宮部みゆき

直木賞

【祝・嶋津輝さん『カフェーの帰り道』受賞】第174回直木三十五賞 候補作と候補作家のプロフィール ① 嶋津輝さん・住田祐さん編

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第174回(2025年下半期)直木三十五賞候補者と候補作

2026年1月14日に第174回芥川龍之介賞と直木三十五賞の受賞者と受賞作が決定します。

このページでは直木賞の候補者と候補作を取り上げ、候補作家がどのような人物かもまとめてみました。
また、各候補者へのインタビュー記事のリンクもご紹介しています。

候補者と候補作は、

嶋津 輝さん  『カフェーの帰り道』 2025年11月 東京創元社刊

住田 祐さん  『白鷺立つ』 2025年9月 文藝春秋刊

大門 剛明さん 『神都の証人』 2025年6月 講談社刊

葉真中 顕さん 『家族』 2025年10月・文藝春秋刊

渡辺 優さん 『女王様の電話番』 2025年8月・集英社刊

の5名・5作品です。

選考会は、築地の料亭「新喜楽」でおこなわれます。

新喜楽では2026年1月14日に、1階で芥川賞の選考会が、そして2階で直木賞の選考会がおこなわれます。

芥川賞の選考委員は、浅田次郎さん、角田光代さん、京極夏彦さん、桐野夏生さん、

辻村深月さん、林真理子さん、三浦しをんさん、宮部みゆきさん、米澤穂信さん(五十音順)の9名です。

第174回直木三十五賞候補作 候補作と候補作家のプロフィールです

それでは、今回の直木賞の候補者をおひとりずつご紹介していきます。

正賞の懐中時計と副賞の賞金100万円を手にされるのはどなたでしょうか。

さすがに今回は、第173回のように、芥川賞・直木賞ともに該当者なし、という結果にはならないと思います。

嶋津輝『カフェーの帰り道』 2025年11月 東京創元社刊

嶋津 輝(しまづ てる)さん のプロフィール:
生年月日:1969年7月13日
出身地:東京都荒川区
学歴:日本大学法学部卒業

経歴:大学卒業後、音響メーカーの広報職、税理士法人、投資会社、法律事務所に勤務。
現在は、専業作家。

作家デビュー:
2016年『姉といもうと』で第96回オール讀物新人賞受賞

文学賞受賞歴・候補歴:

2016年 『姉といもうと』で、第96回オール讀物新人賞
2023年 『襷がけの二人』で、第170回直木賞候補
2026年 『カフェーの帰り道』で、第174回直木賞候補

これまでの作品
『スナック墓場』[文藝春秋刊 2019年9月]
『駐車場のねこ』[文春文庫 2022年4月]
※『スナック墓場』文庫化に際して、『駐車場のねこ』にタイトル変更。

『襷がけの二人』[文藝春秋刊 2023年9月]
『カフェーの帰り道』[東京創元社刊 2025年11月]

第174回直木三十五賞候補作の『カフェーの帰り道』は、
『稲子のカフェー』『嘘つき美登里』『出戻りセイ』『タイ子の昔』『幾子のお土産』の5編が収録された連作短編集です。

インタビュー記事等

産経新聞 【聞きたい。】嶋津輝さん「カフェーの帰り道」 今が成長期 小説に身をささげる

【朝日新聞 好書好日】嶋津輝さん「襷がけの二人」 直木賞次点の初長編小説、ユーモア漂う女性2人の連帯

【オール讀物】良家の若奥様と女中さんの不思議な絆――『襷がけの二人』(嶋津輝)

【リレーエッセイ】思い出の味 ◈ 嶋津 輝 [小説丸]

【小説 野性時代】連載コラム「私の黒歴史」嶋津輝「不穏じゃないし、ざわざわしない」(小説 野性時代 2024年2月号」に掲載された内容を転載)

『駐車場のねこ』は、デビュー作『姉といもうと』を含む7編が収録された短編集です。
『スナック墓場』の文庫化に際してタイトルを改題したものです。

収録作:『ラインのふたり』『カシさん』『姉といもうと』『駐車場の猫』
『米屋の母娘』『一等賞』『スナック墓場』

解説は森絵都さんです。

住田祐『白鷺立つ』 [2025年9月 文藝春秋刊]

住田 祐(すみだ さち)さん のプロフィール:
生年月日:1983年(42歳~43歳)
出身地:兵庫県
学歴:大学出身(インタビューによると東京都内)
経歴:現在、会社員。

