市役所激務ランキング

公務員

地方公務員は美味しい職業か? その4

市役所課長補佐級 年間給与+時間外手当=年収1574万円

元市役所勤務のはる坊です。

公務員=楽に加えて、
高給だという声があります。

正確に言えば、仕事内容に給与が見合っていないということだと思います。

これはニュースになりましたが、2012年関東某市の課長補佐級の職員が、1年間で、1873時間の時間外勤務をして、783万円の残業手当を受け取っていた事実が確認されました。

ちなみに、この課長補佐級の年間給与は791万円だったそうです。
(これは、基本給・役職手当・扶養手当・地域手当等の合計で、残業は一切ない場合の年間収入です)

年間給与+時間外手当=1574万円
地方公務員で一番給与が高いであろう、東京都庁の職員でも、この年収に達するのは、部長級以上。局長級でしょう。
地方の市役所だと首長(市長)で、これくらいの年収ですから。

話を続けます。
この関東某市の時間外手当が異常であるとして、ネット上でも話題になりました。
ほぼ100%が非難する内容でした。

まあ、そうでしょうね。

それが普通の感覚だと思います。

課長補佐(課長代理)クラスで年収1500万円以上って、パッと思いつくのは、誰でも知っている金融機関が商社、マスコミ関係くらいです。
キーエンスだと、役職は別として、全従業員の平均年収は2000万円ですが。

この職員が、どの部署にいたのかが問題

さて、この問題ですが、この職員がどの部署にいたのか、ということが不明です。

市のコメントは「大震災の影響」だったようですが、もし、危機管理・防災関係の部署に配属されていたとすれば、これは納得せざるを得ない額です。

他の自治体でも、同じように時間外勤務をして、たまたま問題に発展しなかったケースもあるでしょうし、基本給の安いヒラ職員(主事)だったら、同じ時間外勤務をしていても、その手当はグッと少なかったはずです。

課長補佐級という自治体によって、管理職扱いにしているか、そうではないかが分かれている微妙な役職であったこともあるでしょう。

管理職扱いであれば、この職員の年収は791万円+管理職員特別勤務手当(1日につき6,7000円。最大でも1万円にいかない)だった。

しかし、当時「大震災の影響」は、関東の自治体ではどこも大きかったのも事実です。

だからといって、課長補佐級だからと時間外勤務をここまでさせるのも変だと思います。

他の職員にうまく仕事を振り分ければ、こんな問題に発展することもなかったでしょう。

それも、半管理職といえる課長補佐級の仕事のうちです。

人件費のコスト感覚のなさが、露呈した事件だった。

そういえると思います。

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公務員は高給か? 公務員の給与は基本的に年功序列です。

話は、最初に戻ります。
私がそう問われれば、「まあ、2000年過ぎまでは、そうでした」と答えます。

「給食のおばさんが年収800万円」

「みどりのおばさんが年収800万円」

こんな文句がネットに載っています。

私が知っている限り、
15年前、給食調理員にこれだけの年収があったのは事実です。

いや、むしろ+100万円くらいはありました。

いや給食調理員だけではありません。

まったく働かないおじさん職員にも、50歳で年収800万円以上が支払われていました。

公務員の給与は年功序列です。
職場に来ていれば、何の役に立たなくても、50代で年収800万円以上は、ヒラ職員でもあたりまえの数字でした。

ヒラ職員でもこれだけもらえるなら、課長や部長はもっとすごいんだろうと想像されるかもしれませんが、それがそうでもありませんでした。
課長で年収1000万円を超える程度。部長で年収1200万円ほど。

役所でもっとも責任がなく一番高収入だったのは、出世を望まないが有能で仕事を任されしっかりと残業代を稼ぎまくるヒラ職員でした。

現在は、給与に関しては、かなり是正されていますが、公務員批判が、現在に至るまで存在するのも、その理由として、過去に、民間とは大きく掛け離れた給与の配分があったことだけは、間違いのない事実だと思います。

公務員の給与について、さらに掘り下げます。

私は市役所を退職してから10数年が経過していますが、在職中に仲の良かった同期や先輩、後輩とは、まだ付き合いがあります。

また、在職中に知り合ったコッパンと呼ばれる国家一般職や国税専門官などとも付き合いがあります。
ですので、現在、公務員の給与や年収というものがどれくらいかは知っています。

公務員のボーナスについて 管理職は除く??

