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公務員

地方公務員は美味しい職業か? その1

終わらない公務員人気

はる坊です。
アベノミクスで景気は回復しているといわれながらも、イマイチ実感が湧いてこないご時世に公務員が人気だそうです。
しかも、国家公務員よりも地方公務員が。

地方公務員でも県や市によっては、合格者が辞退を申し出るケースも増えています。

日程が違うところは、複数受験できますし、たとえ受かっても、その県や市に魅力がない、また、将来的に不安だ。

もともと、ここは力試しや肩慣らしで受けたら通っただけ。

理由は様々ですが、公務員であっても、財政が安定している自治体。待遇のいい自治体で働きたいというのは、当然のことだと思います。
心ない人々からは、「おまえたちは公僕だ」(多分、こういうことを言う方は、〝公僕〟の意味を理解されていません。)
とか、
「俺たちの税金で食ってるくせに」などと言われても、公務員だって社会で生活する人間のひとりです。

立場と収入が安定している公務員

ブラック企業や過労死、サービス残業といったマイナスのワードが、マスコミやウェブ上で当たり前となり、一瞬にして情報が駆け巡る時代に、すこしでも良いところへ行きたい、それに『収入が安定しているから』公務員を目指す人が増えているのだと思います。

収入の安定については間違いありません。

給与の遅配はありません。もし、起こったのなら大変なことになります。
また、年に2回のボーナス(期末手当・勤勉手当)も確実に支給されます。

収入やステータスは一流どころの巨大企業には及ばないが、それなりの人生は送れる。
または、地方公務員の場合は転勤がない、あっても限定的だ。

というのが大きな理由でしょう。

特に女性の場合は、ライフステージに併せて様々なサポートが手厚い、市役所・区役所の行政職が一番働きやすい職業ではないかと思います。

もちろん、生まれ育った地元や縁のあるところで根を張って働きたいと非常に前向きな方もおられるでしょう。
いずれにせよ、頑張って試験勉強をして、受験をしておられるのだと思っています。
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リストラされないという神話
公務員には『余程何かをやらかさない限り、リストラや解雇されない』という神話があります。
安定して無難な人生が送れるというイメージがあるのは事実でしょう。

また、地方公務員のほうが人気なのは、国家公務員は激務だというイメージがあるからかもしれません。
実際、霞ヶ関は不夜城です。
特に国家一般職で本省だと・・・・・・。
薄給でしかも激務と。
しかし、都庁・府庁・道庁・市役所でも午前様が当たり前な部署はいくらでもあることは、忘れないでいただきたいと思います。

先行き不透明な時代で、安定を求めようとするのも無理はないと思います。
しかし、闇雲に公務員を目指すのはどうでしょうか?

というのも、私が元地方公務員(市役所職員)だからです。

某中核市で7年間勤務していました。

私は元市役所職員です

私の職歴を申し上げると、大学卒業後、新卒で民間企業に入社して企画営業職に従事しました。
そして、会社を退職した翌日に、当時在住していた市役所に入職して、行政事務職を丸7年間経験しました。
市役所退職後は、伯父が設立した会社を引き継いだ従兄の誘いで、同族会社に勤務したのちに、のれん分けのような形で独立して現在に至ります。

私が市役所職員を目指したのは些細なきっかけからでした。
大学を卒業したのは就職氷河期まっただ中でしたが、最初から民間企業にしか眼中になく「公務員になろう」とはまったく考えませんでした。というよりも興味がなかったというほうが正確です。

身内や友人・知人に公務員がいなかったことで、話を聞く機会や影響を受けることがなかったのがその理由だと思います。

実際、同じゼミで、当時の国家二種(現在の国家一般職)に受かり、卒業後に総務省へ入省したゼミ生がいましたが、「ふ~ん」という感じでした。
また、国税専門官になったゼミ生もいましたが、「ふ~ん、『マルサの女』の世界か」という感じでした。

これまた、警視庁へ事務職員(警察行政職員)として入ったゼミ生もいましたが、これもまた「ふ~ん、警察官じゃないのね」という感じでした。

コンプレックスを感じたのは、私より成績が優秀で、都市銀行(当時、メガバンクという言葉は使われていませんでした。欧米の話でした)に入行したゼミ生たちでした。そんな彼らが入行した銀行の出身者が市役所に転職をしてきて、一緒に仕事をすることになろうとは、この当時は思ってもみませんでした。

営業マンから市役所職員になった理由

新卒で入った会社は厳しかったものの、私自身事務仕事より営業が向いていたとみえて、一日中、外回りをするのが楽しかったです。
若かったせいもあったでしょうが、キツくても達成感を味わえる仕事は、辞めがたいものがあります。
(それでも、やはりノルマが達成できそうにないときには胃が痛みましたし、血尿も出ましたけど)

どうも、営業職を嫌う方は多いように思うのですが、営業ほどクリエイティブな職もないのではないかと思います。

さて、4年目に異動となった支社にAという同期がいました。
この支社は私の生まれ育った地元にあったのと、入社以来Aと気が合ったので、嬉しかったことを憶えています。

そして、いろいろと喋っているうちに、Aが公務員試験を受けていることを知りました。
Aのご両親は国家公務員でした。その影響が濃かったんでしょう。
Aから公務員の素晴らしさ(美味しさ)を聞くに連れて、「僕も受けてみようかな」と思うようになりました。

地元の市役所の受験資格を調べてみると、年齢はギリギリで大丈夫。
あとは試験をどうやって乗り越えるかでした。

私の公務員試験勉強法

私が実行した勉強法はシンプルです。
・出社前・退勤後には電車内や喫茶店で、集中してやる。
・どんなに辛くても早朝に起きて、2時間は勉強する。
・休みの日には、図書館へ行って筆記試験の勉強に勤しむ傍ら、地元の市役所が今やっていること、これからやろうとしていること(施策)を調べまくる。

(要するに、その市のことを誰よりも知っているくらいの勢いで調べておけば大丈夫です)

そして、まずは筆記試験に合格。
これに合格しないことには、何も始まりません。
筆記試験で数的推理が苦手だとおっしゃる方が多いようですが、残念ながら避けては通れません。

私も苦手でしたが、市役所に受かりたい一心で、問題と取っ組み合いしていました。
どうしてこの年になって、英語や数学までやり直さないといけないのかと思ったこともありましたが、苦手であることを克服することで人間は成長できるものだと大学受験で知ったので、時折17、8歳の頃を思い出しながら取り組みました。
教養論文も時事問題を中心に勉強したおかげで次の集団討論も合格。

集団討論では営業職で、ただアピールをするのではなく、自分の立場を推し量りながら仕事をしていたのが役に立ったといまになっては思います。

現在の公務員試験では、面接が合否を分けます。

個人面接(第一次面接)も合格。
最終面接(第二次面接)も合格。

面接については、個人的にいろいろ思うところがあります。
たしかに、私は図書館で目指す自治体について、徹底的に調べました。

情報が公表されているものに関して、面接官から何を突っ込まれても、答えられるようにしておきたかったのです。
それが、功を奏した部分はあります。
質問に詰まることはありませんでした。

しかし、入職後に判ったのですが、運の要素もあったのです。
私が入職後にしたいこと、行きたい部署については、面接時に話をしましたが、面接官のなかで、最も権限を持っていた方は、その部署の長を務めて、当然のことながら、現場にも精通していたのです。
やはり、これは運と言わざるを得ません。

公務員試験を経験して感じたことがひとつだけあります。

それは、平等で公平なシステムだということ。

特に筆記試験では、努力は報われるということ。

筆記で落ちたのなら惨めですし、親兄弟に伝えたのなら、「勉強もせずに受けたのか」と思われても仕方ありません。
面接で落ちたのなら、そんなことを言われたり、思われたりすることはないでしょう。

多少の運不運はあっても、それを上回る努力をしたのなら、受け入れてもらえる。
これは、今になってもひとつの自信として私の中に息づいている気がします。

27歳で市役所職員になりました

[br num=”1″]私は27歳で、市役所職員になりました。
退職を申し出てから、ほとんど有給休暇も取れないまま3月31日まで民間企業に勤め、翌4月1日からは市役所に勤め始めました。
これまでに比べて、朝は1時間遅くまで寝ていられる。
これが、まず嬉しかったです。

市役所職員を目指したきっかけとなった恩人Aは・・・

ちなみに、私に公務員への道を開いてくれた恩人でもあるAは、市役所に入職した私から話を聞くにつれて、どうやら父親の時代と違うことを察して、公務員に幻想を抱いていたことに気付き、それでもサラリーマンでこのまま終わりたくないと、通勤途中やスキマ時間を有効に活用して試験勉強に励みました。そして、まずは行政書士試験に合格
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その後、会社を退職して無職の期間を作り、司法書士を目指して2年後の試験に合格、法務事務所勤務を経て、現在は司法書士事務所を開いています。

たまに食事をしたり酒を飲んで旧交を温めますが、サラリーマン時代より、ずっといい顔をしています。
Aに司法書士を目指したきっかけを訊ねたことがあります。

Aの答えは「何か根拠のあるものを武器に働いていきたかった」でした。

彼の場合は、法律家として、その資格を武器に経験を積んで、生きていくことでした。
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最初、公務員がまず公法に則って動くものであることで目指し、挫折を味わってからも、法律を人生の根拠に求めて努力を惜しまなかったAは偉いと、つくづく思います。
その2に続きます。市役所激務ランキングにも触れています

最後まで、読んでくださり本当にありがとうございました。
他にもお役に立てる記事があるかと思いますので、どうぞお楽しみくださいませ。

公務員

地方公務員は美味しい職業か? その4

市役所課長補佐級 年間給与+時間外手当=年収1574万円

元市役所勤務のはる坊です。

公務員=楽に加えて、
高給だという声があります。

正確に言えば、仕事内容に給与が見合っていないということだと思います。

これはニュースになりましたが、2012年関東某市の課長補佐級の職員が、1年間で、1873時間の時間外勤務をして、783万円の残業手当を受け取っていた事実が確認されました。

ちなみに、この課長補佐級の年間給与は791万円だったそうです。
(これは、基本給・役職手当・扶養手当・地域手当等の合計で、残業は一切ない場合の年間収入です)

年間給与+時間外手当=1574万円
地方公務員で一番給与が高いであろう、東京都庁の職員でも、この年収に達するのは、部長級以上。局長級でしょう。
地方の市役所だと首長(市長)で、これくらいの年収ですから。

話を続けます。
この関東某市の時間外手当が異常であるとして、ネット上でも話題になりました。
ほぼ100%が非難する内容でした。

まあ、そうでしょうね。

それが普通の感覚だと思います。

課長補佐(課長代理)クラスで年収1500万円以上って、パッと思いつくのは、誰でも知っている金融機関が商社、マスコミ関係くらいです。
キーエンスだと、役職は別として、全従業員の平均年収は2000万円ですが。

この職員が、どの部署にいたのかが問題

さて、この問題ですが、この職員がどの部署にいたのか、ということが不明です。

市のコメントは「大震災の影響」だったようですが、もし、危機管理・防災関係の部署に配属されていたとすれば、これは納得せざるを得ない額です。

他の自治体でも、同じように時間外勤務をして、たまたま問題に発展しなかったケースもあるでしょうし、基本給の安いヒラ職員(主事)だったら、同じ時間外勤務をしていても、その手当はグッと少なかったはずです。

課長補佐級という自治体によって、管理職扱いにしているか、そうではないかが分かれている微妙な役職であったこともあるでしょう。

管理職扱いであれば、この職員の年収は791万円+管理職員特別勤務手当(1日につき6,7000円。最大でも1万円にいかない)だった。

しかし、当時「大震災の影響」は、関東の自治体ではどこも大きかったのも事実です。

だからといって、課長補佐級だからと時間外勤務をここまでさせるのも変だと思います。

他の職員にうまく仕事を振り分ければ、こんな問題に発展することもなかったでしょう。

それも、半管理職といえる課長補佐級の仕事のうちです。

人件費のコスト感覚のなさが、露呈した事件だった。

そういえると思います。

米国MBA取得は遠い夢ではなくなりました

日本にいながらアメリカのマサチューセッツ州立大学MBA(経営学修士号)が最短2年で取得できます。
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完全オンラインで米国MBAを取得 マサチューセッツ大MBA



公務員は高給か? 公務員の給与は基本的に年功序列です。

話は、最初に戻ります。
私がそう問われれば、「まあ、2000年過ぎまでは、そうでした」と答えます。

「給食のおばさんが年収800万円」

「みどりのおばさんが年収800万円」

こんな文句がネットに載っています。

私が知っている限り、
15年前、給食調理員にこれだけの年収があったのは事実です。

いや、むしろ+100万円くらいはありました。

いや給食調理員だけではありません。

まったく働かないおじさん職員にも、50歳で年収800万円以上が支払われていました。

公務員の給与は年功序列です。
職場に来ていれば、何の役に立たなくても、50代で年収800万円以上は、ヒラ職員でもあたりまえの数字でした。

ヒラ職員でもこれだけもらえるなら、課長や部長はもっとすごいんだろうと想像されるかもしれませんが、それがそうでもありませんでした。
課長で年収1000万円を超える程度。部長で年収1200万円ほど。

役所でもっとも責任がなく一番高収入だったのは、出世を望まないが有能で仕事を任されしっかりと残業代を稼ぎまくるヒラ職員でした。

現在は、給与に関しては、かなり是正されていますが、公務員批判が、現在に至るまで存在するのも、その理由として、過去に、民間とは大きく掛け離れた給与の配分があったことだけは、間違いのない事実だと思います。

公務員の給与について、さらに掘り下げます。

私は市役所を退職してから10数年が経過していますが、在職中に仲の良かった同期や先輩、後輩とは、まだ付き合いがあります。

また、在職中に知り合ったコッパンと呼ばれる国家一般職や国税専門官などとも付き合いがあります。
ですので、現在、公務員の給与や年収というものがどれくらいかは知っています。

公務員のボーナスについて 管理職は除く??

年に2回、公務員の金銭事情について、新聞やテレビ、ネットで報道がなされます。

ネットでは、国(多くの地方自治体もですが)が赤字なのに、公務員にボーナスを支給するのは許せないという冗談なのか本気なのかわかりませんが、やりきれなさをぶつけた書き込みを目にします。

その日は、6月30日と12月10日。
この日が土日祝日であれば、その直近の平日(金曜が多いです)にニュースが流れます。

「今日、国家公務員にボーナス(期末・勤勉手当)が支給されました。管理職を除く一般行政職(平均年齢)の平均支給額は○○万○○○○円で昨年の夏(昨年の冬)より○.○%アップ・・・・・・」

公務員に限らず、民間企業にお勤めの方も、

「報道しているアンタのほうが、もっともらってるだろ!」

と感じられるでしょうが、ちなみに、2018年12月の国家公務員のボーナスは約71万円

人事院勧告に従い、年間4.4ヶ月分から4.45ヶ月分にアップしましたが、平均年齢が下がった為、微減となりました。

基本給によりますが、同年4月から遡って追加支給される基本給引き上げ分と併せると、少なくとも、あと数万円は年収ベースでプラスでしょう。

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なぜ、公務員は管理職のボーナス支給額を公表しないのか? その理由は・・・

さて、報道される公務員のボーナス額ですが、管理職を除くとなっています。

これはなぜか?