作家デビュー:
2025年に『白鷺立つ』で第32回松本清張賞受賞。

文学賞受賞歴・候補歴:
2025年に『白鷺立つ』で第32回松本清張賞受賞。
2026年に『白鷺立つ』で第174回直木三十五賞候補

インタビュー

カドブン【連載コラム「告白します」】住田 祐「俺だけか?」

【本の話】神様が背中を押してくれた…比叡山千日回峰行に挑む2人の僧侶の相克を描く新人作家の鮮烈デビュー作『白鷺立つ』 安部龍太郎×住田祐

【オール讀物/文春オンライン】極限での師弟の相剋を描くデビュー作…住田祐『白鷺立つ』 第174回直木三十五賞、候補作家インタビュー #2

【日本経済新聞】住田祐の時代小説「白鷺立つ」「失敗すれば死」の修行とは

『白鷺立つ』で第32回松本清張賞を受賞。
そして、そのまま同作が直木三十五賞候補となったある意味王道パターンです。直木賞作家に松本清張賞受賞者は、版元が文藝春秋、直木賞が実質文藝春秋の賞なので、ノミネートしやすい性格はあるのですが、初候補で受賞ならデビュー作での直木賞受賞という快挙となります。

大門剛明『神都の証人』 [2025年6月30日 講談社刊]

大門 剛明(だいもん たけあき)さん のプロフィール
生年月日:1974年9月25日(51歳)
出身地:三重県伊勢市出身
学歴:三重県立伊勢高等学校卒業。1997年龍谷大学文学部哲学科卒業
経歴:司法試験を目指す一方、作家デビュー前は、派遣社員として勤務。
三重県伊勢市在住。

作家デビュー:
2009年『雪冤』(『ディオニス死すべし』を改題)で第29回横溝正史ミステリ大賞大賞&テレビ東京賞をダブル受賞

文学賞受賞歴・候補歴:
2009年『雪冤』で、第29回横溝正史ミステリ大賞大賞&テレビ東京賞受賞。

2009年『雪冤』で、第29回横溝正史ミステリ大賞受賞により、龍谷奨励賞/伊勢市民文化賞受賞。

2011年『言うな地蔵』で、第65回日本推理作家協会賞[短編部門]最終候補
『ぞろりんがったん 怪談をめぐるミステリー』[2013年 実業之日本社/実業之日本社文庫]収録

2021年『手綱を引く』第75回日本推理作家協会賞[短編部門]最終候補
   『闇夜に吠ゆ 鑑識課警察犬係』(2023年文藝春秋/文春文庫)収録

2025年『神都の証人』で、第16回山田風太郎賞受賞

2026年『神都の証人』で、第174回直木三十五賞候補

2025年に出版された『神都の証人』は、第16回山田風太郎賞を受賞されました。
直木賞とのW受賞がなるか?大注目しています。

大門剛明さんのこれまでの作品(ハードカバー・文庫・電子書籍)

大門剛明さんはいくつかのシリーズ作品を執筆されています。
まず、シリーズものをご紹介します。

読む順番にこだわらず、どれから読んでも楽しめる作品になっていますが、
発売順から読まれるのが一番いいと思います。

負け弁・深町代言シリーズ
2011年7月『ボーダー 負け弁・深町代言』中央公論新社/中公文庫

2011年10月『沈黙する証人 負け弁・深町代言』中央公論新社/中公文庫

2012年5月『有罪弁護 負け弁・深町代言』中央公論新社/中公文庫

『正義の天秤』シリーズ

2015年8月『JUSTICE』KADOKAWA刊
⇒文庫化にあたって『正義の天秤』に改題。2020年3月 角川文庫

2020年『正義の天秤 毒樹の果実』角川文庫

2020年『正義の天秤 アイギスの盾』角川文庫

ドラマ『正義の天秤』は、『正義の天秤』『正義の天秤 アイギスの盾』を原作として、
2021年と2023年にNHK総合・土曜ドラマ枠で放送されました。

主演は亀梨和也さんです。
共演は奈緒さん、北山宏光さん、大政絢さん、佐戸井けん太さん、大島優子さん、竹中直人さん、萩原聖人さん、
中村雅俊さん、山口智子さんです。