年に2回、公務員の金銭事情について、新聞やテレビ、ネットで報道がなされます。

ネットでは、国(多くの地方自治体もですが)が赤字なのに、公務員にボーナスを支給するのは許せないという冗談なのか本気なのかわかりませんが、やりきれなさをぶつけた書き込みを目にします。

その日は、6月30日と12月10日。
この日が土日祝日であれば、その直近の平日(金曜が多いです)にニュースが流れます。

「今日、国家公務員にボーナス(期末・勤勉手当)が支給されました。管理職を除く一般行政職(平均年齢)の平均支給額は○○万○○○○円で昨年の夏(昨年の冬)より○.○%アップ・・・・・・」

公務員に限らず、民間企業にお勤めの方も、

「報道しているアンタのほうが、もっともらってるだろ!」

と感じられるでしょうが、ちなみに、2018年12月の国家公務員のボーナスは約71万円

人事院勧告に従い、年間4.4ヶ月分から4.45ヶ月分にアップしましたが、平均年齢が下がった為、微減となりました。

基本給によりますが、同年4月から遡って追加支給される基本給引き上げ分と併せると、少なくとも、あと数万円は年収ベースでプラスでしょう。

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なぜ、公務員は管理職のボーナス支給額を公表しないのか? その理由は・・・

さて、報道される公務員のボーナス額ですが、管理職を除くとなっています。

これはなぜか?

これは、管理職を含めてしまうと大幅にアップした数字になることを恐れてのことでしょう。

当然、管理職のボーナス支給額は非管理職より大きくなります。

管理職のボーナスには、役職によって5%~20%の割増がなされます。

また、管理職手当がボーナスを計算する際に含まれます。(これは自治体によって含まないところもあります)

この場合、仮にボーナスが2ヶ月分だとしても、非管理職と管理職では次のように差が生まれます。

◎例ですので、基本給は2万円差・管理職手当は5万円・地域手当は10%で、家族手当はナシで計算します。

○非管理職のAさん

基本給280,000円+地域手当28,000円=308,000円

330,000×2.2ヶ月分=677,600円

○管理職のBさん

基本給300,000+管理職手当50,000+地域手当35,000円=385,000円

385,000×(2.2ヶ月分×10%割増)=931,700円

やはり、管理職も含めると、平均額が大幅に上がることだけは間違いなく、管理職も含んだボーナス額が報道されると、風当たりが一層キツくなりそうですね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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公務員

【2024年度版】公務員人事異動 市役所配属先激務&楽園ランキング 地方公務員は美味しい職業か? その3

はる坊です。

それでは、5ch(2ch)のランキングを見て、
私の見解で作成した市役所の配属先ランキングをお目に掛けます。
比較していただくと、違う部署が多いことがわかると思います。

はる坊の市役所配属先激務ランキング

◎印はエリート課
○印は準エリート課

天国
支所・出張所・霊園管理事務所

楽園
○監査委員会 ◎議会事務局 公民館 農業委員会
環境保全課 図書館(分室) 管財課 環境センター
人権課 男女共同参画課 資産税課 戸籍住民課
環境衛生課 下水道管理課 外郭団体総務
水道料金課 水道総務課 契約検査課

まあまあ
社会教育課 会計課 図書館(本館)農林課
土木課 建設課 ◎都市整備課 スポーツ課
広報課 ○市民活動推進室 ○情報システム課
総務課 ○企画課 住宅課 産業振興課 納税課
環境政策課 公園緑地課 医療助成課 市民税課

きついまたは汚い
◎人事課 ◎秘書課 ◎財政課 ◎企画政策課
○教育総務課 高齢福祉課 病院総務課 児童福祉課
建築指導課 道路管理課 生活支援課(生活保護)