これは、管理職を含めてしまうと大幅にアップした数字になることを恐れてのことでしょう。

当然、管理職のボーナス支給額は非管理職より大きくなります。

管理職のボーナスには、役職によって5%~20%の割増がなされます。

また、管理職手当がボーナスを計算する際に含まれます。(これは自治体によって含まないところもあります)

この場合、仮にボーナスが2ヶ月分だとしても、非管理職と管理職では次のように差が生まれます。

◎例ですので、基本給は2万円差・管理職手当は5万円・地域手当は10%で、家族手当はナシで計算します。

○非管理職のAさん

基本給280,000円+地域手当28,000円=308,000円

330,000×2.2ヶ月分=677,600円

○管理職のBさん

基本給300,000+管理職手当50,000+地域手当35,000円=385,000円

385,000×(2.2ヶ月分×10%割増)=931,700円

やはり、管理職も含めると、平均額が大幅に上がることだけは間違いなく、管理職も含んだボーナス額が報道されると、風当たりが一層キツくなりそうですね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

最後に、あなたが公務員試験を受験しようとされている方なら、ここだけは聞いておいてください

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もし、あなたが公務員試験を受験しようとされているなら、しっかりと目標を見定めて実績のあるプログラムで勉強をしたほうが、しっかりと夢に近づけますよ。

やはり、ただの独学では得られない、長年蓄積されたノウハウや一番効率のいい教育プログラムとは無視することができないと感じます。

最近では、安い受講料と手軽な受講方法をうたう業者も増えていますが、実際の合格数を見るとまったく比較になりません。

公務員採用後に得られる収入を考えれば、多少高くともしっかりした学習方法で能率よく学習して、一発合格をするほうがよいにきまっています。

また、本気で公務員になりたい仲間と一緒に勉強できることは、あなたにとって大きな刺激になります。

さらに、合格後・採用後に、同じ自治体に一緒に勉強して気心が知れた仲間がいれば、心強いですよ。

あなたの『公務員になりたい!』という思いを、心から信じています。



⇒(新しいタブが開きます)こちら『はる坊の雑記』地方公務員関連記事 整理ページです。

長者番付

長者番付を振り返ってみましょうか(2001年分~2004年分 俳優・タレント・歌手&文化人部門)

はる坊です。

2001年分~2004年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。はる坊です。

2001年分~2004年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。

ちなみに吉本興業とエージェント契約を交わした加藤浩次は、2001年3月6日に有限会社加藤タクシーを資本金300万円で、東京都世田谷区内に設立している。これは収入が増加し、節税のために個人事務所設立をおこなったものと推測される。

また、2002年分以降は、個人としては高額収入を得ている漫画家の納税額やプロダクションの申告所得も参考データとして用意しました。

2001年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  石橋貴明   1億9416万円(とんねるず)

2位  みのもんた  1億5283万円

3位  中居正広   1億4378万円(SMAP)

4位  木梨憲武   1億3684万円(とんねるず)

5位  浜田雅功   1億1766万円(ダウンタウン)

6位  松本人志   1億0871万円(ダウンタウン)

7位  ビートたけし 1億0179万円

8位  飯島直子     9224万円

9位  木村拓哉     9016万円(SMAP)

10位  明石家さんま   8637万円

11位  松たか子     8035万円

12位  KONISHIKI    8013万円

13位  峰竜太      7887万円

14位  松嶋菜々子    7812万円

15位  田村正和     7799万円

16位  堺正章     7753万円

17位 中村玉緒     7738万円

18位 タモリ      7338万円

19位 香取慎吾     6907万円(SMAP)

20位 草彅剛      6839万円(SMAP)

歌手部門

1位  浜崎あゆみ 4億2611万円

2位  稲葉浩志   3億5746万円(B’z)

3位  宇多田ヒカル 3億1889万円

4位  松本孝弘   2億7771万円(B’z)

5位  桑田佳祐   2億1605万円(サザンオールスターズ)

6位  倉木麻衣   1億5587万円

7位  矢沢永吉   1億3124万円

8位  椎名林檎   1億1196万円

9位  MISIA  1億0374万円

10位 井上陽水    9797万円

11位 福山雅治    9328万円

12位 布袋寅泰    9323万円

13位 桜井和寿    9230万円(Mr.Children)

14位 藤井フミヤ   9115万円

15位 北川悠仁    8903万円(ゆず)

16位 TAKURO  8057万円(GLAY)

17位 竹内まりや   7944万円

18位 岩沢厚治    7031万円(ゆず)

19位 北島三郎    6211万円

20位 YUKI    6159万円(JUDY AND MARY)

その他・文化人部門

1位  高橋留美子 2億2536万円(漫画家)

2位  千宗室   2億1371万円(茶道家元)

3位  秋元康   2億0218万円(作詞家)

4位  小室哲哉  1億8393万円(音楽プロデューサー)

5位  つんく   1億6541万円(音楽プロデューサー)

6位  青山剛昌  1億6234万円(漫画家)

7位  平山郁夫  1億3129万円(日本画家)

8位  浅利慶太  1億2288万円(舞台演出家)

9位  中島千波  1億0977万円(日本画家)

10位  堀井雄二  1億0106万円(ゲームデザイナー)

11位 久米宏     9870万円(ニュースキャスター)

12位 永六輔    9636万円(文筆家)

13位 伊秩弘将   8455万円(音楽プロデューサー)

14位 車田正美   8412万円(漫画家)

15位 大前研一   8062万円(経済評論家)

16位 石井和義    5518万円(K-1プロデューサー)

17位 小倉智昭    4854万円(司会者)

18位 赤塚不二夫   4767万円(漫画家)

19位 遠藤実     4478万円(作曲家)

20位 篠山紀信    4456万円(写真家)

2002年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  中居正広  1億6808万円(SMAP)

2位  みのもんた 1億6644万円

3位  石橋貴明  1億6126万円(とんねるず)

4位  浜田雅功  1億1992万円(ダウンタウン)

5位  木梨憲武  1億1862万円(とんねるず)

6位  松本人志  1億0453万円(ダウンタウン)

7位  松たか子   1億0158万円

8位  飯島直子     9094万円

9位  明石家さんま   9000万円

10位 木村拓哉     8422万円(SMAP)

11位 中村玉緒     8044万円

12位 峰竜太      7507万円

13位 堺正章      7368万円

14位 田村正和     7283万円

15位 タモリ      7013万円

16位 織田裕二     6967万円

17位 太田光      6910万円(爆笑問題)

18位 草彅剛      6885万円(SMAP)

19位 ビートたけし   6817万円

20位 志村けん     6671万円

歌手部門

1位  浜崎あゆみ  3億7761万円

2位  宇多田ヒカル 3億4358万円

3位  松本孝弘   3億1149万円(B’z)

4位  稲葉浩志   1億9751万円(B’z)

5位  MISIA  1億4729万円

6位  矢沢永吉   1億3428万円

7位  桑田佳祐   1億1838万円(サザンオールスターズ)

8位  桜井和寿   1億0815万円(Mr.Children)

9位  小田和正   1億0788万円

10位  中村正人     9164万円(DREAMS COME TRUE)

11位 降谷建志      9062万円(Dragon Ash)

12位  TAKURO   8111万円(GLAY)

13位  藤井フミヤ    7745万円

14位 吉田美和     7705万円(DREAMS COME TRUE)

15位  倉木麻衣     7658万円

16位  北島三郎     7221万円

17位  長渕剛      6987万円

18位 竹内まりや     6928万円

19位 山下達郎     6787万円

20位 布袋寅泰     6776万円

その他・文化人部門

1位  竹村健一   2億7661万円(評論家)

2位  大川隆法   2億7168万円(幸福の科学 総裁)

3位  小室哲哉  2億4020万円(音楽プロデューサー)

4位  平山郁夫  1億9898万円(日本画家)

5位  千玄室    1億8372万円(前 茶道家元)

6位  浅利慶太   1億8350万円(舞台演出家)

7位  つんく    1億7235万円(音楽プロデューサー)

8位  高橋留美子  1億7214万円(漫画家)

9位  秋元康    1億6265万円(作詞家)

10位  許斐剛    1億5917万円(漫画家)

11位 青山剛昌    1億3512万円(漫画家)

12位 稲葉 賀惠   1億2809万円(ファッションデザイナー)

13位  大前研一   1億0306万円(経済評論家)

14位  小林祥晃   1億0046万円(Dr.コパ 風水師)

15位  石井和義     9299万円(K-1プロデューサー)

16位  久米宏      9016万円(ニュースキャスター)

17位 芦田淳      7424万円(ファッションデザイナー)

18位 浦沢直樹     6177万円(漫画家)

19位 阿久悠       5237万円(作詞家)

20位 松浦勝人     5221万円(音楽プロデューサー)

※1位の竹村健一はアメリカでの不動産投資に成功してのランクイン。

※10位の許斐剛は『テニスの王子様』人気で初登場。

また、売れっ子漫画家はプロダクションを作っていることが多く、その大半が法人化されている。
漫画家本人は社長や役員に就任しており、プロダクションから給与をもらう形で報酬を得ている。
これは、節税を兼ねており、1960年代よりこのシステムは導入されている。
2002年分の漫画家プロダクションの申告所得一覧は以下のとおり

尾田栄一郎 約7億0800万円  ビリーウッド

鳥山明   約6億1700万円  バードスタジオ

井上雄彦  約6億0700万円  アイティプランニング

高橋和希  約4億1200万円  スタジオダイス

藤子・F・不二雄 約3億7300万円  藤子エフ不二雄プロ

岸本斉史  約2億7100万円  スコット

北条司   約2億0600万円  アトリエねこまんま

武井宏之  約1億8300万円  武井プロダクション

秋本治   約1億8200万円  アトリエびーだま

やなせたかし 約1億5700万円  やなせスタジオ

矢沢あい  約1億5700万円  矢沢漫画製作所

河合りつ子 約1億5100万円  とっとこ堂

許斐剛   約1億3400万円  ティケィワークス

森川ジョージ 約1億2600万円  スタジオジェイ

小畑健      約9900万円  ノエル

水島新司     約7200万円  水島プロダクション

永井豪      約5800万円  ダイナミックプロダクション

弘兼憲史     約4900万円  ヒロカネプロダクション

2003年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  みのもんた  1億8647万円

2位  石橋貴明   1億5251万円(とんねるず)

3位  浜田雅功   1億2414万円(ダウンタウン)

4位  松本人志   1億2014万円(ダウンタウン)

5位  木梨憲武   1億1824万円(とんねるず)

6位  草彅剛    1億0907万円(SMAP)

7位  中村玉緒     9716万円

8位  飯島直子     9261万円

9位  木村拓哉     9186万円(SMAP)

10位  峰竜太      8376万円

11位  太田光      8149万円(爆笑問題)

12位  田中裕二     8071万円(爆笑問題)

13位 タモリ      7679万円

14位  織田裕二     7331万円

15位 ビートたけし   7200万円

16位  明石家さんま   6934万円

17位 上沼恵美子     6591万円

18位 志村けん      6210万円

19位 堂本光一      6132万円(KinKi Kids)

20位 大楠道代      6074万円

歌手部門

1位  稲葉浩志   3億0926万円(B’z)

2位  浜崎あゆみ  2億8237万円

3位  松本孝弘   2億7391万円(B’z)

4位  宇多田ヒカル 1億6873万円

5位  矢沢永吉   1億6508万円

6位  桑田佳祐   1億4955万円(サザンオールスターズ)

7位  MISIA  1億1937万円

8位  桜井和寿   1億1407万円(Mr.Children)

9位  井上陽水   1億1074万円

10位  藤井フミヤ    8789万円

11位  TAKURO   8064万円(GLAY)

12位  北島三郎     7829万円

13位  松田聖子     7773万円

14位  吉田美和     6809万円(DREAMS COME TRUE)

15位  椎名林檎      6585万円

16位  中島みゆき    6561万円

17位  河村隆一     6328万円(LUNA SEA)

18位  中村正人     6283万円(DREAMS COME TRUE)

19位  長渕剛      6097万円

20位  倉木麻衣     5678万円

その他・文化人部門

1位  千宗室    1億9377万円(茶道家元)

2位  河合リツ子  1億7863万円(漫画家・とっとこハム太郎作者)

3位  浅利慶太   1億7765万円(舞台演出家)

4位  高橋留美子  1億7064万円(漫画家)

5位  千玄室    1億6544万円(前 茶道家元)

6位  青山剛昌   1億5943万円(漫画家)

7位  つんく    1億5160万円(音楽プロデューサー)

8位  大川隆法   1億4997万円(幸福の科学 総裁)

9位  綾小路きみまろ 1億3691万円(漫談家)

10位  秋元康    1億2787万円(作詞家)

11位  許斐剛    1億2267万円(漫画家)

12位  久石譲    1億2040万円(作曲家)

13位  石原まき子    9944万円(石原プロモーション会長)

14位  久米宏      9455万円(ニュースキャスター)

15位  平山郁夫    9327万円(日本画家)

16位  熊川哲也     9250万円(バレエダンサー)

17位  山本耀司     7983万円(ファッションデザイナー)

18位  小林祥晃     7617万円(Dr.コパ 風水師)

19位  小室哲哉     7575万円(音楽プロデューサー)

20位  芦田淳     7572万円(ファッションデザイナー)

21位  堀井雄二     7226万円(ゲームデザイナー)

※1位の千宗室は、茶道裏千家家元16代玄黙宗室。2003年に15代汎叟宗室から家元を継いだ。

※12位の久石譲はジブリ作品で有名な作曲家。

納税額1,000万円以上で公示された2003年分の漫画家の納税額一覧は以下のとおり

横山光輝     6231万円  

赤塚不二夫    5793万円  

車田正美     5754万円  

佐藤秀峰     5257万円  

浦沢直樹     4423万円  

やなせたかし   4386万円  

水島新司     3941万円  

松本大洋     3752万円  

浜岡賢次     3296万円

宮崎駿      2248万円     

弘兼憲史     2148万円     

宮下あきら    2116万円     

あだち充     1713万円     

中原アヤ     1623万円     

山咲トオル    1586万円     

かわぐちかいじ  1460万円     

川原正敏     1447万円     

江川達也     1327万円     

やくみつる    1210万円

また、売れっ子漫画家はプロダクションを作っていることが多く、その大半が法人化されている。
漫画家本人は社長や役員に就任しており、プロダクションから給与をもらう形で報酬を得ている。
これは、節税を兼ねており、1960年代よりこのシステムは導入されている。