現在、DVD・Blu-ray化、動画配信サービスがされています。

『不協和音』シリーズ

2016年『不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳』PHP研究所/PHP文芸文庫

2020年『不協和音2 炎の刑事vs.氷の検事』PHP研究所/PHP文芸文庫

2021年『不協和音3 刑事の信念、検事の矜持』PHP研究所/PHP文芸文庫

シリーズ以外の作品

2009年『雪冤』角川書店刊⇒2011年角川文庫

2009年『罪火』角川書店刊⇒2012年角川文庫

2010年『確信犯』角川書店刊⇒2014年角川文庫

2010年『告解者』中央公論新社刊⇒2014年中公文庫

2011年7月『共同正犯』角川書店刊⇒文庫化に際して『優しき共犯者』に改題。2017年角川文庫

2012年6月『氷の秒針』双葉社刊⇒2016年双葉文庫

2012年8月『レアケース』PHP研究所刊⇒2014年PHP文芸文庫

2012年『父のひと粒、太陽のギフト』幻冬舎刊

2013年『海のイカロス』光文社刊⇒→2015年 光文社文庫

2013年『ぞろりんがったん 怪談をめぐるミステリー』実業之日本社/実業之日本社文庫
収録作:「序章」「座敷わらし」「言うな地蔵」《第65回日本推理作家協会賞[短編部門]候補》「河童の雨乞い」「吉作落とし」「チロリン橋」「ぞろりんがったん」

2013年『ねこ弁 弁護士・寧々と小雪の事件簿』幻冬舎/幻冬舎文庫

2013年『この雨が上がる頃』光文社刊

2014年『獄の棘(ひとやのとげ)』KADOKAWA刊⇒2017年 角川文庫

2014年『テミスの求刑』・中央公論新社刊⇒2017年 中公文庫

2017年『鍵師ギドウ』実業之日本社/実業之日本社文庫

2017年『婚活探偵』双葉社刊⇒2020年 双葉文庫

2017年『反撃のスイッチ』講談社/講談社文庫

2019年『完全無罪』講談社/講談社文庫

2019年『両刃の斧』中央公論新社/中公文庫

2019年『死刑評決』講談社/講談社文庫

2021年『罪人に手向ける花』角川春樹事務所/ハルキ文庫

2021年『この歌をあなたへ』祥伝社/祥伝社文庫

2021年『シリウスの反証』KADOKAWA刊⇒2025年 角川文庫

2023年『闇夜に吠ゆ 鑑識課警察犬係』文藝春秋/文春文庫
収録作:「手綱を引く」「首輪をつける」「堀を越える」「ほじくり返す」「闇夜に吠ゆ」

大門剛明作品は、ドラマ化されることが多いです

大門剛明さんの作品はTVドラマ化されることが多く、
先に挙げた『正義の天秤』以外にも、下記の作品が映像化されています。

DVD化・Blu-ray化、動画配信がされている作品がありますので、映像でも大門剛明さんの作品が楽しめます。

2010年『雪冤』(主演:橋爪功 原作:『雪冤』)

2014年『レアケース 生活保護課の殺人事件簿』(主演:石塚英彦 原作:『レアケース』)

2014年『罪火』(主演:名取裕子 原作:『罪火』)

2015年『負け組法律事務所〜沈黙する証人〜』(主演:石塚英彦、原作:『負け弁・深町代言 沈黙する証人』)

2015年『テミスの求刑』(主演:仲里依紗 原作:『テミスの求刑』)

2017年『更生補導員・深津さくら「殺人者の来訪」〜告解者〜』(主演:貫地谷しほり 原作:『告解者』)

2017年『ヒトヤノトゲ〜獄の棘〜』(主演:窪田正孝、原作:『獄の棘』)

2020年『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』(主演:田中圭 原作:『不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳』)

2022年『両刃の斧』(主演:井浦新・柴田恭兵 原作:『両刃の斧』)

2022年『婚活探偵』(主演:向井理 原作:『婚活探偵』)

2024年『完全無罪』(主演:広瀬アリス 原作:『完全無罪』)

Amazon Prime Videoチャンネルでは、『テミスの求刑』『婚活探偵』『ヒトヤノトゲ〜獄の棘〜』『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』『両刃の斧』が無料配信・レンタル/購入可能です。プライムビデオを初めて利用される方は、14日間無料体験が可能です。