激務&汚い
国民健康保険課 後期高齢者医療課
市民病院医事課

最悪・最低
介護保険課 障害福祉課 児童福祉課(手当・CW)
○防災課

明日を、もっと、ハッピーに!『ショップジャパン』

やっぱり、このあたりはエリート部署

人事課・秘書課・財政課・企画政策課・議会事務局は、私が勤務していた自治体でもエリート部署でした。

特に財政課はトップです。
やはり、市のお金を牛耳っているところは強力です。

では、財政課がどんな仕事をしているのかみていきましょう

予算請求書が各部署(○○局 ○○部 ○○課)で作成され、財政課に提出されます。
(ちなみに、予算請求書作成前に、財政課から予算額前年比○%カットを目標にというお達しが出ます)

予算請求書について、財政課が提出した部署ごとに、ヒアリングを実施します。
(どうしてここにこれだけお金がかかるのか、という聞き取り調査ですね)

財政課によって査定がおこなわれます。

財政課の担当者⇒管理職と経るにつれ、査定は厳しくなり、請求した予算は削られていきます。

副市長⇒市長へ査定報告がなされ、予算調整がなされます。

財政課から各部署に予算内示がおこなわれます。

内示された予算について、各部署と財政課の折衝がおこなわれます。

市長や副市長相手に折衝をおこなうこともありますが、緊急性や必要性の高い項目が予算削除や削減の対象となっていれば、業務に支障がでます。

各部署の予算編成担当者は必死です。

最終内示がなされます。
(当初提出した予算案とまったくの別物に見えるのは気のせいではありません)

市議会で審議がおこなわれ予算案の承認が行われます。

※自治体の財政、財政課の仕事については多くの書籍が出版されていますが、私が実際に熟読して、非常に良書だと感じており、おすすめできるのは以下の3冊です。

そして、人事課・企画政策課・議会事務局・秘書課。
いずれも花形部署ではありますが、財政・人事・企画政策・秘書の各課はあまりに多忙です。

出世コースではありますが、「行きたいか?」と問われれば躊躇します。
毎日朝から深夜までの勤務だけならまだしも、実質年間休日30~40日あれば御の字です。

非管理職であれば、多忙で代休を取れない場合、超過勤務手当に振り替えられて2ヶ月~3ヶ月後の給料に反映されますが、管理職だと、なかなか悲惨な環境に置かれます。

ここで成果を上げれば、出世コースの階段を駆け足で登れるわけですが、大きなミスがあった場合、上とうまくいかなくなった場合は、一気に不人気部署に異動となる確率があります。

ある程度出世コースに乗ったあと、「これ以上偉くなりたくもないし、ここいらでゆっくりしたい」という方だと問題ありません。

ですが、花形部署で大きな汚点を作ってしまうと、公務員の場合は、リベンジのチャンスを与えられることがほとんどありません。

すっかり腐ってしまい、昇格もないまま2~4年ほどのサイクルで、あってもなくてもどうでもいいような部署を転々としている課長クラスもいますね。

周囲の人間にとっては大迷惑な存在です。

また、採用時に他の課に配属されていても、そこで仕事のできる職員だと認められ見いだされれば、財政や人事に異動となることはよくあります。

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さて、5ch発のランキングと私のランキングでは、大きく違うところがあります。

まずは、税関係。

資産税課が一番楽です。
次に市民税課、最後に納税課(最近のマンガでありましたが、自治体によって徴収課・収納課とも呼ばれています)です。

この『ゼイチョー ~納税課第三収納係~』は、

踏み込みが甘いと感じるところも多少はありましたが、
現場取材はかなり行き届いていてリアリティがあります。市役所職員に興味のある方は、是非、ご一読ください。

市民税課と納税課はしんどい部署だと書かれていますが、私自身が見聞きした限りでは、そこまでしんどい部署だとは思いません。

税務でひとくくりにされていれば、年中たいへんですが、市民税・資産税・税制と分けられている自治体なら、季節労働者的なところがあり、
繁忙期はあっても、割合に有給休暇が取得しやすいです。

また、税関係から異動になった方が、

「税に戻りたい」

と言っているのをよく聞きました。

市に税を徴収する形で貢献しているのが実感できますし、クレームがあっても、説明しやすいのが大きいようです。
(幾ら根拠を示して丁寧に対応しても、終止、感情を剥きだしにされたままの市民の方には往生しますが)

生活保護担当課はブラックではない!?