2003年分の漫画家プロダクションの申告所得一覧は以下のとおり

鳥山明    16億0500万円 バードスタジオ

尾田栄一郎   5億2400万円 ビリーウッド

藤子F不二雄  3億4400万円 藤子エフ不二雄プロ

許斐剛     3億0600万円 テイケイワークス

高橋和希    2億8200万円 スタジオダイス

やなせたかし  2億7400万円 やなせスタジオ

井上雄彦    2億6200万円 アイティプランニング

長谷川町子   2億4800万円 (財)長谷川町子美術館

佐藤秀峰    2億0800万円 佐藤漫画製作所

楳図かずお   1億4700万円 楳図プロダクション

森川ジョージ  1億3700万円 スタジオジェイ

矢沢あい    1億3600万円 矢沢漫画製作所

弘兼憲史    1億2800万円 ヒロカネプロダクション

けらえいこ   1億2800万円 ママレードカンパニー

高橋陽一    1億1900万円 ヨウヨウスタジオ

天王寺大    1億1600万円 天王寺大事務所

小畑健     1億1200万円 ノエル

岸本斉史    1億1100万円 スコット

水島新司    1億0500万円 水島プロダクション

武論尊     1億0000万円 プロダクション一家

秋本治       8600万円 アトリエびーだま

ハロルド作石    6400万円 作石プロ

石森章太郎     6400万円 石森章太郎プロ 

臼井儀人      6300万円 らくだ社

北条司       5800万円 アトリエねこまんま

神尾葉子      5700万円 リーフプロダクション

武内直子      5000万円 プリンセス・ナオコ・プランニング

安彦良和      4800万円 九月社

ちばてつや     4300万円 ちばてつやプロダクション

手塚治虫      4200万円 手塚プロダクション

石森章太郎     4200万円  石森プロ
※石森章太郎プロとは別法人

高橋留美子     4000万円 るーみっくプロダクション      

2004年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  みのもんた 2億0101万円

2位  中居正広  1億8745万円(SMAP)

3位  石橋貴明  1億5291万円(とんねるず)

4位  木梨憲武  1億3505万円(とんねるず)

5位  浜田雅功   1億2528万円(ダウンタウン)

6位  中村玉緒   1億0794万円

7位  松本人志   1億0738万円(ダウンタウン)

8位  太田光    1億0639万円(爆笑問題)

9位  田中裕二   1億0176万円(爆笑問題)

10位  木村拓哉     9803万円(SMAP)

11位  草彅剛      9796万円(SMAP)

12位  松たか子     8379万円

13位 島田紳助     8131万円

14位  峰竜太      7828万円

15位 タモリ      7690万円

16位 明石家さんま   7602万円

17位  田村正和     7332万円

18位  堺正章      7055万円

19位 ビートたけし   6932万円

20位 関口宏      6855万円

歌手部門

1位  宇多田ヒカル 3億6595万円

2位  稲葉浩志   1億7577万円(B’z

3位  矢沢永吉  1億7042万円

4位  浜崎あゆみ  1億3785万円

5位  松本孝弘   1億2913万円(B’z)

6位  桑田佳祐   1億1906万円

7位  桜井和寿   1億1417万円(Mr.Children

8位  長渕剛    1億0584万円

9位  藤井フミヤ 1億0093万円

10位  北島三郎     9445万円

11位  吉田美和     8994万円(DREAMS COME TRUE

12位  槇原敬之     8254万円

13位  TAKURO   8081万円(GLAY

14位  綾戸智恵    7456万円

15位  中村正人     7287万円(DREAMS COME TRUE)

16位  松田聖子    7211万円

17位  MISIA   7068万円

18位  中島みゆき   7037万円

19位  倉木麻衣    6396万円

20位  福山雅治    5860万円

その他・文化人部門

1位  平山郁夫   1億6883万円(日本画家)

2位  高橋留美子  1億4271万円(漫画家)

3位  大川隆法   1億4160万円(幸福の科学 総裁)

4位  千玄室    1億4087万円(前 茶道家元)

5位  青山剛昌   1億3831万円(漫画家)

6位  假屋崎省吾 1億3419万円(華道家

7位  秋元康    1億3407万円(作詞家

8位  千宗室    1億2466万円(茶道家元)

9位  岸本斉史   1億1269万円(漫画家)

10位  つんく    1億1268万円(音楽プロデューサー)

11位  NIGO   1億0874万円(ファッションデザイナー)

12位  浅利慶太     9463万円(舞台演出家)

13位  石井和義     9292万円(K-1プロデューサー)

14位  河合りつ子   9238万円(漫画家・とっとこハム太郎作者)   

15位  阿久悠      8274万円(作詞家

16位  山本耀司     7951万円(ファッションデザイナー

17位  芦田淳      7362万円(ファッションデザイナー)

18位  堀井雄二     7273万円(ゲームデザイナー

19位  永六輔      7017万円(文筆家

20位  小林祥晃     6652万円(Dr.コパ 風水師

※6位に華道家の假屋崎省吾が登場。

※9位に登場した岸本斉史は『NARUTO』の作者。

※11位に登場したNIGOは裏原宿系ブランド〝A BATHING APE®〟の創業者。現在は同ブランドから離れて、〝HUMAN MADE〟のデザイナーや音楽プロデューサーとして活動。妻は女優の牧瀬里穂

納税額1,000万円以上で公示された2004年分の漫画家の納税額一覧は以下のとおり

浦沢直樹   6266万円

井上雄彦   5726万円

赤塚不二夫  5679万円

やなせたかし 5654万円

車田正美  4174万円

水島新司   3276万円

宮下あきら  3039万円

福本伸行   2718万円

森川ジョージ 2554万円

川原正敏   2446万円

しげの秀一  2213万円

弘兼憲史   2131万円

あだち充   1940万円

佐藤秀峰   1433万円

かわぐちかいじ1344万円

江川達也   1236万円

2004年分の漫画家プロダクションの申告所得一覧は以下のとおり

鳥山明   14億8300万円 バードスタジオ

高橋和希   5億1000万円 スタジオダイス

藤子F不二雄 4億5600万円 藤子エフ不二雄プロ

長谷川町子  4億4700万円 (財)長谷川町子美術館

岸本斉史  3億7400万円 スコット

許斐剛   3億4700万円 テイケイワークス

尾田栄一郎 3億3300万円 ビリーウッド

やなせたかし2億7000万円 やなせスタジオ

井上雄彦  2億2000万円 アイティプランニング

北条司   2億0700万円 アトリエねこまんま

矢沢あい  2億0300万円 矢沢漫画製作所

武論尊史村翔)1億2400万円 プロダクション一家

佐藤秀峰  1億2200万円 佐藤漫画製作所

秋本治   1億2100万円 アトリエびーだま

弘兼憲史  1億0700万円 ヒロカネプロダクション

武井宏之    8400万円 武井プロダクション

天王寺大    8200万円 天王寺大事務所

けらえいこ   7900万円 ママレードカンパニー

高橋陽一   6900万円 ヨウヨウスタジオ

臼井儀人    6700万円 らくだ社

ハロルド作石   5400万円 作石プロ

石森章太郎  4700万円 石森章太郎プロ

永井豪     4000万円 ダイナミックプロダクション

※『ジョジョの奇妙な冒険』で有名な荒木飛呂彦は、個人事務所兼プロダクションの有限会社ラッキーランドコミュニケーションズで納税しているが、今回対象とした期間では、申告所得4,000万円未満で公示対象外だった。
しかし、公示されている年では、年間4~5,000万円の申告所得があったことが確認できる。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

平成プロアスリート部門 ジャニーズ事務所・ジャニーズエンターテインメント・田辺エージェンシー・オスカープロモーション・バーニングプロダクション等、大手芸能プロダクション経営者の納税額はこちらから

⇒長者番付を振り返ってみましょうか【平成プロアスリート編 1989年分~2004年分】

長者番付を振り返ってみましょうか(芸能界 芸能事務所会長・社長・役員編)

人物伝

昭和後期の超人気作家 西村寿行は本当に凄すぎた! その6

※2022年1月22日加筆修正をおこないました。

1990年代の西村寿行 病魔との闘い

はる坊です。

1990年代以降の西村寿行と、その晩年について綴っていきます。

世間はバブル景気崩壊により長い不況のトンネルに入っていた1993年。

62歳となっていた西村寿行は執筆意欲も薄くなり、代々木の仕事場で過ごす時間は多かったものの、この年には、幻獣の森』『魔性の岩鷹』の2冊のみが発行されています。

そして、5月31日。

西村寿行は重大な宣告を受けることになります。
ガンを患っていることを報されたのです。

西村が体調の異変に気付いたのは、その1、2ヶ月前のことです。

喉にチクッチクッと痛みを感じるようになったのです。最初は、魚の小骨が喉に刺さったと思ったようです。
痛みは酒を飲んでいるうちに消え去りますが、断続的に、チクリと喉の痛みが西村を襲います。

体調の異変を感じ始めた西村は、いつからか、かかりつけとなった、西新宿の会員制クリニックに赴いて、内視鏡検査を受けます。
医師は「喉に炎症ができている」と話し、組織片を採取されます。

そして、1週間後、仕事場にほど近い大学附属病院で、飲み友達になっていた医師から電話が掛かってきました。
西村は、酒の誘いだと軽く考えて、病院に向かいました。

しかし、病院で待っていたのは、残酷な宣告でした。

医師は西村の身体が癌に蝕まれていることを告げられます。
西村は、自分が酒飲みであることもあり、食道癌だと思ったようですが、医師の診断は下咽頭癌(扁平上皮癌)でした。

「ほっておいたら、どうなります?」と訊ねた西村に医師は、
「ほっておいたら、半年保たない」

と医師に告げます。

西村は混乱しながらも入院を決意します。
最初の幾日かは、宣告を受けた東京の大学付属病院で過ごしますが、治療のため、神奈川県内にある同じ大学の付属病院本院に入院した彼は、当初、誰もそして何も寄せつけませんでした。

病院は自宅からも比較的近い場所にありましたが、西村はただ独りの時間を過ごします。

見舞い・面会は不要。
花も不要。

家族も一人娘が手続きに来たときに、立ち寄っただけでした。

家族仲が悪かったわけではありません。
西村自身が「来るな」と厳命したからです。

そして、家族も西村の気性を理解していました。

出版関係では、ただひとり、徳間書店の編集者に電話連絡をするのみでした。

大学付属病院の院長が主治医となり、ガン治療を33回の放射線照射でおこなうことに決定します。

毎朝、早くにおこなわれる数分の放射線治療が終わると、西村は病院を抜け出します。

(病院では死にたくない)と決意した彼は身体を鍛える為に、山歩きに没頭します。
西村は動物好きであった為、人間と共に働いた牛馬に思いを寄せ、それらを祀った道祖神に興味を持ち、自宅の庭に地蔵を2体祀っていましたが、特別な信仰を持ってはいませんでした。

しかし、最初に向かったのは庶民の山岳信仰で知られる大山でした。

やはり、ガン=死という幻影が、西村を大山へ駆り立てたのではないかと思います。

毎日のように丹沢山系を歩いたおかげで、西村の足腰はすっかり丈夫になります。

元々、作家になる前は、狩猟に生きていた時期もあり、山歩きをしていた西村ですが、このときの山歩きは、また別の思いを持ちながら歩を進めて行ったと思います。

下咽頭癌治療は手術こそしないものの辛いものとなり、放射線照射で放射線による火傷が頸部全体に広がり、内部までもが爛れました。

西村はネルシャツにジーンズ、そして首回りにスカーフを巻くというファッションを好みました。
しかし、今やそのスカーフは、おしゃれではなく、喉の火傷を覆い隠すものに変わっていました。

喉麻酔をしなくては、食事が採れない状態になりましたが、33回の照射治療でがん細胞は西村寿行の身体から消えました。
そして、6月27日に退院します。

しかし、退院した西村寿行を待っていたのは、痛恨の出来事でした。

入院して2週間は誰にも会いませんでしたが、考えをあらためて信頼していた徳間書店と光文社の担当編集者と丹沢の温泉旅館で食事をします。
「西村寿行、癌で入院」の報せは、各社の〝西村番〟編集者に届きました。
西村は「騒ぐな。大きな話にするな!」と厳命しました。
長年の担当編集者である徳間書店のひとりだけに入院したことだけを報せて、自身の体調について詳しい状況を話していないことに、西村自身の気がとがめたようです。

温泉旅館での席で、西村は旧知の週刊誌記者が胃癌で入院したことを知らされます。

その記者は、西村が孤北丸という名のサロン・クルーザーを所有していたとき、キャプテンを務めた人物でした。
それだけ、西村と強い信頼関係で結ばれていた人物だといえるでしょう。
彼の容体を訊ねた西村に返ってきた答えは、
「3ヶ月の命だそうです・・・」
という残酷な言葉でした。
西村は絶句するしかありませんでした。

西村寿行が所有していたサロンクルーザー・孤北丸については、徳間文庫版『雲の城』の巻末に『サロン・クルーザー』というエッセイが掲載されています。amazon kindleやDMM電子版でも読めます。

自らのガン治療を終えて退院した西村は、早速タクシーを飛ばして彼の元へ向かいました。
しかし医師の宣告どおり、旧知の週刊誌記者は3ヶ月後に亡くなります。
西村は彼の葬儀には参列しませんでした。ひとり娘を名代として赴かせたその日、西村はただひとりで涙を流していました。

記者の死の3週間前に、彼の妻が西村担当の編集者とともに、西村の元へ訪れます。

そして、

「しっかりとした病院へ移りたい」

と本人が言っていると聞かされます。

最初に行った病院では胃潰瘍と診断されたこと、現在入院している病院では、医師は何もしてくれないという、訴えも聞かされることになります。

しかし、すべては遅すぎました。
西村は自分自身を責めました。

「俺が入院するとき、誰にも会わないと言わなければ・・・」
「寿行さんなら、しかるべき病院と医師を、紹介してくれるのではないか、と本人が思っていたのなら・・・」

西村寿行、下咽頭癌治療を終えるも、今度は右手首を粉砕骨折

災難は更に降りかかります。
同年12月に転倒した折に、右手首を粉砕骨折してしまいます。
そして、翌1994年の3月まで再度の入院を余儀なくされます。
雑誌に連載中の小説はこの間、休載。

ガン治療と右手首の粉砕骨折での入院。
旧知の人物のガン死。
そして、自らのガンに対する放射線治療の代償として得た、頭重と嘔吐感、持病の蕁麻疹。

これらのことが、西村寿行を執筆から更に遠ざけた気がしてなりません。

西村寿行、執筆生活の終焉

かつての勢いをなくし、酒に耽溺する時間の増えた西村から離れる編集者もいました。

それでも、かつての西村を知る編集者は、雑誌連載や短編掲載で、西村を盛りたてようとします。
退院してから、執筆・刊行された本を以下のとおりです。

1994年『深い眸(中編集)』(光文社)(小説宝石掲載)

1995年『幻覚の鯱―神軍の章』(講談社)
(メフィスト 1994年8月号~1995年4月号連載)

1995年『世にも不幸な男の物語(短編集)』(徳間書店)(問題小説掲載)

1995年『デビルズ・アイランド』(角川書店)
(小説王 1994年9月号~1995年1月号 及び 野性時代 1995年4月号~7月号連載 )

1996年『大厄病神

1997年『』(徳間書店)

1998年『牡牛の渓(短編集)』(光文社)(小説宝石掲載)

1998年『幻覚の鯱―天翔の章』(講談社)(小説現代増刊 メフィスト連載)