Amazonプライムビデオへはこちらから。初めての方は14日間無料体験が可能です。

葉真中顕『家族』 2025年10月 文藝春秋刊

葉真中 顕(はまなか あき)さん のプロフィール:
生年月日:1976年3月1日(現在49歳)
出身地:東京都
学歴:東京学芸大学教育学部中退(除籍)

経歴:ライターとして、マイナビニュース・ガジェット通信・フリーペーパー等に記事を寄稿。
また、うらぼん氏が作画を担当した自主制作コミック『黒の女王』の原作を罪山罰太郎名義で担当。

作家デビュー:
2010年『ライバル おれたちの真剣勝負』で、第1回角川学芸児童文学賞優秀賞受賞(はまなかあき 名義)
2012年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞(葉真中顕 名義)

文学賞受賞歴・候補歴:

2012年『ロスト・ケア』で、第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞

2015年『絶叫』で、第36回吉川英治文学新人賞候補。第68回日本推理作家協会賞[長編および連作短編集部門]候補。

2017年『コクーン』で、第38回吉川英治文学新人賞候補

2019年『凍てつく太陽』で、第21回大藪春彦賞受賞。第72回日本推理作家協会賞[長編および連作短編集部門]受賞。

2019年『Blue』で、第10回山田風太郎賞候補。

2022年『灼熱』で、第43回吉川英治文学新人賞候補。第7回渡辺淳一文学賞受賞。第35回山本周五郎賞候補。

2024年『鼓動』で、第37回山本周五郎賞候補。

葉真中 顕さんのこれまでの作品(ハードカバー・文庫・電子書籍)

2010年『ライバル おれたちの真剣勝負』(はまなかあき・名義)
⇒2021年 KADOKAWA/角川つばさ文庫(トリル・絵)

2013年『ロスト・ケア』光文社刊→2015年 光文社文庫

2014年『絶叫』光文社刊 2017年 光文社文庫

2016年『ブラック・ドッグ』講談社刊 2018年 講談社文庫

2016年『コクーン』 光文社刊→2019年 光文社文庫

2017年『政治的に正しい警察小説』小学館/小学館文庫
収録作:「秘密の海」「神を殺した男」「推定冤罪」「リビング・ウィル」「カレーの女神様」「政治的に正しい警察小説」

2018年『凍てつく太陽』幻冬舎刊 2020年 幻冬舎文庫

2019年『W県警の悲劇』 徳間書店刊 2021年 徳間文庫
収録作「洞の奥」「交換日記」「ガサ入れの朝」「私の戦い」「破戒」「消えた少女」

2019年『Blue』 光文社刊 2022年 光文社文庫

2020年『そして、海の泡になる』 朝日新聞出版刊 2023年 朝日文庫

2021年『灼熱』新潮社刊 2025年 新潮文庫

2022年『ロング・アフタヌーン』 中央公論新社刊 2025年 中公文庫

2022年 エッセイ『作家超サバイバル術!』(中山七里・知念実希人 共著/ 漫画・イラスト:佐藤青南)光文社刊

2024年『鼓動』光文社刊

デビュー作『ロスト・ケア』で介護の問題に切り込み、『凍てつく太陽』で大藪春彦賞&日本推理作家協会賞[長編および連作短編集部門]受賞され、『灼熱』で、第7回渡辺淳一文学賞を受賞と、実績を積み上げてこられました。
そんな、葉真中顕さんの直木賞候補作『家族』は、かの【尼崎事件】をベースにした怖ろしい作品です。

渡辺優『女王様の電話番』 2025年8月 集英社刊

渡辺 優(わたなべ ゆう)さん のプロフィール

生年月日:1987年(現在38歳~39歳)
出身地:宮城県仙台市出身
学歴:宮城学院女子大学国際文化学科卒業
経歴:大学卒業後、翻訳家を目指したのち会社員に。

作家デビュー:
2015年に、『ラメルノエリキサ』で、第28回小説すばる新人賞受賞。
書いた小説としては3作目だった。

文学賞受賞歴・候補歴:
2015年『ラメルノエリキサ』で、第28回小説すばる新人賞受賞
2026年『女王様の電話番』で、第174回直木三十五賞候補

小説すばる新人賞で作家デビューをされてから、順調にキャリアを積み上げてこられましたが、これまで文学賞とは縁がありませんでした。
しかし、キャリア10年にして『女王様の電話番』直木三十五賞候補に選ばれました。