また、生活支援課(生活保護)もブラックだとはいえないと思います。

役所という組織上、個人プレーでできる仕事は限られていますが、生活保護関係は、個人の実力が大きくモノをいう部署です。

体力的にも精神的にもツラい部分はありますが、意外に、悲壮な顔をして仕事をしている方は少なかったです。

相対する市民の方の質には、いろいろと思うところがありますが、案外、勉強にもなりますし、やりがいもあるからかもしれません。

税と福祉が市役所の大きな柱ですし、ケースワーカーを経て、実力を見極めた上で、人事や財政に引き抜かれる職員もいます。

ある意味では、裏の出世コースなのかもしれないなと、在職中には思っていました。

経験を積んで福祉関係で独立される方もいらっしゃいます。

生活保護担当課が舞台の『健康で文化的な最低限度の生活』がドラマ化されましたが、原作のコミックはよく取材がなされているなと感じます。一読の価値ありです。

絶対に行きたくない地獄部署

本当にキツイ。
地獄といっていい部署は、介護保険課 障害福祉課 児童福祉課(手当・CW)の3つであることは間違いないです。

介護保険障害福祉児童福祉の3つがなぜキツイかといえば、事務処理に関しては慣れれば問題なく進めていくことができます。

相手となる市民の方々の相談受付や折衝がキツイのです。

窓口に来られている方には、ご自身の事情を話せば、役所がサッとこちらの思い通りに何とかしてくれると思い込んでいる方が一定数いらっしゃいます。
しかし、残念ながら、相談を受けてすぐにすべてのご事情を解消できるケースは少ないです。

そこで、トラブルが起きます。
市職員に向けて、不平不満が爆発します。
そうなると、元来の仕事がストップしてしまいます。
こういうケースが年々増加していることは確かです。

しかも、今後は、もっと仕事量が増えます。
これは間違いがありません。

ということは、現在より先は、この部門に今まで以上の人員が割かれるということになります。
よって、これから自治体に入る方は、この部署に配属される可能性が高まります。

市役所で基本的に楽な部署を挙げていきます

まず、清掃関係・上下水道関係は楽だと思います。

しかし、楽な部署は使えない職員が多く配置されていることも事実としてあります。

もしあなたが優秀な職員であったとしたら、使えない部署に異動となると、しんどいものがあります。

どうしようもない職員ばかりの課では、仕事が回らないため、優秀と目されている職員も配置します。
そうすると、仕事のできない職員の分まで、働く羽目になります。

どこかにやり甲斐や目的を持てればいいですが、給与に関しては、頑なに年功序列である為、サッサと辞めて欲しい人が、あなたの倍近くの給与を得ていることもあります。
昔は期待されていて、多少は出世をしたけれど、どこかで本流から外れて、やる気を失い、迷惑な方である場合もあります。

ボーナスにおいても、成績上位と成績下位の職員で、確固たる差は現状ではありません。

図書館も人気だけど・・・

また、図書館も人気がありましたが、最近では、図書館流通センター(TRC)などに外部委託をする自治体が増えて正規職員の配置は多くありません。

老若男女問わず利用される施設なので、それぞれの価値観からトラブルに発展することが多く、
ストレスが溜まる場所になりつつあります。

朝一番からシニア層が列をなして、新聞の取り合いに始まるマナーの悪さが職員へのクレームとなりますが、注意喚起を呼びかけるだけでは、まったく聞く耳を持ってはくれないようです。

また、出版業界が衰退の一途を辿っているのは図書館が本を大量購入して、本は図書館で無料で借りるものという認識を読者に植え付けてしまっているという声もありますが、利用者から予約した本がぜんぜん借りられないというクレームも多いと聞いています。