2000年『月を撃つ男』(光文社)(小説宝石 1999年4月号~9月号連載)

2001年『碇の男(短編集)』(徳間書店)(問題小説掲載)

まだ、小説現代の臨時増刊号という位置づけで、誌面の性格が決まっていなかったことも影響していたでしょうが、『幻覚の鯱―神軍の章』が、『メフィスト』に連載されていたのは少し意外な気がします。

このほかに、短編集や中編集を違うタイトルで二次出版化されたものもありますが、それらは省きました。
内容は、かつて西村作品を愛読していた読者が物足りなさを感じるものになっていました。

1994年~2001年までに刊行された本は、ピーク時なら1年で刊行していた冊数です。
1999年に光文社『小説宝石』で最後の長編となる『月を撃つ男』を6回に分けて連載。

そして、2000年10月に同誌に掲載された短編『刑事』(『碇の男』に収録)を最後に西村寿行の新作小説が発表されることはありませんでした。
それでも、最後の長編『月を撃つ男』は文庫化されると増刷を重ね、第8刷まで重版されています。

一頭の紀州犬とともに独り孤城で過ごした西村寿行の最後の時間

西村は晩年、家族を自宅とは別にマンションに住まわせ、西村とボスと名付けた一頭の紀州犬と邸宅に籠もり、週末だけ家族と食事を共にする生活となりました。
パイプを口にくわえて、好々爺となった晩年の姿を捉えた顔写真は珍しいと思います。

『犬族からの通信』という近況報告を兼ねたエッセイが、2001年から徳間書店の小説誌『問題小説』に連載されていた時期もありますが、いつのまにかそれもなくなり、死の数年前に執筆していたという、自らの半生記もついに公に発表されることはありませんでした。

体調を損ねながらもアルコールの量は減ることなく、一人娘が注意しても聞き入れませんでした。

西村曰く、

〝俺はアルコールと妄想と幻覚で生きていたんだ〟

そして、2007年8月23日朝。
様子を見に来ていた家族が、ベッドで亡くなっている西村寿行を発見します。
その死を看取り、傍にいたのは3代目の紀州犬・ボスだけでした。

死因は肝不全。
享年78(満76歳)。

徳間書店発行の『問題小説』では、【追悼・西村寿行】と題して、出世作となった『君よ憤怒の河を渉れ』が全編再掲載されました。

最後に残した西村寿行『遺言状』

通夜と告別式は近親者のみでひっそりとおこなわれました。
その後、旧知の人々が集ったお別れ会の席上、生前、弁護士に宛てて書かれながら、書斎の机の中に置かれたままで、投函されることのなかった西村寿行の『遺言状』が読まれました。

西村は自他共に認める〝晴れ男〟でした。
しかし、お別れ会当日は冷たい雨が東京に降り注いでいました。
まるで、寂しがり屋の西村が、〝自分抜きで別れの会なぞを執り行うな〟と言っているかのように。

この会が執り行われてから、『遺言状』の全文が光文社発行の『小説宝石』に掲載されました。

〝愉しかった人生に御礼申し上げます〟から始まるこの遺言状は、独特の死生観を綴った後に、こう締めくくられていました。

〝ぼくの死は誰にもいうな。死を発表するほどおろかしいことはない。
魚もだが、牛や馬は親仔、兄弟の死をあの大きな澄んだ瞳に浮かべることはない。
己の死を特別なことと捉えるのはひと類のおごりだろう。
ひっそり--それがぼくには似合っている。
海から這い上がって、いつの間にか消えていた--というような生と死--。〟

70代を迎えて、小説を書くことからは遠ざかっていましたが、西村寿行らしい文章は最後まで健在でした。

お別れ会の祭壇には、毛蟹を調理する73歳の西村の写真が飾られ、最も愛した酒であるアーリー・タイムズが供えられました。

そして、現在・・・

西村の逝去後も、代表作品の文庫は新装版として刊行され続けています。

そして、逝去から10年が経った2017年には、1976年に公開された『君よ憤怒の河を渉れ』のリメイク作『マンハント』が、ジョン・ウー監督 チャン・ハンユー 福山雅治主演で公開されました。

西村寿行作品に影響を受けた人々は数多くいます。
なかには、現在人気作家・漫画家として活躍中の方も。

小説家では篠田節子夢枕獏樋口明雄五條瑛

そして、飴村行赤松利市

漫画家では、藤田和日郎

そして、荒木飛呂彦

2015年暮れには、半生を共にされた奥様・西村八千子さんも亡くなられ、西村寿行の時代はさらに遠くなった気もしますが、多摩市連光寺に建てられた邸宅は、まだその存在感を放っています。

つたない文章を最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

ファンのひとりとして、このまま忘れ去られてしまうのは、あまりに惜しい作家だと思いますので、手持ちの資料を読みながら思いを込めて綴りました。

2018年6月 本の雑誌2018年7月号で、『巨魁・西村寿行伝説』と特集記事が組まれた!

2018年6月に西村寿行ファンとして、大変嬉しいことがありました。

本の雑誌社が発行している『本の雑誌420号2018年7月号』で、

『巨魁・西村寿行伝説』と題した特集記事が組まれたのです。

担当編集者だった講談社の鈴木宣幸氏、徳間書店の平野健一氏、光文社の丸山弘順氏、そして、愛娘の西村亜子氏が登場して、主に1980年代の西村寿行について語っています。

ちょうど『地獄』に登場していた担当編集者が寿行先生のお相手に疲れて、若手が投入されはじめた頃からのお話がメインになります。
そのエピソードがすべて面白すぎるので、気になる方は、ぜひチェックをしてみてください。

西村寿行 北海道取材旅行での超絶エピソード集

以下は、1990年代半ばにおこなわれた北海道取材旅行で、実際にあったエピソードです。

・根室の旅館に宿泊して、宴会をおこなう際に、花咲ガニはあったものの大好物の毛ガニがなく、

「みんな、飲めーッ!、喰えーッ!」

というどんちゃん騒ぎがしたかった寿行先生はご立腹。
ちなみに、寿行先生は浜茹でされた毛ガニが大好物でした。

寿行先生は同行の編集者たちに、「好きなだけ飲み食いをさせられず、申し訳ない」と詫びたあと、その席の幹事だった角川書店の宍戸健司氏に集中攻撃をします。
(宍戸氏は、専修大学卒業後に角川書店に入社。10年来、担当編集者として西村を支える一方、角川ホラー文庫を立ち上げ、日本ホラー大賞、山田風太郎賞創設も手掛けた敏腕編集者にして、馳星周氏を『不夜城』で華々しくデビューさせた方です)

このときに、ブチ切れた寿行先生が、宍戸健司氏に向かって発言した

「おまえは根室市長に連絡したか!」

は重要な寿行ワードです。

あまりにネチネチと、寿行先生から怒りをぶつけられ続けた宍戸氏は我慢をしていましたが、ついに耐えきれなくなり、

「じゃあ、いいっすよ。俺、帰りますよ」

とキレ始める始末。

次の日は知床泊で、前日のことがあったので、編集者が気を利かせて旅館側に、

「いくらかかってもいいからカニづくしにしてくれ」

と頼んだところ、宴席にやってきた寿行先生は、

「こんなにカニばっかりあって気持ちが悪い」

と言いだしてご機嫌を損ねます。

更に、「カニが俺を見ている」と名言を吐きます。

それから、不機嫌になって酒を飲みながら海を眺めていた寿行先生でしたが、何を見間違えたのか、

「ロシアのスパイ船がいる」

と言い始めて、海上保安庁に「今、スパイ船が入ってきた」と電話連絡をするも、酔っ払いの戯言だと相手にされず、「クジラか何かじゃないでしょうか?」と返されると、「何言ってんだ!」と怒って、電話を叩きつけて壊しました。
(実際に、不審船が領海内に侵入していれば、海上保安庁は早々にレーダーで発見していたでしょう)

それからも、

・港に停泊中のロシア船に勝手に乗り込んでいった。

・釧路動物園で、「あいつを殴ってやる」

と言ってヒグマのいる柵を上り始めた。その横に写生をしにきていた地元の小学生がいたが、みんなびっくりしていた。
等々。

また、日常生活においても面白エピソードが満載です。

でも、担当編集者は右往左往させられながらも、寿行先生のことが大好きで、この特集のなかで、

“「本当、寂しがりやだった。でも才能はすごい。鬼気迫るというか」”

“「寿行さんは担当できてよかったなっていう一番の作家ですね」”

と思い出を愉しそうに語られています。

これを期に、亜子氏が『父・西村寿行』とサブタイトルがつくような本を書いてくださると有難いのですが。
叶わない願いかもしれません。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
もう一度、心より御礼申し上げます。

何かございましたら、こちらまでお願いいたします。

はる坊 拝

はる坊 @harubou_room Twitter(新しいタブが開きます)

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人物伝

昭和後期の超人気作家 西村寿行は本当に凄すぎた! その5

1980年代の西村寿行

はる坊です。
まず、1980年代になっても、西村寿行がどれだけ売れていたのかを示すデータから。
俗にいう長者番付。高額納税者番付作家部門です。
1983年度分からは、従来の申告所得額ではなく、納税額が公示されるようになりました。

1983年度分 1億2,588万円 4位
1984年度分 1億5,615万円 5位
1985年度分 1億3,745万円 5位
1986年度分 1億1,809万円 5位
1987年度分 1億3,190万円 4位
1988年度分 1億0,072万円 5位
1989年度分   9,508万円 7位
1990年度分   8,185万円 6位

1980年度分から1990年度分までに公示された申告所得額・納税額をみると、
この時代に売れて税金を多く納めた作家は次の順になります。
1位 赤川次郎   6位  池波正太郎
2位 西村京太郎  7位  森村誠一
3位 司馬遼太郎  8位  笹沢左保
4位 西村寿行   9位  渡辺淳一
5位 松本清張   10位 遠藤周作

西村寿行は、なぜ、ここまで売れたのか?
・小説本がもっとも売れた昭和50~60年代に活躍したこと。

・1975年の『君よ憤怒の河を渉れ』以降、特に77年からは、毎月のように新刊を出し続け、その全作が水準以上の出来栄えで、西村寿行作品は面白いという評価を読者から受けていたこと。

1975年に角川書店が角川文庫を発刊して、西村寿行作品に廉価で身近に触れられたこと。角川文庫の売り上げ部数は、横溝正史・赤川次郎・森村誠一に次いで歴代第4位です。

・寿行作品の多くを出版した徳間書店が、80年に徳間文庫を発刊して、ここでも寿行作品が文庫化されたこと。

さらに、徳間書店では『西村寿行選集(NISHIMURA HARD-ROMAN SERIES)』をノベルスで別に刊行し続けたこと。

新刊のハードカバー・ノベルスは15万部程度売れ、文庫の初版は20万部。
もちろん、増刷が繰り返されます。

徳間書店の創業者・徳間康快(とくま やすよし《名前はこうかいとも呼ばれました》)は反権力の立場にいる作家を愛しました。
なかでも大藪春彦とは親友同士で、大藪の葬儀で弔辞を読んだのも徳間康快でした。

エンタメ系のプロ作家が対象の大藪春彦賞も制定しています。

賞金300万円は、デビュー後の作家がもらえる賞の賞金としては、柴田錬三郎賞と並んで最高額タイです。

実業家としては、本業の徳間書店のほかにも、スタジオジブリの初代社長も務めています。
また、映画会社の大映や徳間ジャパンの経営もおこないました。

〝徳間文庫、いや、徳間書店を支えている一因は西村寿行〟と囁かれるほどの人気ぶりでした。

しかし、一番の理由は、

“俺は芸術家じゃなくて、職人だから、面白おかしく書いて、たくさんの人に読んでもらえればいいんだ。”

と語っていた読者を大切に考える西村寿行自身の姿勢にあったと思います。
では、年ごとに出版された作品をみていきたいと思います。

1983年(昭和58年)に刊行された本

『霖雨の時計台』『宴は終わりぬ』(唯一のエッセイ集)『石塊の衢』『鬼(中編集)』『狼のユーコン河』『濫觴の宴』『花に三春の約あり』『魔境へ、無頼船』『幻戯』『頻闇にいのち惑ひぬ』『襤褸の詩』
エッセイを含んで11冊を上梓しています。

この年の作品では、田中邦衛主演でドラマ化された『霖雨の時計台』が白眉です。

インタビュー嫌いの西村寿行にしては珍しく、この『霖雨の時計台』に関しては、この小説に対しての強い思い入れを取材に応じて、機嫌よく語っているのです。

同時に、幻想小説として傑作であり、夢枕獏が雑誌掲載時に驚愕したという『鬼(中編集)』はおすすめです。

また、『花に三春の約あり』は『峠に棲む鬼』のヒロイン・逢魔麻紀子の娘、逢魔紀魅が登場します。


そして、『襤褸の詩』では『蘭菊の狐』のヒロイン・出雲阿紫が再登場しますが、扱いが他の寿行作品で描かれるヒロインと同じ道を辿ったのが、個人的には残念でした。

生涯で唯一刊行されたエッセイ集『宴は終わりぬ』は人間・西村寿行が余すところなく感じられて面白いです。

また、表紙の絵を愛娘の西村亜子さんが描いています。そして題字は西村寿行本人によるものです。

1984年(昭和59年)に刊行された本

『空蝉の街』『監置零号』『鉛の法廷』『風紋の街』『妖しの花乱れにぞ』『垰 大魔縁』『垰よ永遠に』『夢想幻戯』『沈黙の渚』『緋の鯱』『黒猫の眸のほめき』『憑神(中編集)』
12冊を上梓しています。
垰シリーズが、『垰よ永遠に』をもって終わりました。
『鉛の法廷』は司法で裁くことができない犯罪者を、私設裁判所にて裁くという重くも救いのある作品です。
『黒猫の眸のほめき』は、西村寿行が主役です(物語の序盤に西村寿行は、実際の愛車で、本当に1リットルで2キロしか走らなかったという、恐ろしく燃費の悪いチューンアップ済みのメルセデスベンツ500SLC AMG仕様に乗って登場しますが、その後は・・・)。『地獄』の世界観を楽しめるのなら、この作品も面白いはずです。

1985年(昭和60年)に刊行された本

『雲の城(中編集)』『牙(短編集)』『異常者』『鬼の跫』『人類法廷』『ガラスの壁』『無頼船、極北光に消ゆ』『鷲の巣』
上梓した冊数は8冊に減りました。
ポリティカルフィクションというジャンルにあてはまる『人類法廷』『ガラスの壁』が刊行されます。
寿行作品中期以降のなかでも異質な存在感を放つ、『異常者』もこの年に発表されています。

これは読み手によって様々な意見があると思うのですが、個人的にはこの1985年に発表された作品あたりから、徐々に全体のバランスが崩れた作品が出始めたように感じます。

夢枕獏・菊地秀行が伝奇バイオレンス・伝奇アクション小説を書き出した時期

前年の84年に、西村寿行の影響を公言している夢枕獏の伝奇バイオレンス小説『魔獣狩り 淫楽編』『魔獣狩り 暗黒編』『闇狩り師』が単巻で10万部以上のヒット作になります。