渡辺優さんのこれまでの作品(ハードカバー・文庫・電子書籍)

2016年『ラメルノエリキサ』集英社刊⇒2018年 集英社文庫

2017年『自由なサメと人間たちの夢』集英社刊⇒2019年 集英社文庫

2018年『地下にうごめく星』集英社刊⇒文庫化に際して『アイドル 地下にうごめく星』に改題 2020年 集英社文庫

2020年『悪い姉』集英社刊⇒2022年8月 集英社文庫

2020年『クラゲ・アイランドの夜明け』中央公論新社刊(未文庫化)

2020年〈エッセイ集〉『並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし』ホーム社刊(未文庫化)

2021年3月『きみがいた世界は完璧でした、が』KADOKAWA刊(未文庫化)

2021年8月『アヤとあや』小学館刊(未文庫化)

2022年『カラスは言った』中央公論新社刊
⇒2025年 中公文庫

2023年『私雨邸の殺人に関する各人の視点』双葉社刊

2025年『月蝕島の信者たち』双葉社刊

私の第174回直木三十五賞賞受賞作予想

最後に、私の直木賞を受賞されるのはどなたか、予想を載せたいと思います。

もちろん、候補者5名・5作品を掲載された書籍で読了済みです。

そんな私の受賞予想は、嶋津輝さんの『カフェーの帰り道』です。

そして、2作同時受賞だと考えているのでもう1作。

それは、大門剛明さんの『神都の証人』です。

嶋津 輝さん  『カフェーの帰り道』 2025年11月 東京創元社刊

大門 剛明さん 『神都の証人』 2025年6月 講談社刊

を受賞作品と予想させていただきます。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

それでは、2026年1月14日に行われる第174回(2025年下半期)芥川龍之介賞・直木三十五賞の受賞者発表を楽しみに待ちたいと思います。

長者番付

印税だけで食べていける作家 長者番付・作家部門(1996年分~2004年分)

はる坊です。

個人情報保護の為、2005年(平成17年)以降は、発表が廃止された高額納税者(長者番付)の発表ですが、2004年(平成16)分までは毎年5月に世間の注目を集めたものでした。

ここでは1996年(平成8年)から2004年(平成16年)年分の長者番付・作家部門に名を連ねた方々を見ていきます。
毎年のベスト20までを列挙しています。
ソースは、当時の新聞報道・各年の『全国高額納税者名簿』(東京商工リサーチ刊)によるものです。

1996年分~1998年分の所得税率について

課税所得330万円以下・・・10%

課税所得330万円超~900万円以下・・・20%

課税所得900万円超~1800万円以下・・・30%

課税所得1800万円超~3000万円・・・40%

課税所得3000万円超・・・50%

参考までに、1996年分~1998年分の住民税の税率です。

課税所得200万円以下・・・5%

課税所得200万円超~700万円以下・・・10%

課税所得700万円超・・・15%

それでは、長者番付・作家部門(1996年分~2004年分)です

1996年(平成8年)分 長者番付・作家部門 所得税納税額

1位  内田康夫 1億4657万円

2位  西村京太郎 1億3351万円

3位  森村誠一 8222万円

4位  神坂一 8010万円

5位  津本陽 7450万円

6位  渡辺淳一 7327万円

7位  田中芳樹 6568万円

8位  椎名誠 6199万円

9位  石原慎太郎 6096万円

10位  斎藤栄 5933万円

11位  宮部みゆき 5291万円

12位  菊地秀行 5017万円

13位  五木寛之 4960万円

14位  群ようこ 4112万円

15位  童門冬二 3976万円

16位  宮本輝 3973万円

17位  荒巻義雄 3860万円

18位  赤川次郎 3805万円

19位  平岩弓枝 3795万円

20位  宮城谷昌光 3696万円

※赤川次郎首位陥落の理由
13年連続で長者番付・作家部門の1位を守り続けた赤川次郎氏が一気に18位まで順位を下げたのは、バブル期に購入した自宅兼仕事場の売却損で、作家活動による印税・原稿料・著作権収入と売却損が相殺された為。
収入は例年と同様の額があったとのこと。

※司馬遼太郎の遺産評価額
1997年2月、1996年2月に逝去した司馬遼太郎氏の遺産評価額が管内税務署にて公示されました。
遺産額は約26億4000万円。
約20億1000万円が銀行等金融機関への預貯金。
約3億9000万円が著作権。
約2億4000万円が自宅の土地建物でした。