仕事面では本の貸し出し冊数が増加する一方で、作業量が増加。
司書資格を持ち、現場で対応するのは大半が女性職員。

対利用者だけでなく、女性職員同士のいざこざも深刻です。
自治体によっては、正職員・嘱託職員・非常勤職員・アルバイト職員と厳然とした差もありますので、人間関係が良好とはいえません。

よく話題に上っている防災課(危機管理課)は、東日本大震災を契機に性格が変わった

さて、よく話題に上っている防災課(危機管理課)は、2011年3月11日の東日本大震災を契機に性格が変わった自治体が多いように感じられます。

とにかくこの部署は待機時間が長いです。

災害が起こったとき、起こると予想できるときはもちろんですが、台風が近付いてきたというだけで、24時間待機。

その辛抱強さを買われて、出世するコースではありますが、プライベートは、まったくなくなると覚悟したほうがいいです。

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個人的にオススメなのは、監査委員会事務局(監査委員事務局)

簡単にいうと、監査委員会事務局(監査委員事務局)の仕事は、決算審査や定期監査です。
契約関係や出納など、事務処理が適正に行われているかを調査します。

これは自治体すべての部署が対象となりますので、どの部署がどんな仕事をしているか、仕事のやり方は適正か、そして、優秀な職員は誰かということが、職務をこなしていくなかで、よくわかるところです。

給与をもらいながら職員として、本当に勉強をさせていただいていると深く感謝しながら、勤務をしていました。

また、監査をおこなうという立場上、勤務時間についても非常にキッチリしているので、市役所においては、ある意味理想的な職場だと、私は今になっても思っています。
(まあ、冷暖房の温度までキッチリしていましたね)

残業も多くなく、また、サービス残業も一切ありません。

少ない時期ですと、月に3時間~5時間ほど。

多い時期でも、月に20時間~30時間ほどでした。

キッチリしていて、自らを律していける方であれば、これ以上いいところはない気がします。
ただ、小規模な部署なので、配属される可能性が低いのが難点でしょうか。

新規採用時にどういう理由でここに配属になったのか、確固たる理由は、未だにわかりません。
ただ、先輩方は議会事務局・財政・企画・政策を経験されていました。

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地方公務員関係の記事は以下にまとめてあります。ぜひご一読ください

⇒(新しいタブが開きます)こちら『はる坊の雑記』地方公務員関連記事 整理ページです。

公務員

地方公務員は美味しい職業か? その1

終わらない公務員人気

はる坊です。
アベノミクスで景気は回復しているといわれながらも、イマイチ実感が湧いてこないご時世に公務員が人気だそうです。
しかも、国家公務員よりも地方公務員が。

地方公務員でも県や市によっては、合格者が辞退を申し出るケースも増えています。

日程が違うところは、複数受験できますし、たとえ受かっても、その県や市に魅力がない、また、将来的に不安だ。

もともと、ここは力試しや肩慣らしで受けたら通っただけ。

理由は様々ですが、公務員であっても、財政が安定している自治体。待遇のいい自治体で働きたいというのは、当然のことだと思います。
心ない人々からは、「おまえたちは公僕だ」(多分、こういうことを言う方は、〝公僕〟の意味を理解されていません。)
とか、
「俺たちの税金で食ってるくせに」などと言われても、公務員だって社会で生活する人間のひとりです。

立場と収入が安定している公務員

ブラック企業や過労死、サービス残業といったマイナスのワードが、マスコミやウェブ上で当たり前となり、一瞬にして情報が駆け巡る時代に、すこしでも良いところへ行きたい、それに『収入が安定しているから』公務員を目指す人が増えているのだと思います。