『闇狩り師』を刊行した徳間書店の編集者は“「ウチはもう完全なバックアップ態勢です。第二の西村寿行になりうると確信しています」”と発言しています。(出典:週刊文春1984年9月27日号「バイオレンスのニューパワー夢枕獏の正体」より)

当時、夢枕獏自身がインタビューで“「昨年(前年の1983年分)の年収は780万円だったのに、今年は6800万円でした。あるときに、通帳記帳に行ったら、機械がダダダッて印字がとまらなくて、『来たな』と思いました」”と話しているように、翌1985年分、1986年分では長者番付の作家部門14位に登場します。

そして、この時期から伝奇小説だけではなく格闘小説『餓狼伝』や『陰陽師』の執筆も開始して、月産500~800枚という多産に耐えながら、作家としてのフィールドを拡げていきます。

98年に『神々の山頂』で柴田錬三郎賞を受賞したのを皮切りに、一般文芸を対象とした文学賞にも縁ができはじめ、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞も受賞し、2018年春には紫綬褒章を受章しています。

また、朝日ソノラマで、『魔界都市〈新宿〉』でデビューを果たし、『トレジャーハンター(エイリアン)』やシリーズ『吸血鬼ハンターD』シリーズジョブナイル小説(現在のライトノベル)を書いていた菊地秀行がこの年にノベルス界に進出すると矢継ぎ早に『魔界行Ⅰ(復讐編)』『魔界行Ⅱ(殺戮編)』『魔界行Ⅲ(淫獄編)』『妖魔戦線』『妖魔陣』『妖魔軍団』『妖人狩り』『妖獣都市』など伝奇小説を量産して、そのほとんどが10万部を軽く超えるベストセラーとなりました。

1987年には、21冊もの伝奇バイオレンス小説を主にノベルスで発表して、ベストセラー作家の座を確固たるものにします。

年間10冊以上の新刊を長期間にわたって発表し続け、2017年2月には『魔界都市ブルース 霧幻の章』で著作400冊を達成しています。また、1986年分から1995年分までの10年間、長者番付・作家部門ではベストテンにランクインし続けました。

このような新しい動きがあったことは、西村寿行に追随したバイオレンス小説の大家・勝目梓もその半自伝的著書『小説家』のなかで触れています。

勝目が年間15冊平均でノベルスを出していた時期で、一番多忙であった頃ですが、半自叙伝的な著書に夢枕獏と菊地秀行の台頭を記しているところをみると、当時としては、かなり脅威に映ったのではないかと思います。

1986年(昭和61年)に刊行された本

『珍らしや蟾蜍、吐息す』『死神 ザ・デス』『山姥が哭く(短編集)』『曠野の狼』『無頼船 ブーメランの日』『遺恨の鯱』『時の旅』『癌病船応答セズ』『まぼろしの獣』
長編を中心に9冊を上梓しています。
癌病船シリーズが『癌病船応答セズ』をもって終結しました。

1987年(昭和62年)に刊行された本

『凩の蝶』『魔の山(短編集)』『人間の十字路(短編集)』『陽炎の街』『風の渚』『幽鬼の鯱』『母なる鷲』『コロポックルの河』『旅券のない犬』
昨年同様、9冊を上梓していますが、個人的に消化不良に思える作品が増えてきます。
特に鯱シリーズではそれが顕著に感じられました。
『風の渚』は渚シリーズ最後の作品になりました。

1988年(昭和63年)に刊行された本

『残像(短編集)』『執鬼(短編集)』『賞金犬(ウォンテッド)(短編集)』『道』『無法者の独立峠』『無頼船、緑地獄からのSOS』『幻想都市』『聖者の島』『悪霊刑事』『衄られた寒月(中編集)』
刊行数は久々に二桁、10冊になりました。
この年の作品を読むと、前半は面白いけれど、後半になってからが・・・という感じでしょうか。
『賞金犬(ウォンテッド)』が、1995年オリジナルビデオで映像化されています。北野武監督映画『ソナチネ』の出演がきっかけとなり、演技派俳優として認知をされていく大杉漣も、この作品に出演しています。
(残念ながら、大杉漣さんは2018年2月21日に急性心不全で急逝されました。ご冥福をお祈りいたします)
また、『無頼船、緑地獄からのSOS』は無頼船シリーズ、『幻想都市』は幻戯シリーズ(宮田雷四郎シリーズ)最後の作品となりました。

1989年(平成元年)に刊行された本

『学歴のない犬(上・下)』『頽れた神々(上・下)』『神聖の鯱』『風と雲の街』

息を吹き返したかのように面白い長編が発表されました。
特に『学歴のない犬(上・下)』は作家生活後半で、もっとも優れた長編になると思います。

1990年(平成2年)~1992年(平成4年)に刊行された本

1990年(平成2年)
『呪医 ウィッチ・ドクター』『魔物』『涯の鷲』『矛盾の壁を超えた男』『蟹の目(短編集)』

1991年(平成3年)
『凩の犬』『呪いの鯱』

1992年(平成4年)
『消えた島』『魔獣(短編集)』『鬼の都』『ここ過ぎて滅びぬ』

1990年代に上梓された本を92年分までひとまとめにしてしまいましたが、これには理由があります。
90年代に入ると、思わず首を捻ってしまう作品が増えます。

着想は、さすが西村寿行だなと思わせるのですが、内容にまとまりがなく支離滅裂と感じられるものになってきます。
鯱シリーズの『呪いの鯱』は週刊現代に連載されていますし、その他の作品も雑誌連載・掲載作がほとんどですが、雑誌を読むと他の小説家と比べて浮いている印象を受けざるを得ないのです。

1989年12月、徳間書店では文芸書籍編集部の求人の応募して、中途入社した芝田暁氏が西村寿行の担当編集者になっています。
芝田氏の著書『共犯者 -編集者のたくらみ- 』には、西村寿行番編集者の大変さが綴られています。

第一に、徳間書店が文芸書籍編集部の求人を出した理由は、西村寿行の担当編集者が、あまりの大変さに逃げ出してしまい、先輩編集者たちも敬遠しており、やむを得ず、新たに中途採用で担当編集者を補おうとしたからでした。

その大変さはハンパなものではありませんが、初めて、西村寿行に受け入れられたときの喜びも書かれています。
最初、付き合うのには我慢と時間がかかりますが、一度信頼関係を築けると「ホントに仕方のない人だな」と思いながらも惹きつけられてしまう。
そんな人間的魅力が西村寿行にはありました。

それが、第一線から退いた1990年代にも小説連載の仕事が続いた理由ではないでしょうか。

しかし、この頃、作品の雑誌連載・掲載時の煽り文句も〝不条理〟〝奇想〟〝奇作〟と付けられており、どうにも編集者が扱いに困りだしているのが目に浮かんでしまうのです。

また、1990年度分を最後に長者番付作家部門からも姿を消します。

ですが、この時期になっても、西村寿行の新作は単行本(ハードカバー)で初版5万部。
ノベルスもで初版で5万部が刷られていました。

当時税務署で公示されていた高額納税者と納税額を集計した資料をみると、1991年以降も数年間、年間1,000万円以上を納税していたことがわかります。

〝西村寿行 指〟や〝西村寿行 ポキポキ〟に対する反論

さて、ここからは余談になりますが、ネットで〝西村寿行〟と検索すると、〝西村寿行 指〟や〝西村寿行 ポキポキ〟という検索がされているのに気がつきます。
どうやら、『「金を払うから女性に指を折らせてくれ」と西村寿行が言った』というもののようです。
なかには、〝西○○行〟と卑怯な書き方をしているところもあります。

これに関しては、私は強く否定します。

西村寿行の小説やエッセイを読み、その考え方や人となりを知ると、とてもではないですが、そういう人物だったとは思えないのです。

〝ホステスに対して言った〟〝風俗関係の女性に対して言った〟という文章もネットに上がっていますが、確かな情報ソースがあるわけではなく、大変に無責任で西村寿行の名誉を毀損する書き込みだと思います。

銀座など女性のいるクラブやラウンジを西村は嫌いました。
大流行作家となっても、足を向けることはありませんでした。
これらは西村寿行のエッセイや、その執筆活動をささえた編集者たちの思い出話の中に出て来ます。

また、女性関係でも、長年秘書としてもそれ以上の関係としても作家生活を支えた女性がいること。
一時期は女優と交際したこと。
どこのソープランドへ編集者と連れだって行くことなど、神秘的なイメージを持ちたい作家なら絶対に公言しないことも、「別に隠すことでもなんでもないじゃねえか」というふうに、堂々とあっけらかんとインタビューで答えています。

こういう人物にそのような噂自体そぐわないと思います。

喜怒哀楽が激しい寂しがり屋で、お山の大将気質。
酔いに任せた部分もあったのでしょうが、夜に宴会をしているときには、北海道から九州まで方々へ電話を掛けまくり1日の電話代が2万円に及ぶこともありました。
自身が飲むのは、売れっ子作家となって、年収が毎年3億円になっても、ビールとバーボンウイスキー・アーリータイムズ。
酒が大好きで、気心の知れた仲間と宴会をするのが大好き。

小説家として一番忙しく、そして輝きを放っていた時期には、渋谷区代々木のマンション最上階に構えた仕事場での執筆が終わる18時頃から、各社の担当編集者が西村の元にアーリータイムズ持参で集まり、毎夜、打ち合わせを兼ねた飲み会を開き、週末になると、編集者たちと『雑木の会』という宴会を開いてもいました。

晩年になって、小説の執筆を完全にストップさせてからも、多摩市連光寺の自邸で宴を催した折りには、長年の戦友とも呼べる旧知の編集者だけではなく出入りの庭師なども呼び、かつて〝海賊料理〟と称した活魚料理店の経営者兼板前だった経験を生かして、自ら客に料理を振る舞いました。
宴の主役はいつも大好物の蟹でした。慣れた手つきで蟹を調理しては、客に蟹の身肉を存分に味わってもらい、蟹雑炊で締めるという何とも贅沢な時間を西村寿行自らが提供していたのです。

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私は、西村寿行という人物についてこう思います。
自分からは進んで徒党を組もうとはしない孤高の人。
でも、縁あって知り合い、気心の知れた人を大切にしたのが、西村寿行という人間だったと思います。

⇒現在、アマゾンのKindleでは電子書籍のキャンペーン実施中で、西村寿行作品が270円から読めます。

話が横道に逸れました。

⇒そして、1993年(平成5年)を迎えます。その6に続きます。

昭和後期の超人気作家 西村寿行は本当に凄すぎた! その6

長者番付

長者番付を振り返ってみましょうか(1996年分~2000年分 俳優・タレント・歌手&文化人部門)

はる坊です。

1996年分~2000年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。

1996年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  浜田雅功   2億6661万円(ダウンタウン

2位  松本人志  2億6274万円(ダウンタウン

3位  石橋貴明   1億6980万円(とんねるず)

4位  ビートたけし1億1113万円

5位  永六輔   1億0721万円

6位  木梨憲武  1億0084万円(とんねるず

7位  三田佳子    9279万円

8位  タモリ     8245万円

9位  みのもんた   6532万円

10位   梅宮辰夫   6395万円

11位  飯島直子     6201万円

12位  関口宏     6170万円

13位  所ジョージ   5400万円

14位  峰竜太     5339万円

15位  明石家さんま  4943万円

16位  吉永小百合   4831万円

17位  中村吉右衛門  4701万円

18位  間寛平     4539万円

19位  地井武男    4479万円

20位  中村玉緒    4414万円

歌手部門

1位  藤井フミヤ  1億7532万円

2位  中村正人   1億4420万円(DREAMS COME TRUE

3位  竹内まりや 1億3370万円

4位  吉田美和  1億2875万円(DREAMS COME TRUE

5位  布袋寅泰  1億2266万円

6位  桜井和寿  1億2052万円(Mr.Children

7位  森進一    1億1232万円

8位  美川憲一     9989万円

9位  長渕剛      9878万円

10位  大黒摩季    9852万円

11位  桑田佳祐    9503万円

12位  松任谷由実    9316万円

13位   山下達郎    8801万円

14位  中島みゆき   8733万円

15位  稲葉浩志     8148万円(B’z

16位  松本孝弘     7912万円(B’z

17位  矢沢永吉    7721万円

18位  坂井泉水     7198万円(ZARD

19位  飛鳥涼     6582万円(CHAGE&ASKA

20位  松田聖子    6528万円

その他・文化人部門

1位  小室哲哉  10億0051万円(音楽プロデューサー)

2位  秋元康    4億2930万円(作詞家

3位  小堀宗慶   3億7808万円(茶道家元

4位  青山剛昌  3億0731万円(漫画家)

5位  薗部博之  2億8429万円(ゲームデザイナー)

6位  千宗室    2億5695万円(茶道家元)

7位  小林武史  2億0237万円(音楽プロデューサー)

8位  さとうふみや2億0029万円(漫画家)

9位  平山郁夫   1億8958万円(日本画家)

10位  千宗左    1億3775万円(茶道家元)

11位  井上雄彦  1億2575万円(漫画家)

12位  神尾葉子  1億1541万円(漫画家)

13位  久米宏    1億0360万円(ニュースキャスター

14位  秋本治   1億0227万円(漫画家)

15位  芦田淳      9227万円(ファッションデザイナー

16位  水島新司    9179万円(漫画家)

17位  羽生善治     9122万円(棋士)

18位  堀井雄二     8495万円(ゲームデザイナー

19位  コシノジュンコ 8300万円(ファッションデザイナー)

20位  池坊専永     7889万円(華道家元

※4位の青山剛昌は、週刊少年サンデーに94年から連載を開始した
名探偵コナン』が本格的に人気沸騰してのランクイン。

※5位の薗部博之はゲーム『ダービースタリオン』で有名なゲームクリエイター。
また、〝スタープログラマー〟〝バランスオブゲーム〟〝
アブソリュート〟〝インディーズゲーム〟などのサラブレッドを保有する馬主としても有名。

8位のさとうふみやは週刊少年マガジン連載の『金田一少年の事件簿』の作画担当。

11位の井上雄彦は96年夏に週刊少年ジャンプ連載の『スラムダンク』が終了するもランクイン。

12位の神尾葉子マーガレットに連載した『花より男子』が大ヒット。現在までに6100万部を発行し、少女漫画史上最大の大ヒット作となった。

茶道・華道の家元関係は以下のとおり。

※3位の小堀宗慶・・・遠州流十二世。

※6位の千宗室・・・茶道裏千家前家元15代汎叟宗室。現在の千玄室

※10位の千宗左・・・茶道表千家13代家元

※20位の池坊専永・・・華道池坊華道家元四十五世。

1997年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  石橋貴明   3億1050万円(とんねるず)

2位  松本人志   1億8888万円(ダウンタウン

3位  浜田雅功  1億7516万円(ダウンタウン

4位  三田佳子   1億3043万円

5位  松たか子   1億1515万円

6位  木梨憲武   1億0508万円(とんねるず)