1997年(平成9年)分 長者番付・作家部門 所得税納税額

1位  赤川次郎 2億7760万円

2位  渡辺淳一 2億2675万円

3位  西村京太郎 2億1257万円

4位  内田康夫 2億0827万円

5位  村上春樹 9244万円

6位  浅田次郎 9187万円

7位  森村誠一 8611万円

8位  林真理子 6980万円

9位  宮部みゆき 6942万円

10位  津本陽 6752万円

11位  神坂一 6336万円

12位  菊地秀行 5817万円

13位  群ようこ 5298万円

14位  斎藤栄 5147万円

15位  星野富弘 5103万円

16位  田中芳樹 4981万円

17位  平岩弓枝 4632万円

18位  髙村薫 4439万円

19位  椎名誠 4293万円

20位  大沢在昌 4247万円

落合信彦 3311万円

1998年(平成10年)分 長者番付・作家部門 所得税納税額

1位  西村京太郎 2億5196万円

2位  赤川次郎 1億9087万円

3位  鈴木光司 1億4207万円

4位  宮部みゆき 1億1679万円

5位  内田康夫 1億0594万円

6位  浅田次郎 1億0474万円

7位  五木寛之 7780万円

8位  森村誠一 7128万円

9位  宮城谷昌光 6738万円

10位  神坂一 5612万円

11位  菊地秀行 5495万円

12位  群ようこ 5357万円

13位  渡辺淳一 4998万円

14位  星野富弘 4962万円

15位  椎名誠 4927万円

16位  落合信彦 4687万円

17位  馳星周 4412万円

18位  斎藤栄 4399万円

19位  田中芳樹 4385万円

20位  筒井康隆 4220万円

北方謙三 3905万円

河合隼雄 3563万円

林真理子 3211万円

平岩弓枝 1974万円

1999年分以降は、所得税率が過去最低にダウン

1998年(平成10年)分までは、最高税率が所得税50%+住民税15%でしたが、
所得税率は最高で37%までダウンしました。

そのせいか、下記に挙げる作家の納税額も前年までに比べて減少していますが、2000年に入ると出版不況が深刻化して、作家の収入自体が減少していく様子が分かります。

1990年代初頭では、年収1億円あったとしてもランキングのベスト20に入れるかどうかでしたが、2000年分以降では、ベストテンに入れる年収になっています。

それほど、本が売れずに印税収入が細ってきている模様もうかがえます。

2006年分まで使用された所得税率表は下記のとおりです。
課税所得330万円以下・・・・・・・・・・・10%
課税所得330万円超~900万円・・・・20%
課税所得900万円超~1800万円・・・30%
課税所得1800万円超・・・・・・・・・・・・・37%

参考までに、2006年分まで使用された住民税税率表は下記のとおりです。
課税所得200万円以下・・・5%
課税所得200万円超~700万円以下・・・10%
課税所得700万円超・・・13%

