていたそうで、中学校時代には、友達から10円を集めて薬局でマグネシウムなどを購入して、実験をしていました。

モノづくりや電気いじり、科学実験好きの少年時代を過ごしたようです。

尼崎工業高校電子科時代、一流の事業家を志す

滝崎氏が中学校卒業後に進学したのは、兵庫県立尼崎工業高等学校電気通信科(在学中に電子科に名称変更)でした。

(尼崎工業高校の後輩にはダウンタウンの松本人志氏(機械科卒業)がおられますが、島田紳助氏と共演していたトーク番組『松本紳助』内で「賢いクラスがありましたねえ。電子科は賢かった」と発言していましたので、いくつかに分かれている科のなかでも、滝崎氏はレベルの高いクラスに在籍していたと思われます)

高校在学中、滝崎氏は自治会や生徒会の役員になります。

このとき、滝崎氏は先頭に立って市内5校で連合会を作っています。

ご本人は

“「(自身が通っていたのが女子生徒のいない工業高校だったので)女学生のいる学校に遊びに行きたかっただけかもしれません」”

と多少冗談めかしてはいますが、高校生にしてリーダーシップを取ることのできる人物だったことがわかります。

また、この経験からでしょうか

「人を組織することに興味を覚えた」

とのちに語っています。

時代はちょうど大学紛争の頃、自治会の役員をしていた滝崎氏は京都大学などで学生運動をしている人々と出会うことになります。

滝崎氏が、学生運動をしている年上の人々と知り合ったなかで、気が付いたのは、

思想というものは文学や芸術と同じで好き嫌いの世界

で、そういった客観的に測れないものは自分自身の性格上、相容れないものだということ。

そして、

経済というのは数字の世界だから客観性があり、企業の善し悪しも数字で対比すれば分かるもの

だということでした。

そして、滝崎氏は志を立てます。

自分は主観だけで判断するものには向いていない。

それなら、一流の事業家になろう。

それも、デザインや個人の趣味、趣向に左右される消費財ではなく、ユーザーの生産性を上げることに狙いを絞り込み、機能や性能に対して価格が安いか高いかで評価される生産財がいい

1964年(昭和39年)3月滝崎氏は、兵庫県立尼崎工業高校電子科を卒業すると、実社会に足を踏み入れます。

実社会に足を踏み入れた滝崎氏は、エンジニアとなり24歳で独立を果たしますが・・・

最後まで読んでくださってありがとうございました。
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その②に続きます⇒社員の平均年収2,279万円!資産約3兆1700億円 キーエンス創業者・滝崎武光氏はどこまでもミステリアス②(新しいタブが開きます)

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元キーエンス従業員の方が書かれた本で、最もオススメしたいのがこちらです。


次にオススメしたい、充分に一読の価値があるのがこちらです。


【2018年11月に出版】キーエンスでの経験を生かしたサイト運営について普遍的で重要な事柄が凝縮された一冊

キーエンスの社内ベンチャー・イプロスでウェブサイト作成・運営に携われた方の本です。

「心に触れるホームページをつくる」


筆者の秋山典丈さんは、キーエンスの社内ベンチャー・イプロスで『製造業向けマッチングサイト』を企画された方です。

東京工業大学大学院理工学研究科情報工学専攻修士課程修了後、1995年にキーエンスに入社。

2000年にキーエンスの社内ベンチャーとしてスタートしたイプロス(株式会社 イプロスとして法人設立は2001年)の立ち上げに参画され、「徹底的に受け手の身になってサイトを作る」ことに向き合われた経験を生かして書かれた本です。

秋山さんは2003年に独立され、現在はシステム開発とサイトコンサルティング・商品企画コンサルティングに携わる株式会社 レクタスの代表取締役を務められています。

この本では、個人でも法人でも、また初心者から上級者までサイト作成・運営にとって重要なことが満載されています。

私も折に触れて読み返しています。

サイト作成に関する本は多く出版されていますが、ここまで普遍的で重要な事柄が凝縮されている本はめったにありません。

キーエンスに興味のない方でも、ご自分のブログやサイト、そしてSNSで見る人の心をガッチリ掴みたいと少しでも思われている方なら、ぜひお読みになってください。

一橋大学イノベーション研究センターとキーエンスに長年在籍した方による共著です。
キーエンスの内部を知るには最もわかりやすいと思います。


ただ、『キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学』というタイトルですが、『経営哲学』はどこにも書かれていません。

『経営哲学』を『経営目標』『経営手法』と読み替えるのが正しいと思います。

Kindle版しかありませんが、こちらもオススメできます。

また、もう一冊だけ、現在紙の書籍で入手することは困難ですが、機会があればぜひ読んでいただきたい本があります。

キーエンスに1986年に新卒で入社され、アンリツを経て、現在は立石シゲオ中小企業診断士事務所代表として活躍されている、経営コンサルタント・立石茂生氏が2014年に書かれた書籍です。


キーエンスで得られたノウハウを含めて、高収益企業を実現する経営指南書で示唆に富んだ良書中の良書なのですが、残念ながら古書でも手に入れるのは難しい状態です。


立石氏のホームページによると、2016年9月の時点では30,000円で古書がネット上で販売されていたようです。
これには、著者の立石氏も戸惑われたようですが、この本にそれだけの価値があると認められていることも、また事実でないかと私は思っております。

そのような状況が長く続きましたが、2020年8月にアマゾンKindleにて第2刷として出版されました。

Kindle Unlimited 会員の方は、このタイトルを追加料金なし(¥0円)でお読みになれます。

ご一読をおすすめいたします。

他にも元キーエンスの方が書かれた本があります。
参考にはなりますが、あえてこの場でおすすめするのは、控えさせていただきます。