7位  ビートたけし   9987万円

8位  峰竜太      9441万円

9位  タモリ      9149万円

10位  永六輔      9066万円

11位  堺正章      7542万円

12位  飯島直子     7088万円

13位  黒柳徹子    6999万円

14位  中村玉緒     6890万円

15位  鈴木京香    6729万円

16位  菅野美穂    6583万円

17位  みのもんた    6484万円

18位  松本幸四郎   6421万円(二代目松本白鸚)

19位  関口宏      5945万円

20位  所ジョージ   5752万円

歌手部門

1位  藤井フミヤ  2億6995万円

2位  桑田佳祐  1億3777万円

3位  槇原敬之  1億3612万円

4位  桜井和寿   1億2421万円(Mr.Children

5位  森進一    1億1826万円

6位  河村隆一   1億1713万円(LUNA SEA

7位  松田聖子   1億1626万円

8位  坂井泉水   1億1085万円(ZARD

9位  草野マサムネ 1億0140万円(スピッツ)

10位  稲葉浩志     9982万円(B’z

11位  松任谷由実    9612万円

12位  木村拓哉     8835万円(SMAP)

13位  五木ひろし    8586万円

14位  長渕剛      8395万円

15位  前田亘輝     8302万円(TUBE

16位  井上陽水     8185万円

17位  玉置浩二安全地帯)    8083万円

18位  吉井和哉    7815万円(THE YELLOW MONKEY

19位  中島みゆき   7497万円

20位  春畑道哉    7441万円(TUBE

その他・文化人部門

1位  小室哲哉   11億7342万円(音楽プロデューサー)

2位  秋元康    3億7789万円(作詞家)

3位  青山剛昌   3億0615万円(漫画家)

4位  平山郁夫   2億7040万円(日本画家)

5位  千宗室    2億7025万円(茶道家元)

6位  薗部博之   2億3801万円(ゲームデザイナー)

7位  織田哲郎   2億1906万円(音楽プロデューサー)

8位  東山魁夷   1億4549万円(日本画家)

9位  芦田淳    1億3824万円(ファッションデザイナー)

10位  千宗左    1億3060万円(茶道家元)

11位  神尾葉子  1億2096万円(漫画家)

12位  妹尾河童  1億1501万円(舞台芸術家)

13位  小林武史   1億0708万円(音楽プロデューサー)

14位  さとうふみや 1億0471万円(漫画家)

15位  久米宏    1億0002万円(ニュースキャスター)

16位  堀井雄二     8772万円(ゲームデザイナー)

17位  秋本治      8648万円(漫画家)

18位  池坊専永     8634万円(華道家元)

19位  浅利慶太     7992万円(舞台演出家)

20位  永楽即全     7612万円(陶芸家)

1998年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  石橋貴明   2億8809万円(とんねるず)

2位  浜田雅功   1億8230万円(ダウンタウン

3位  松本人志   1億6352万円(ダウンタウン

4位  松たか子   1億5433万円

5位  飯島直子   1億2680万円

6位  中村玉緒   1億1489万円

7位  木梨憲武   1億1217万円(とんねるず)

8位  ビートたけし 1億0917万円

9位  タモリ      9918万円

10位  堺正章      9906万円

11位  木村拓哉     7258万円(SMAP

12位  樹木希林    7123万円

13位  内村光良     6833万円(ウッチャンナンチャン

長者番付

長者番付を振り返ってみましょうか(1991年分~1995年分 俳優・タレント・歌手&文化人部門)

はる坊です。
1991年分~1995年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。

1991年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三田佳子 1億2854万円

2位  吉永小百合 1億0792万円

3位  ビートたけし 9789万円

4位  植木等 8394万円

5位  秋吉久美子 8173万円

6位  坂東玉三郎 7483万円

7位  山城新伍 7333万円

8位  大楠道代 7326万円

9位  桂三枝  6981万円

10位  鈴木保奈美  6811万円

11位  志村けん  5898万円

12位  関口宏   5855万円

13位  中村吉右衛門   5802万円

14位  黒柳徹子   5019万円

15位  愛川欽也   4963万円

16位  加山雄三   4940万円

17位  白川由美   4917万円

18位  石橋貴明   4853万円(とんねるず

19位  加藤茶   4798万円

20位  中村敦夫   4776万円

歌手部門

1位 長渕剛 1億6534万円

2位 桑田佳祐 1億4370万円(サザンオールスターズ

3位 森進一 1億2555万円

4位 松任谷由実 1億0554万円

5位 井上陽水 1億0367万円

6位 浜田省吾 9415万円

7位 山下達郎   7874万円

8位 北島三郎   7709万円

9位  石井好子   7699万円

10位 五木ひろし   6168万円

11位 矢沢永吉   6157万円

12位 中島みゆき   6019万円

13位 松田トシ   5811万円

14位 吉幾三    5684万円

15位 竹内まりや    5160万円

16位 千昌夫    4773万円

17位 石川さゆり    4612万円

18位 吉田美和    4477万円(DREAMS COME TRUE

19位 田原俊彦    4449万円

20位 岡村孝子    4411万円

その他・文化人部門

1位  平山郁夫   5億4531万円(日本画家)

2位  加山又造   2億9297万円(日本画家

3位  大川隆法   2億4372万円(幸福の科学 総裁)

4位  千宗室    2億4156万円(茶道家元)

5位  片岡球子   1億9065万円(日本画家)

6位  東山魁夷   1億7435万円(日本画家)

7位  清水卯一   1億5574万円(陶芸家)

8位  横山光輝   1億4372万円(漫画家)

9位  高橋留美子  1億3473万円(漫画家)

10位 秋本治    1億3422万円(漫画家)

11位 千宗左    1億3292万円(茶道家元)

12位 斎藤都世子  1億2055万円(ニットデザイナー)

13位 藤田喬平   1億1567万円(ガラス工芸家

14位 松尾敏夫   1億1452万円(日本画家)

15位 富永直樹   1億1203万円(彫刻家

16位 芦田淳    1億1143万円(ファッションデザイナー)

17位 井上雄彦   1億0991万円(漫画家)

18位 高山辰雄   1億0609万円(日本画家)

19位 杉山寧    1億0584万円(日本画家)

20位 穐月明      9344万円(日本画家)

※17位に『スラムダンク』の井上雄彦が初登場。

※千宗室・・・茶道裏千家前家元15代汎叟宗室。現在の千玄室

※千宗左・・・茶道表千家13代家元

1992年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三田佳子   1億4998万円

2位  志村けん   1億1061万円

3位  吉永小百合 1億0644万円

4位  ビートたけし   7924万円

5位  桂三枝      7865万円

6位  山城新伍     7805万円

7位  永六輔      7137万円

8位  植木等      6998万円

9位  鷲尾いさ子    6623万円

10位 中村吉右衛門   6096万円

11位 石橋貴明     6088万円(とんねるず)

12位 浜田雅功     6062万円(ダウンタウン)

13位 松本人志     6051万円(ダウンタウン

14位 武田鉄矢     5890万円

15位 関口宏      5881万円

16位 大楠道代     5667万円

17位 加山雄三     5417万円

18位 坂東玉三郎    5237万円

19位 逸見政孝     4986万円

20位 加藤茶      4904万円

歌手部門

1位  井上陽水   1億7843万円

2位  長渕剛   1億5626万円

3位  浜田省吾  1億4245万円

4位  小田和正   1億4045万円

5位  森進一    1億3685万円

6位  桑田佳祐   1億3122万円

7位  松任谷由実  1億0642万円

8位  北島三郎     7501万円

9位  吉田美和     7164万円

10位  吉幾三      6885万円

11位  五木ひろし    6440万円

12位  山下達郎     6412万円

13位  槇原敬之     6179万円

14位  松田トシ     5682万円

15位  中島みゆき    5279万円

16位  小泉今日子    4963万円

17位  岡村孝子     4926万円

18位  徳永英明     4856万円

19位  谷村新司     4847万円

20位  飛鳥涼      4816万円(CHAGE&ASKA)

その他・文化人部門

1位  平山郁夫   3億8294万円(日本画家)

2位  千宗室    2億5160万円(茶道家元)

3位  大川隆法   2億2436万円(幸福の科学 総裁)

4位  井上雄彦   1億9450万円(漫画家)

5位  加山又造   1億6862万円(日本画家)

6位  杉山寧    1億4103万円(日本画家)

7位  東山魁夷   1億3861万円(日本画家)

8位  横山光輝   1億3851万円(漫画家)

9位  千宗左    1億2837万円(茶道家元)

10位  片岡球子   1億2673万円(日本画家)

11位  高橋留美子  1億2371万円(漫画家)

12位  冨樫義博   1億1813万円(漫画家)

13位  秋元康    1億1258万円(作詞家)

14位  稲田浩司  1億0971万円(漫画家)

15位  上村淳之   1億0788万円(日本画家)

16位  森英恵    1億0670万円(ファッションデザイナー)

17位  芦田淳      9216万円(ファッションデザイナー)

18位  清水卯一     9201万円(陶芸家)

19位  斎藤都世子    8890万円(ニットデザイナー)

20位  富永直樹     8815万円(彫刻家)

※12位に『幽遊白書』の冨樫義博が初登場。

※14位に『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険』の作画担当の稲田浩司が登場。

※水木しげるは、株式会社水木プロダクションに印税・原稿料などの収入がはいるようにしており、1992年度の水木プロダクションの年商は約1億3000万円だった。

兄・宗平(大阪工業専門学校(現・大阪府立大学)卒業。初代水木プロダクション 代表取締役社長⇒のちに顧問)や弟・幸夫(松山高等商業学校(松山商科大学を経て現・松山大学)卒業。水木プロダクション ゼネラルマネージャー)も社員であった為、水木しげるの年収は月給90万円×12ヶ月で1080万円に設定されていた。

ゲゲゲの女房』で有名になった妻・武良布枝は長年、「どうして、水木が一族を養わなければならないのか」長年疑問だったという。
現在は、明星大学人文学部心理学科卒業後、小学校教師の道を選んでいた原口尚子氏が代表取締役を務めている。

1993年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三田佳子   1億5682万円

2位  松本人志     9918万円(ダウンタウン)

3位  ビートたけし   8116万円

4位  浜田雅功     7998万円(ダウンタウン)

5位  石橋貴明     7084万円(とんねるず)

6位  坂東玉三郎    6909万円

7位  吉永小百合   6857万円

8位  菊池桃子     6530万円

9位  桂三枝      6398万円

10位  関口宏      6321万円

11位  山城新伍     6178万円

12位  武田鉄矢     5870万円

13位  高倉健      5611万円

14位  加山雄三     5247万円

15位  みのもんた    5244万円

16位  木梨憲武     5134万円(とんねるず)

17位  中村吉右衛門   5100万円

18位  大楠道代     5057万円

19位  逸見政孝     5047万円

20位  タモリ      4908万円

歌手部門

1位  桑田佳祐   1億7440万円

2位  吉田美和   1億3563万円(DREAMS COME TRUE

3位  竹内まりや  1億2892万円

4位  井上陽水   1億2260万円

5位  森進一    1億0602万円

6位  長渕剛     9997万円

7位  松任谷由実    9256万円

8位  槇原敬之     8747万円

9位  谷村新司     8650万円

10位  五木ひろし    8629万円

11位  中村正人     8459万円(DREAMS COME TRUE)

12位  中島みゆき    8248万円

13位  松本孝弘     7766万円(B’z)

14位  稲葉浩志     7019万円(B’z)

15位  浜田省吾     6962万円

16位  飛鳥涼      6722万円(CHAGE&ASKA)

17位  藤井フミヤ    6462万円

18位  平松愛理     6435万円

19位  織田哲郎     5741万円

20位  北島三郎     5349万円

その他・文化人部門

1位  平山郁夫   5億4931万円(日本画家)

2位  冨樫義博   3億7922万円(漫画家)

3位  千宗室    2億9142万円(茶道家元)

4位  大川隆法   2億3200万円(幸福の科学 総裁)

5位  秋元康    1億9197万円(作詞家)

6位  井上雄彦   1億7784万円(漫画家)

7位  高橋留美子  1億7496万円(漫画家)

8位  根本陸夫   1億5445万円(ダイエーホークス監督兼球団専務)

9位  圓鍔勝三   1億4517万円(彫刻家)

10位  杉山寧    1億3006万円(日本画家)

11位  秋本治    1億2348万円(漫画家)

12位  千宗左    1億1902万円(茶道家元)

13位  田渕俊夫   1億1880万円(日本画家)

14位  上村淳之   1億0809万円(日本画家)

15位  東山魁夷   1億0449万円(日本画家)

16位  森英恵      9978万円(ファッションデザイナー)

17位  大前研一     9659万円(経済評論家)

18位  芦田淳      9284万円(ファッションデザイナー)

19位  横山光輝     9200万円(漫画家)

20位  高山辰雄     9109万円(日本画家)

1994年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三田佳子   1億7343万円

2位  松本人志  1億6349万円(ダウンタウン)

3位  永六輔    1億2290万円

4位  浜田雅功   1億0834万円(ダウンタウン)

5位  牧瀬里穂     8020万円

6位  石橋貴明     7849万円(とんねるず)

7位  高倉健      7533万円

8位  みのもんた    6535万円

9位  堺正章      6529万円

10位  渥美清      6327万円

11位  吉永小百合   6268万円

12位  木梨憲武     6165万円

13位  関口宏      6072万円

14位  タモリ     5776万円

15位  大楠道代     5584万円

16位  織田裕二     5077万円

17位  加山雄三     4937万円

18位  野村宏伸     4852万円

19位  市川猿之助    4773万円(二代目市川猿翁)

20位  所ジョージ    4597万円

歌手部門

1位  長渕剛   1億4713万円

2位  井上陽水   1億3206万円

3位  森進一    1億2812万円

4位  桑田佳祐   1億2514万円

5位  槇原敬之   1億2198万円

6位  松任谷由実  1億1461万円

7位  吉田美和   1億0901万円(DREAMS COME TRUE)

8位  美川憲一   1億0785万円

9位  織田哲郎   1億0265万円

10位  千昌夫      9468万円

11位  中島みゆき    8329万円

12位  浜田省吾     8286万円

13位  五木ひろし    8251万円

14位  中村正人     7111万円(DREAMS COME TRUE)

15位  飛鳥涼      6463万円(CHAGE&ASKA)

16位  松本孝弘     6411万円(B’z)

17位  徳永英明     5559万円

18位  稲葉浩志     5543万円(B’z)

19位  北島三郎     5342万円

20位  藤井フミヤ    5183万円

その他・文化人部門

1位  平山郁夫   6億4277万円(日本画家)

2位  冨樫義博   3億5662万円(漫画家)

3位  大川隆法   3億5297万円(幸福の科学 総裁)

4位  秋元康    2億3649万円(作詞家)

5位  千宗室    2億1842万円(茶道家元)

6位  井上雄彦   1億8803万円(漫画家)

7位  遠藤実    1億4028万円(作曲家)

8位  東山魁夷   1億2994万円(日本画家)

9位  千宗左    1億1850万円(茶道家元)

10位  浜田幸一   1億0916万円(政治評論家・元衆院議員)