1998年分までに比べると最高税率が大幅に下がりました。

1998年分まで、所得税50%+住民税15%=最高税率65%
1999年分から、所得税37%+住民税10%=最高税率47%

1999年(平成11年)分 長者番付・作家部門 所得税納税額

1位  西村京太郎 1億6519万円

2位  内田康夫 1億3929万円

3位  宮部みゆき 1億1492万円

4位  鈴木光司  7656万円

5位  浅田次郎  7315万円

6位  五木寛之  6320万円

7位  森村誠一  6199万円

8位  桐生操(堤幸子) 5640万円

9位  桐生操(上田加代子) 5610万円

10位  星野富弘 5246万円

11位  村上春樹 4664万円

12位  津本陽 4329万円

13位  赤瀬川源平 4015万円

14位  山崎豊子 3940万円

15位  東野圭吾 3803万円

16位  菊地秀行 3777万円

17位  天童荒太 3718万円

18位  桐野夏生 3355万円

19位  京極夏彦 3300万円

20位  神坂一 3282万円

21位以下で公示された作家

林真理子 2719万円

平岩弓枝 2174万円

馳星周 1412万円

2000年(平成12年)分 長者番付・作家部門 所得税納税額

1位  西村京太郎 1億5603万円

2位  赤川次郎 1億1108万円

3位  宮部みゆき 7873万円

4位  山崎豊子 7559万円

5位  内田康夫 7265万円

6位  浅田次郎 6758万円

7位  五木寛之 6468万円

8位  天童荒太 6465万円

9位  真保裕一 4153万円

10位  北方謙三 3956万円

11位  菊地秀行 3886万円

12位  夢枕獏 3591万円

13位  江國香織 3412万円

14位  阿川佐和子 3227万円

15位  落合信彦 3188万円

16位  津本陽 3176万円

17位  星野富弘 3108万円

18位  森村誠一 2887万円

19位  東野圭吾 2878万円

20位  林真理子 2746万円

21位以下で公示された作家

山口洋子 2624万円

森博嗣 2392万円

大沢在昌 2223万円

渡辺淳一 1932万円

柳美里 1891万円

宮尾登美子 1724万円

曽野綾子 1714万円

花村萬月 1332万円

平岩弓枝 1116万円

2001年(平成12年)分 長者番付・作家部門 所得税納税額

1位  西村京太郎 1億5946万円

2位  宮部みゆき 1億4566万円

3位  赤川次郎  8648万円

4位  内田康夫  7743万円

5位  浅田次郎  6633万円

6位  夢枕獏   5960万円

7位  江國香織   4331万円

8位  

長者番付

印税だけで食べていける作家 長者番付・作家部門(1989年分~1995年分)

はる坊です。

個人情報保護の為、2005年で発表が廃止された高額納税者(長者番付)の発表ですが、2004年分までは毎年5月に世間の注目を集めたものでした。

ここでは1989年(平成元年)から1995年(平成7年)年分の長者番付・作家部門に名を連ねた方々を見ていきます。
毎年のベスト20までを列挙しています。

この時代、小説本は非常に読まれており、作家には印税収入を中心に大きな収入がありました。
ソースは、当時の新聞報道によるものです。

1989年(平成元年)分所得税納税額

個人情報保護の為、2005年で発表が廃止された高額納税者(長者番付)の発表ですが、2004年分までは毎年5月に世間の注目を集めたものでした。

ここでは1989年(平成元年)から1995年(平成7年)年分の長者番付・作家部門に名を連ねた方々を見ていきます。
毎年のベスト20までを列挙しています。

この時代、新刊の小説本が売れた最後の時期にあたっており、作家には印税収入を主として、まだ大きな収入がありました。
ソースは、当時の新聞報道によるものです。

長者番付・作家部門(1989年分~1995年分)です

1989年(平成元年)分所得税納税額

1位  赤川次郎 4億6173万円

2位  西村京太郎 2億6262万円

3位  吉本ばなな 2億3699万円

4位  村上春樹 1億5111万円

5位  司馬遼太郎 1億4012万円

6位  池波正太郎 1億0920万円

7位  西村寿行 9508万円

8位  菊地秀行 8208万円

9位  渡辺淳一 7829万円

10位  藤島泰輔 7197万円

11位  藤川桂介 7190万円

12位  笹沢左保 6656万円

13位  遠藤周作 6637万円

14位  山村美紗 6485万円

15位  斎藤栄 6011万円

16位  内田康夫 5759万円

17位  森村誠一 5718万円

18位  椎名誠 5671万円

19位  胡桃沢耕史 5526万円

20位  田中芳樹 5103万円

※10位にランクインしている藤島泰輔は、作家・評論家として活動。学習院時代の学友だった明仁天皇(上皇明仁)をモデルにした『孤獨の人』で衝撃的なデビューを果たす。
〝在日フランス人〟ポール・ポネ名義での著作もある。
また、ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川の妹、藤島メリー泰子とのあいだに藤島ジュリー景子を儲けている。
馬主としても有名でランニングフリーなど名馬を所有していた。
収入には、本業の作家活動の他、ジャニーズ事務所からの役員報酬。馬主としての収入が大きかったといわれている。