収入の安定については間違いありません。

給与の遅配はありません。もし、起こったのなら大変なことになります。
また、年に2回のボーナス(期末手当・勤勉手当)も確実に支給されます。

収入やステータスは一流どころの巨大企業には及ばないが、それなりの人生は送れる。
または、地方公務員の場合は転勤がない、あっても限定的だ。

というのが大きな理由でしょう。

特に女性の場合は、ライフステージに併せて様々なサポートが手厚い、市役所・区役所の行政職が一番働きやすい職業ではないかと思います。

もちろん、生まれ育った地元や縁のあるところで根を張って働きたいと非常に前向きな方もおられるでしょう。
いずれにせよ、頑張って試験勉強をして、受験をしておられるのだと思っています。
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リストラされないという神話
公務員には『余程何かをやらかさない限り、リストラや解雇されない』という神話があります。
安定して無難な人生が送れるというイメージがあるのは事実でしょう。

また、地方公務員のほうが人気なのは、国家公務員は激務だというイメージがあるからかもしれません。
実際、霞ヶ関は不夜城です。
特に国家一般職で本省だと・・・・・・。
薄給でしかも激務と。
しかし、都庁・府庁・道庁・市役所でも午前様が当たり前な部署はいくらでもあることは、忘れないでいただきたいと思います。

先行き不透明な時代で、安定を求めようとするのも無理はないと思います。
しかし、闇雲に公務員を目指すのはどうでしょうか?

というのも、私が元地方公務員(市役所職員)だからです。

某中核市で7年間勤務していました。

私は元市役所職員です

私の職歴を申し上げると、大学卒業後、新卒で民間企業に入社して企画営業職に従事しました。
そして、会社を退職した翌日に、当時在住していた市役所に入職して、行政事務職を丸7年間経験しました。
市役所退職後は、伯父が設立した会社を引き継いだ従兄の誘いで、同族会社に勤務したのちに、のれん分けのような形で独立して現在に至ります。

私が市役所職員を目指したのは些細なきっかけからでした。
大学を卒業したのは就職氷河期まっただ中でしたが、最初から民間企業にしか眼中になく「公務員になろう」とはまったく考えませんでした。というよりも興味がなかったというほうが正確です。

身内や友人・知人に公務員がいなかったことで、話を聞く機会や影響を受けることがなかったのがその理由だと思います。

実際、同じゼミで、当時の国家二種(現在の国家一般職)に受かり、卒業後に総務省へ入省したゼミ生がいましたが、「ふ~ん」という感じでした。
また、国税専門官になったゼミ生もいましたが、「ふ~ん、『マルサの女』の世界か」という感じでした。

これまた、警視庁へ事務職員(警察行政職員)として入ったゼミ生もいましたが、これもまた「ふ~ん、警察官じゃないのね」という感じでした。

コンプレックスを感じたのは、私より成績が優秀で、都市銀行(当時、メガバンクという言葉は使われていませんでした。欧米の話でした)に入行したゼミ生たちでした。そんな彼らが入行した銀行の出身者が市役所に転職をしてきて、一緒に仕事をすることになろうとは、この当時は思ってもみませんでした。

営業マンから市役所職員になった理由

新卒で入った会社は厳しかったものの、私自身事務仕事より営業が向いていたとみえて、一日中、外回りをするのが楽しかったです。
若かったせいもあったでしょうが、キツくても達成感を味わえる仕事は、辞めがたいものがあります。
(それでも、やはりノルマが達成できそうにないときには胃が痛みましたし、血尿も出ましたけど)

どうも、営業職を嫌う方は多いように思うのですが、営業ほどクリエイティブな職もないのではないかと思います。

さて、4年目に異動となった支社にAという同期がいました。
この支社は私の生まれ育った地元にあったのと、入社以来Aと気が合ったので、嬉しかったことを憶えています。

そして、いろいろと喋っているうちに、Aが公務員試験を受けていることを知りました。
Aのご両親は国家公務員でした。その影響が濃かったんでしょう。
Aから公務員の素晴らしさ(美味しさ)を聞くに連れて、「僕も受けてみようかな」と思うようになりました。

地元の市役所の受験資格を調べてみると、年齢はギリギリで大丈夫。
あとは試験をどうやって乗り越えるかでした。

私の公務員試験勉強法

私が実行した勉強法はシンプルです。
・出社前・退勤後には電車内や喫茶店で、集中してやる。
・どんなに辛くても早朝に起きて、2時間は勉強する。
・休みの日には、図書館へ行って筆記試験の勉強に勤しむ傍ら、地元の市役所が今やっていること、これからやろうとしていること(施策)を調べまくる。