11位  森英恵      9576万円(ファッションデザイナー)

12位  芦田淳      9352万円(ファッションデザイナー)

13位  中島千波     9339万円(日本画家)

14位  池坊専永     8763万円(華道家元)

15位  横山光輝     8575万円(漫画家)

16位  高橋留美子    8499万円(漫画家)

17位  藤田和日郎    8323万円(漫画家)

18位  秋本治      8070万円(漫画家)

19位  久米宏      7598万円(ニュースキャスター)

20位  浅利慶太     7508万円(舞台演出家)

1995年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  松本人志  2億6340万円(ダウンタウン)

2位  浜田雅功   2億3641万円(ダウンタウン)

3位  三田佳子   1億4931万円

4位  永六輔    1億1511万円

5位  石橋貴明     9144万円(とんねるず)

6位  梅宮辰夫     8228万円

7位  木梨憲武     7988万円(とんねるず)

8位  タモリ     7140万円

9位  吉永小百合   7005万円

10位  みのもんた    6840万円

11位  大楠道代    6372万円

12位  板東英二    6223万円

13位  関口宏     6159万円

14位  渥美清     5800万円

15位  野村宏伸     5069万円

16位  峰竜太      5025万円

17位  所ジョージ   4921万円

18位  愛川欽也</p

人物伝

昭和後期の超人気作家 西村寿行は本当に凄すぎた! その2

西村寿行 小説家デビュー

1973年(昭和48年)2月、西村寿行のデビュー作瀬戸内殺人海流が、サンケイ出版より出版されました。

42歳での小説家デビューです。

9月には第2作安楽死が出版され、翌年には第27回日本推理作家協会賞の候補に挙げられます。

※『安楽死』は2018年8月に角川文庫から復刊されています。

西村寿行の小説を読んだことのある方なら、〝男根さま〟〝後背位〟〝尻〟〝人妻〟〝ジーパン人妻〟がやたら出てくる、「ああいう小説か」と思われるかも知れませんが、作家生活前半の西村作品には、そんな言葉はほとんど出てきません。

受賞したのは、1973年内に上巻204万部・下巻185万部を売り、当時大ベストセラーとなった小松左京の『日本沈没(上下)』でしたが、

選考委員の評を読む限りでは、次点といったところで、一定以上の評価を受けています。

本格的に作家デビューとなったこの年の年収は250万円。
ちなみに、この年の大卒初任給は62,300円です。

翌1974年(昭和49年)には、第3作屍海峡が刊行され、出版業界では、〝新進の推理小説家〟と呼ばれ始めます。
この年の収入は1,200万円となり、デビューした1年前より大幅にアップします。

しかし、西村寿行のなかでは違和感と悩みが生まれていました。

『推理小説家になりたかったわけではない』
『推理小説家と呼ばれたところでしっくりこない』

そして、『トリックというものが性に合わない』

そんな折りに、西村は直木賞作家・生島治郎からアドバイスを受けます。

「冒険小説を書いてはどうか」

生島治郎は、早大英文科を卒業後、早川書房にて編集者を務め、『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』編集長を経て、退社。
『傷痕の街』で作家デビュー後、『追いつめる』で直木賞を受賞。
『黄土の奔流』などで、ハードボイルド小説の書き手として活躍。
『兇悪』シリーズが、天知茂主演のテレビドラマ『非情のライセンス』の原作になるなど、人気作家として名を轟かせる一方、大沢在昌を見出すなど、才能を見出す力にも秀でていました。
また、韓国籍のソープランド嬢との結婚を題材にした『片翼だけの天使』の作者としても有名です。

出世作『君よ憤怒の河を渉れ』誕生

西村寿行は生島のアドバイスに従い、手にした印税で山中に建つ一軒家の一角を借りて、大量の資料を持ち込んで、一心に冒険小説を書きます。
そして、彼の運命を変える『君よ憤怒の河を渉れ』は完成しました。

西村は書き上げた原稿を手に、講談社を訪れます。
早速、作品を読んだ編集者からは、〝作品が荒削りであり、荒唐無稽な箇所もあるので、もう一捻りして欲しい〟と指摘を受けます。

しかし、自分の作品に絶対の自信があったのか、西村は原稿を直すことなく、今度は徳間書店を訪れます。

作品を読んだ『問題小説』編集長は、荒削りな作品であることを承知で、そのまま『問題小説』に掲載します。

掲載されると、作品は大いに反響を呼び、刊行されたノベルス(新書版)『君よ憤怒の河を渉れ』はベストセラーとなります。
ノベルスと文庫を合わせて、最終的には発行部数70万部を記録しました。

ただ、デビューから数年がたっただけの西村の作品を、西村寿行選集(NISHIMURA HARD-ROMAN SERIES)と銘打って大々的に売り出したのも、当時大きな効果があったのでしょう。

ちなみにこの選集は、他社から刊行された本も、徳間書店が二次的にノベルスで発売を続け、1999年に発行された『鷲』『涯の鷲』まで全112冊に及びました。

また、続けて徳間書店から『蒼き海の伝説』も刊行。

いままでの書き下ろし一辺倒から、短編小説の雑誌掲載依頼も出版社から来るようになり、1975年分の年収は一気に4,400万円にアップ。

中野区上高田のマンションに仕事場を構えます。
順調な作家生活が始まりました。

西村寿行の活躍が始まる

1976年に入ると、角川書店から前年の終わりに野性時代誌上に一挙掲載された化石の荒野が刊行されます。(のちに渡瀬恒彦主演で映画化されます)
ストーリーはまったく違いますが、『化石の荒野』は『君よ憤怒の河を渉れ』を大幅にブラッシュアップした印象を受けます。

そして、この後の作品群で見受けられる設定や構成が決定的なものになるのも、この作品からです。
西村寿行自身もこの作品を気に入っていたのでしょう。
あとがきでは「ぼくのデビュー作」とまで言い切っています。

これもベストセラーとなり、西村寿行は、〝推理小説家〟ではなく〝新進気鋭のハードボイルド作家〟と見なされるようになります。
(〝ハードロマン〟という呼び方はまだ浸透していませんでした)

1976年(昭和51年)に刊行された本

この年には、前述した化石の荒野の他に、『娘よ、涯なき地に我を誘え』(78年に『犬笛』に改題)『幻の白い犬を見た(短編集)』『滅びの笛』『牙城を撃て(上)』『牙城を撃て (下)』『原色の蛾(短編集)』を刊行。

スポーツ新聞連載、小説雑誌連載・掲載が相次ぎ、執筆量が大幅に増加します。
この当時、西村寿行の月産枚数は原稿用紙900枚と報じられました。

1976年度分の年収は8,800万円。

まさに、倍々ゲーム。
仕事場も、新宿区と渋谷区の境に建ったばかりのマンション最上階に移します。

7月には、ニホンオオカミを題材に取った短編『咆哮は消えた』で第75回直木賞候補に挙げられます。
落選こそしましたが、当時の選評を読む限りでは、源氏鶏太・水上勉・柴田錬三郎からは好感を得ています。
※参照 オール讀物 1976年9月号

1977年(昭和52年)に刊行された本

咆哮は消えた(短編集)』『妄執果つるとき』『帰らざる復讐者 』『汝!怒りもて報いよ(上)』『汝!怒りもて報いよ (下)』『魔の牙』『魔笛が聴こえる』『荒涼山河風ありて』『悪霊の棲む日々』『白骨樹林』『双頭の蛇(短編集)』『往きてまた還らず(上)』『往きてまた還らず(下)を刊行。

1977年には更なる活躍を見せ、毎月の執筆枚数は400字詰め原稿用紙で800~1000枚。
急激に読者の人気を得ていきます。
西村寿行の専売特許ともいえる〝ハードロマン〟という言葉も浸透し始めました。

1月に『滅びの笛』で第76回直木賞、7月には、『魔笛が聴こえる』で第77回直木賞候補に挙げられます。

新聞や雑誌に連載され本にまとまったとき、連載時と文章を比較すると、しっかりと著者校正作業をおこなっていたのが分かります。

しかし、執筆量が大幅に増えて、ひとつひとつの作品の細部にまで、目が届かなくなっていったこともあったでしょう。
急激な西村寿行作品の人気上昇を面白く思わない選考委員も存在したと思います。

選考委員の意見は、「着想は面白いが雑」「荒唐無稽」「劇画的」と否定的になり、いずれも落選の憂き目に遭います。
※参照 オール讀物 1977年4月号・1977年10月号

西村は3度目の直木賞落選のあと、文藝春秋に「もう候補にしてくれるな」と断り状を出しています。

この断り状のタイミングが不明なのですが、77年の年末に、78年1月に選考が行われる第78回直木賞候補に自作が挙げられるのを知って、断り状を出したのであれば、どの作品が候補に挙がることになったのかは、気になるところです。

1980年に受けたインタビューで、“「どこの賞も候補になるのは断っている。」”と発言しています。
参照:「データバンクにっぽん人 西村寿行」週刊現代1980年5月22日号

日本推理作家協会賞や、雑誌の企画で誌上にて手紙のやり取りをした五木寛之が仕掛け人となった泉鏡花文学賞。
それに、この年に始まった日本SF大賞の候補打診があったのかもしれません。

しかし、このインタビューでは、こんな思いも漏らしています。

“「でも、同業者が選ぶ賞は欲しくないが、前に小説現代がやっていたような読者賞ならいい。」”

西村が触れているのは『小説現代ゴールデン読者賞』のことです。

この賞は、読者の投票によって決まる賞で、1970年~1975年まで続きました。
受賞者は以下の通りです。

第1回 笹沢佐保『見返り峠の落日』
(推理小説から時代小説に初めて挑戦し、『木枯し紋次郎』の原型となった作品です)

第2回 梶山季之『ケロイド心中』
(被爆と性をテーマにした短編です。発表当時には各所から猛抗議を受けたようですが、彼自身、広島に深い縁があり、原爆被災資料の刊行に資金援助をした人物でもありました)

第3回 松本清張『留守宅の事件』
(短編集『証明』に収められている一編です。ここではネタバレはしません)

第4回 野坂昭如『砂絵呪縛後日怪談』
(本人のイメージと異なる江戸を舞台にした時代小説です。執筆にあたって柴田錬三郎から「江戸の夜は暗かった。女のほうが強かった」という短いアドバイスをもらって書き上げたというエピソードがあります)

第5回 池波正太郎『殺しの四人』
(『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並ぶ人気シリーズ『仕掛人 藤枝梅安』の一編で、「おんなごろし」に次ぐ梅安シリーズの2作目です)

第6回 井上ひさしいとしのブリジット・ボルドー
(東北の旧家で発見された1800年代中盤のボルドーワインを巡る騒動を描いています。笑い・ユーモアはすごいと思います)

こうやってリストアップしてみると、小説の読者は、いい小説を選んでいるなとつくづく思います。

1977年度の年収は1億5,000万円。
前年度から更に倍増します。

⇒アマゾンのKindleでは、電子書籍のキャンペーン実施中で、西村寿行作品が270円から読めます。

⇒西村寿行の勢いは留まることを知りません。更に読者の人気を得ていきます、そしてついに・・・
その3に続きます。

昭和後期の超人気作家 西村寿行は本当に凄すぎた! その3

長者番付

長者番付を振り返ってみましょうか(1986年分~1990年分 俳優・タレント・歌手&文化人部門)

はる坊です。
1986年分~1990年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。

1986年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三船敏郎  5億5949万円

2位  黒柳徹子  1億5207万円

3位  林成年   1億4599万円

4位  長谷川稀世   9993万円

5位  加山雄三    8702万円

6位  明石家さんま  8643万円

7位  三田佳子    6627万円

8位  和泉雅子    5557万円

9位  関口宏     5552万円

10位  加藤茶     5539万円

11位  根津甚八    5335万円

12位  森光子     5240万円

13位  山城新伍    4452万円

14位  松本幸四郎   4378万円(二代目 松本白鸚)

15位  田中邦衛    4295万円

16位  市川猿之助   4212万円(二代目 市川猿翁)

17位  二谷英明    4158万円

18位  風間杜夫    4073万円

19位  石原裕次郎   3985万円

20位  石橋貴明    3875万円(とんねるず

※1位にランクインした三船敏郎は、土地売却により所得が急増したことによりランクイン。

※2位の林成年と3位の長谷川稀世は、国民栄誉賞を受賞した名俳優・長谷川一夫の実子で、共に俳優・女優であり、主に助演で存在を示した。

林成年は、大林宣彦監督の『廃市』の弁慶役か、伊丹十三監督の映画『タンポポ』で、高級中華料理でもてなしながら東北大学教授を騙る老詐欺師に投資話を持ちかけるあやしい男役が一番有名か。
この2人のランクインは長谷川一夫逝去に不動産を処分した際の売却益によるもの。

※8位にランクインした和泉雅子は、1960年代に吉永小百合松原智恵子とともに『日活三人娘』と呼ばれた女優。1985年に北極点踏破を目指して、1億円以上の費用を遣い挑戦したものの失敗に終わるが、逆にこの挑戦が話題となり、テレビ出演や講演依頼が殺到してランクインしたと思われる。
なお、1989年に再挑戦して、日本人女性初の北極点踏破者となった。

歌手部門

1位  桑田佳祐    8540万円(KUWATA BAND

2位  森進一     8454万円

3位  美空ひばり   8105万円

4位  五木ひろし   5630万円

5位  北島三郎    4059万円

6位  小柳ルミ子   3890万円

7位  中森明菜    3869万円

8位  玉置浩二    3540万円(安全地帯

9位  高見沢俊彦   3389万円(THE ALFEE

10位  石川さゆり   3376万円

11位  吉田拓郎    3375万円

12位  谷村新司    3265万円

13位  矢沢永吉    2644万円

14位  研ナオコ    2632万円

15位  牧村三枝子   2527万円

16位 井上陽水     2481万円

17位  中島みゆき   2424万円

18位  小泉今日子   2205万円

19位  田原俊彦    2167万円

20位  新沼謙治    2164万円

その他・文化人部門

1位  千宗室   3億2109万円(茶道家元)

2位  小原豊雲  1億6872万円(華道家元)

3位  千宗左   1億6431万円(茶道家元)

4位  加山又造  1億5455万円(日本画家)

5位  高橋留美子 1億4754万円(漫画家)

6位  斎藤都世子 1億4754万円(ニットデザイナー)

7位  北村西望  1億3319万円(彫刻家)

8位  藤本弘   1億3274万円(漫画家 藤子・F・不二雄

9位  安孫子素雄 1億3211万円(漫画家 藤子不二雄A)

10位  高橋陽一  1億2519万円(漫画家)

11位  南大路一  1億2003万円(洋画家)

12位  林良至   1億1803万円(ファッションデザイナー)

13位  嶋田隆司  1億1615万円(漫画家 ゆでたまご)

14位  東山魁夷  1億1584万円(日本画家)

15位  秋本治   1億1117万円(漫画家)

16位  芦田淳   1億0698万円(ファッションデザイナー)

17位  舟越保武  1億0261万円(彫刻家)

18位  中井義則  1億0033万円(漫画家 ゆでたまご)