1990年(平成2年)分所得税納税額

1位  赤川次郎 3億7980万円

2位  西村京太郎 2億4497万円

3位  司馬遼太郎 1億1140万円

4位  松本清張 8736万円

5位  菊地秀行 8622万円

6位  西村寿行 8185万円

7位  田中芳樹 7944万円

8位  内田康夫 7927万円

9位  渡辺淳一 7572万円

10位  斎藤栄 7266万円

11位  門田泰明 6705万円

12位  笹沢左保 6618万円

13位  山村美紗 6578万円

14位  遠藤周作 6239万円

15位  椎名誠 6127万円

16位  落合信彦 5929万円

17位  森村誠一 5801万円

18位  藤島泰輔 5760万円

19位  村上春樹 5890万円

20位  田辺聖子 5404万円

※20位圏外で登場した作家

北方謙三 3716万円

森瑤子  3095万円

大藪春彦 2890万円

柳田邦男 2081万円 

草柳大蔵 1709万円

1991年(平成3年)分所得税納税額

1位  赤川次郎 3億5512万円

2位  西村京太郎 2億5489万円

3位  内田康夫 1億7140万円

4位  司馬遼太郎 9101万円

5位  椎名誠 8577万円

6位  山村美紗 8404万円

7位  菊地秀行 8325万円

8位  遠藤周作 8171万円

9位  落合信彦 7378万円

10位  笹沢左保 7290万円

11位  渡辺淳一 6643万円

12位  田中芳樹 6508万円

13位  森村誠一 6414万円

14位  斎藤栄 6003万円

15位  山崎豊子 5315万円

16位  橋本治 5294万円

17位  門田泰明 5062万円

18位  陳舜臣 4933万円

19位  豊田行二 4794万円

20位  松本清張 4393万円

※20位圏外で登場した作家

西村寿行 3873万円

森瑤子  3737万円

大藪春彦 3692万円

北方謙三 3584万円

夢枕獏  2875万円

草柳大蔵 2078万円

柳田邦男 1602万円

1992年(平成4年)分所得税納税額

1位  赤川次郎 3億5093万円

2位  西村京太郎 2億3698万円

3位  内田康夫 1億8649万円

4位  司馬遼太郎 1億1944万円

5位  菊地秀行 7890万円

6位  田中芳樹 7650万円

7位  渡辺淳一 7318万円

8位  山村美紗 7261万円

9位  豊田行二 7187万円

10位  辺見じゅん 7155万円

11位  森村誠一 6530万円

12位  斎藤栄 5902万円

13位  椎名誠 5728万円

14位 荒巻義雄 5486万円

15位  落合信彦 5244万円

16位  津本陽 5233万円

17位  門田泰明 4846万円

18位  笹沢左保 4822万円

19位  平岩弓枝 4720万円

20位  宮本輝 4673万円

※20位圏外では、

西村寿行が納税額4098万円

夢枕獏が納税額2000万円

佐木隆三が納税額1127万円で登場している。

『生涯収入9億6400万円 !『身分帳』が原作となる映画『すばらしき世界』が2月11日に西川美和監督・役所広司主演で公開。代表作『復讐するは我にあり』の直木賞作家・佐木隆三が公表した30年間の収支一覧表』はこちらから。(新しいタブが開きます)

1993年(平成5年)分所得税納税額

1位  赤川次郎 3億2209万円

2位  西村京太郎 2億2168万円

3位  内田康夫 1億7412万円

4位  司馬遼太郎 9969万円

5位  山村美紗 8624万円

6位  津本陽 7765万円

7位  森村誠一 7689万円

8位  荒巻義雄 7680万円

9位  菊地秀行 6970万円

10位  斎藤栄 6650万円

11位  宮尾登美子 6384万円

12位  藤沢周平 6351万円

13位  椎名誠 6050万円

14位  童門冬二 5686万円

15位  渡辺淳一 5365万円

16位  志茂田景樹 5272万円

17位  豊田行二 5224万円

18位  遠藤周作 5029万円

19位  平岩弓枝 4979万円

20位  門田泰明 4777万円

1994年(平成6年)分所得税納税額

1位  赤川次郎 3億2209万円

2位  西村京太郎 2億2500万円

3位  内田康夫 1億7700万円

4位  司馬遼太郎 1億0287万円

5位  森村誠一 8864万円

6位  斎藤栄 7957万円

7位  菊地秀行 7586万円

8位  荒巻義雄 6786万円

9位  椎名誠 6694万円

10位  津本陽 6449万円

11位  山村美紗 5991万円

12位  藤沢周平 5986万円

13位 

はる坊の雑記

第157回芥川賞受賞作 沼田真佑「影裏」の感想。

※本ページはアフィリエイト広告を利用しています 第157回芥川賞受賞作に沼田真佑氏の「影裏」 直木賞に佐藤正午氏の「月の満ち欠け」が選ばれました 7月19日に築地4丁目の料亭「新喜楽」で第157回芥川賞・直木賞の選考が行…