(要するに、その市のことを誰よりも知っているくらいの勢いで調べておけば大丈夫です)

そして、まずは筆記試験に合格。
これに合格しないことには、何も始まりません。
筆記試験で数的推理が苦手だとおっしゃる方が多いようですが、残念ながら避けては通れません。

私も苦手でしたが、市役所に受かりたい一心で、問題と取っ組み合いしていました。
どうしてこの年になって、英語や数学までやり直さないといけないのかと思ったこともありましたが、苦手であることを克服することで人間は成長できるものだと大学受験で知ったので、時折17、8歳の頃を思い出しながら取り組みました。
教養論文も時事問題を中心に勉強したおかげで次の集団討論も合格。

集団討論では営業職で、ただアピールをするのではなく、自分の立場を推し量りながら仕事をしていたのが役に立ったといまになっては思います。

現在の公務員試験では、面接が合否を分けます。

個人面接(第一次面接)も合格。
最終面接(第二次面接)も合格。

面接については、個人的にいろいろ思うところがあります。
たしかに、私は図書館で目指す自治体について、徹底的に調べました。

情報が公表されているものに関して、面接官から何を突っ込まれても、答えられるようにしておきたかったのです。
それが、功を奏した部分はあります。
質問に詰まることはありませんでした。

しかし、入職後に判ったのですが、運の要素もあったのです。
私が入職後にしたいこと、行きたい部署については、面接時に話をしましたが、面接官のなかで、最も権限を持っていた方は、その部署の長を務めて、当然のことながら、現場にも精通していたのです。
やはり、これは運と言わざるを得ません。

公務員試験を経験して感じたことがひとつだけあります。

それは、平等で公平なシステムだということ。

特に筆記試験では、努力は報われるということ。

筆記で落ちたのなら惨めですし、親兄弟に伝えたのなら、「勉強もせずに受けたのか」と思われても仕方ありません。
面接で落ちたのなら、そんなことを言われたり、思われたりすることはないでしょう。

多少の運不運はあっても、それを上回る努力をしたのなら、受け入れてもらえる。
これは、今になってもひとつの自信として私の中に息づいている気がします。

27歳で市役所職員になりました

[br num=”1″]私は27歳で、市役所職員になりました。
退職を申し出てから、ほとんど有給休暇も取れないまま3月31日まで民間企業に勤め、翌4月1日からは市役所に勤め始めました。
これまでに比べて、朝は1時間遅くまで寝ていられる。
これが、まず嬉しかったです。

市役所職員を目指したきっかけとなった恩人Aは・・・

ちなみに、私に公務員への道を開いてくれた恩人でもあるAは、市役所に入職した私から話を聞くにつれて、どうやら父親の時代と違うことを察して、公務員に幻想を抱いていたことに気付き、それでもサラリーマンでこのまま終わりたくないと、通勤途中やスキマ時間を有効に活用して試験勉強に励みました。そして、まずは行政書士試験に合格
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その後、会社を退職して無職の期間を作り、司法書士を目指して2年後の試験に合格、法務事務所勤務を経て、現在は司法書士事務所を開いています。

たまに食事をしたり酒を飲んで旧交を温めますが、サラリーマン時代より、ずっといい顔をしています。
Aに司法書士を目指したきっかけを訊ねたことがあります。

Aの答えは「何か根拠のあるものを武器に働いていきたかった」でした。

彼の場合は、法律家として、その資格を武器に経験を積んで、生きていくことでした。
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最初、公務員がまず公法に則って動くものであることで目指し、挫折を味わってからも、法律を人生の根拠に求めて努力を惜しまなかったAは偉いと、つくづく思います。
その2に続きます。市役所激務ランキングにも触れています

最後まで、読んでくださり本当にありがとうございました。
他にもお役に立てる記事があるかと思いますので、どうぞお楽しみくださいませ。