19位  平山郁夫    9743万円(日本画家)

20位  渡辺貞夫    8958万円(サックスプレイヤー)

マンツーマンのサックスレッスン

※千宗室・・・茶道裏千家前家元15代汎叟宗室。現在の千玄室

※小原豊雲・・・いけばな小原流三世家元

※千宗左・・・茶道表千家13代家元

※12位にランクインした林良至は、ファッションブランド・伊太利屋会長。
フェラーリのコレクターとしても有名で、ガレーヂ伊太利屋の代表も務めた。

1987年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  黒柳徹子   1億5747万円

2位  京マチコ   1億2870万円

3位  志村けん     9055万円

4位  三田佳子     8338万円

5位  加山雄三     7818万円

6位  滝沢修      7609万円

7位  加藤茶      7553万円

8位  喜多道枝     7395万円

9位  山城新伍     5966万円

10位  大楠道代     5831万円

11位  和泉雅子     5738万円

12位  吉永小百合    5703万円

13位  渥美清      5597万円

14位  森光子      5588万円

15位  薬師丸ひろ子   5425万円

16位  関口宏      5299万円

17位  風間杜夫     5297万円

18位  三浦友和     4878万円

19位  川口浩      4639万円

20位  柴田恭兵     4507万円

※2位の京マチコ、6位の滝沢修、8位の喜多三枝は不動産売却によるランクイン。
時代はバブル経済に入っていた。

歌手部門
1位  園まり    2億5865万円

2位  石井好子   2億5838万円

3位  松田トシ     9825万円(松田敏江の名でも活動)

4位  小柳ルミ子    6943万円

5位  森進一      6385万円

6位  桑田佳祐     5651万円(サザンオールスターズ

7位  五木ひろし    5510万円

8位  高見沢俊彦    5360万円(THE ALFEE

9位  中森明菜     4765万円

10位  北島三郎     4248万円

11位  井上陽水     3926万円

12位  浜田省吾     3543万円

13位  谷村新司     3192万円

14位  中島みゆき    3179万円

15位  矢沢永吉     3120万円

16位  吉幾三      2969万円

17位  長渕剛      2883万円

18位  川中美幸     2767万円

19位  三浦洸一     2549万円

20位  玉置浩二     2504万円(安全地帯

※1位の園まり、2位の石井好子、3位の松田トシは揃って、不動産の売却益によるランクイン。

園まりは、1960年代に中尾ミエ、伊東ゆかりと〝スパーク3人娘〟と呼ばれて活躍したが、70年代以降は芸能界の第一線から退いている状態だったが、弟とともに赤坂に所有していた土地を売却したことで突然のランクイン。

2位の石井好子はシャンソン歌手。

3位の松田トシは歌手として活動後は、後進育成に力を入れ、NHKラジオで〝うたのおばさん〟と親しまれる一方、『スター誕生!』の審査員を務めた際には、出場者に対して厳しいコメントをすることで有名になった。
なお、岩崎宏美岩崎良美姉妹、新沼謙治、神野美伽は松田主宰の音楽教室出身。

※19位の三浦洸一は1950~1960年代に活躍した歌手だが、80年代に入ってから、CM出演や『笑っていいとも』にレギュラー出演するなど露出が増えた。

その他・文化人部門

1位  千宗室    2億4973万円(茶道家元)

2位  藤本弘    1億7946万円(漫画家 藤子・F・不二雄

3位  小原豊雲   1億7542万円(華道家元)

4位  高橋留美子  1億7015万円(漫画家)

5位  千宗左    1億6071万円(茶道家元)

6位  平山郁夫   1億4767万円(日本画家)

7位  車田正美   1億3751万円(漫画家)

8位  斎藤都世子  1億2679万円(ニットデザイナー)

9位  安孫子素雄  1億2675万円(漫画家 藤子不二雄A)

10位  加山又造   1億2325万円(日本画家)

11位  中川一政   1億2520万円(洋画家)

12位  吉田聡    1億0576万円(漫画家)

13位  原田観峰   1億0388万円(書道家)

14位  亀倉雄策   1億0178万円(商業デザイナー)

15位  芦田淳    1億0120万円(ファッションデザイナー)

16位  秋元康    1億0061万円(作詞家)

17位  まつもと泉    9939万円(漫画家)

18位  秋本治      9596万円(漫画家)

19位  玉置宏      9557万円(司会者)

20位  東山魁夷     8859万円(日本画家)

※7位に『聖闘士星矢』の車田正美がランクイン。

※12位の吉田聡は少年KING連載の『湘南暴走族』、週刊少年サンデー連載の『ちょっとヨロシク!』でヒットを飛ばしていた。

『湘南暴走族』が江口洋介主演で実写映画化、並行して制作されたOVAもシリーズ化され、作品人気が高まったことが、ランクインの要因。

※16位の秋元康はフジテレビ系バラエティ番組『夕焼けニャンニャン』の企画・構成を担当し『おニャン子クラブ』メンバーの作詞を手掛けたことで、一躍、時代の寵児に躍り出た。

またこの頃秋元は、1956年生まれと2歳逆にサバを読んでおり(実際は1958年生まれ)、20代後半でランクインをしたことになる。

※17位のまつもと泉は『きまぐれオレンジロード』のヒット。

※18位の秋本治は『こちら亀有公園前派出所(こち亀)』が安定した売上を見せランクイン。
7位の車田正美とともに週刊少年ジャンプ連載陣の強さを見せつけた。

1988年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三田佳子   1億3928万円

2位  黒柳徹子   1億2294万円

3位  松本幸四郎  1億2279万円(二代目松本白鸚)

4位  中村吉右衛門 1億1421万円

5位  富士真奈美  1億0569万円

6位  志村けん     9267万円

7位  吉永小百合    8713万円

8位  竜雷太      7134万円

9位  加山雄三     6686万円

10位  ビートたけし   6627万円

11位  山城新伍     6272万円

12位  山田邦子     6239万円

13位  関口宏      5931万円

14位  ケーシー高峰   5808万円

15位  加藤茶      5249万円

16位  大楠道代     4864万円

17位  森光子      4350万円

18位  桂三枝      4300万円

19位  森繁久彌     4175万円

20位  風間杜夫     4170万円

※3位の松本幸四郎(現在の二代目松本白鸚)、4位の中村吉右衛門、5位の富士真奈美は、本業に加えて、いずれも不動産売却益によって所得が増加したことがランクアップ・ランクインの影響。

歌手部門

1位  北島三郎     9573万円

2位  森進一      8834万円

3位  五木ひろし    5295万円

4位  長渕剛      5204万円

5位  桑田佳祐     4460万円(サザンオールスターズ

6位  中森明菜     4401万円

7位  谷村新司     3946万円

8位  高見沢俊彦    3853万円(THE ALFEE

9位  松田トシ     3693万円

10位  浜田省吾     3563万円

11位  土橋安騎夫    3513万円(レベッカ)

12位  吉幾三      3449万円

13位  石川さゆり    3417万円

14位  笈田敏夫     3413万円

15位  川中美幸     3406万円

16位  MIE      3373万円(未唯mie)

17位  NOKKO    3359万円(レベッカ)

18位  飛鳥涼      3188万円(CHAGE&ASKA)

19位  井上陽水     2964万円

20位  中山美穂     2963万円

※14位に登場した笈田敏夫(おいだ・としお)はジャズシンガー。

※16位に登場したMIEはピンク・レディーのミー。
1981年のピンク・レディー解散後は、ミー⇒MIE⇒未唯⇒未唯mieと芸名を変更している。

その他・文化人部門

1位  車田正美   3億1397万円(漫画家)

2位  平山郁夫   2億7840万円(日本画家)

3位  加山又造   2億6182万円(日本画家)

4位  千宗室    2億5345万円(茶道家元)

5位  中川一政   1億7993万円(洋画家)

6位  秋本治    1億7057万円(漫画家)

7位  千宗左    1億3361万円(茶道家元)

8位  斎藤都世子  1億3281万円(ニットデザイナー)

9位  東山魁夷   1億2990万円(日本画家)

10位  小原豊雲   1億2813万円(華道家元)

11位  原田観峰   1億1484万円(書道家)

12位  北村治禧     9103万円(彫刻家)

13位  圓鍔勝三     8355万円(彫刻家)

14位  森英恵      8332万円(ファッションデザイナー)

15位  安孫子素雄    8246万円(漫画家 藤子不二雄A)

16位  秋元康      7886万円(作詞家)

17位  藤本弘      7562万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

18位  高橋留美子    7427万円(漫画家)

19位  鈴木健二     7080万円(文筆業)

20位  須田剋太     7067万円(洋画家)

※1位には『聖闘士星矢』が人気絶頂を迎えた車田正美が、前年の7位からランクアップ。

※6位の秋本治も前年の18位、前々年の15位から大幅に所得を伸ばしてランクアップ。

※14位の森英恵は女性ファッションブランド〝ハナエモリ〟の創始者・ファッションデザイナー。

1950年代には小津安二郎監督作品『秋刀魚の味』『秋日和』のほか、
『太陽の季節』でデビューした石原裕次郎主演作『狂った果実』など多くの映画の衣装を担当。

日本人デザイナーの先駆けとなり、ニューヨーク・コレクションやパリ・コレクションに進出。
大好評をもって迎えられ、顧客にはモナコ王妃のグレース・ケリーソフィア・ローレンが名を連ねた。

また国内でも、1983年に創業者・青木定雄の要請に応じて、エムケイタクシー乗務員の制服をデザイン、1988年に美空ひばりの復活コンサートにおいて不死鳥をイメージしたステージ衣装を製作。

1993年には、皇太子徳仁親王と雅子妃の結婚の儀において、雅子妃が着用したデコルテをデザインしている。
現在では、孫の森泉や森星の祖母というイメージも強い。

※19位の鈴木健二はNHKを退職して、文筆や講演活動を中心に活躍した。

1989年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  中村歌右衛門   1億8150万円

2位  三田佳子     1億2889万円

3位  内藤武敏     1億1773万円

4位  西村晃      1億0473万円

5位  志村けん     1億0123万円

6位  島田陽子       8489万円

7位  黒柳徹子       8443万円

8位  神太郎        6692万円

9位  渥美清        6679万円

10位  加藤茶        6609万円

11位  山城新伍       6469万円

12位  吉永小百合      6455万円

13位  大橋巨泉       6216万円

14位  ビートたけし     5684万円

15位  大楠道代       5554万円

16位  桂三枝        5529万円

17位  加山雄三       5342万円

18位  関口宏        5264万円

19位  薬師丸ひろ子     5207万円

20位  坂東玉三郎      4840万円

※1位に登場した、歌舞伎女形の中村歌右衛門は世田谷区の宅地売却益によるランクイン。

※3位の内藤武敏、4位の西村晃、6位の島田陽子、8位の神太郎は本業に加えて不動産売却益があったため上位にランクイン。

内藤武敏は1950年代から『ビルマの竪琴』『人間の條件』などの映画やテレビドラマで幅広く出演。
また、武田泰淳原作の『ひかりごけ』に強い執着を持ち、1992年に熊井啓監督・三國連太郎主演での映画化に尽力する。
同作はベルリン国際映画祭に正式出品され、高い評価を受けた。

西村晃は『水戸黄門』で二代目水戸光圀(徳川光圀)を演じる一方、味のある悪役を多く演じた。

1928年に東洋初の人間型ロボット『學天則』を製作した北海道帝国大学教授・理学博士の西村真琴の次男としても知られる。
1988年に公開された荒俣宏原作の映画『帝都物語』では、父・西村真琴役を演じている。

意外にも、『川口浩探検隊』以前に1977年7月から1978年1月までに計3回『水曜スペシャル探検シリーズ』という番組があり、その内1回で探検隊長を務め、実際に毒蛇を求めてタイ現地を訪れている。
また、戦時中は特攻隊員であり、出撃後に特攻機不良で基地に引き返し、そのまま終戦を迎えて一命を取り留めている。

同じ特攻隊にいた千玄室と親友同士であったが、この部隊で生き残ったのは、西村晃と千玄室のふたりだけだった。

※8位の神太郎は、ナレーター、ラジオDJ、司会者として活躍したのち、グルメリポーターの第一人者となった。

歌手部門

1位  森進一        8569万円

2位  北島三郎       8288万円

3位  長渕剛        6811万円

4位  松任谷由実      6807万円

5位  井上陽水       6134万円

6位  桑田佳祐       6036万円(サザンオールスターズ

7位  石川さゆり      5863万円

8位  飛鳥涼        5542万円(CHAGE&ASKA)

9位  中森明菜       5498万円

10位  川中美幸       4788万円

11位  松田トシ       4407万円

12位  五木ひろし      4160万円

13位  細川たかし      4129万円

14位  田原俊彦       4039万円

15位  加藤登紀子      4030万円

16位  吉幾三        3894万円

17位  矢沢永吉       3786万円

18位  中島みゆき      3582万円

19位  小柳ルミ子      3565万円

20位  浜田省吾       3552万円

その他・文化人部門

1位  千宗室      3億6753万円(茶道家元)

2位  加山又造     2億7882万円(日本画家)

3位  平山郁夫     2億0470万円(日本画家)

4位  中川一政     1億3359万円(洋画家)

5位  脇田和      1億2879万円(洋画家)

6位  千宗左      1億2758万円(茶道家元)

7位  高橋留美子    1億2727万円(漫画家)

8位  秋本治      1億1585万円(漫画家)

9位  藤本能道     1億1535万円(陶芸家)

10位  原田観峰     1億1338万円(書道家)

11位  片岡球子     1億1160万円(日本画家)

12位  春日野清隆    1億0677万円(日本相撲協会前理事長・元横綱栃錦)

13位  斎藤都世子    1億0641万円(ニットデザイナー)

14位  横山光輝     1億0359万円(漫画家)

15位  車田正美       9049万円(漫画家)

16位  芦田淳        8528万円(ファッションデザイナー)

17位  森英恵        8486万円(ファッションデザイナー)

18位  穐月明        8220万円(日本画家)

19位  藤田喬平       8108万円(ガラス工芸家)

20位  藤本弘        8063万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

1990年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  市村羽左衛門   3億1967万円

2位  三田佳子     1億2885万円

3位  吉永小百合    1億0275万円

4位  沢村貞子     1億0164万円

5位  ビートたけし     9082万円

6位  志村けん       9023万円

7位  中村又五郎      8387万円(二代目)

8位  愛川欽也       7517万円

9位  山城新伍       6698万円

10位  加藤茶        6620万円

11位  三船敏郎       6192万円

12位  黒柳徹子       6011万円

13位  中村吉右衛門     5902万円

14位  関口宏        5667万円

15位  加山雄三       5228万円

16位  浅野ゆう子      5071万円

17位  桂三枝        5040万円

18位  森光子        5020万円

19位  風間杜夫       4930万円

20位  大楠道代       4867万円

※1位に登場した歌舞伎役者・市川羽左衛門は港区南青山の土地を売却したことにより大きな収入を得たのがランクインの理由。
1990年は、結果的にバブル最晩年となったが、全国の長者番付上位100名のうち、95名が不動産売却による、いわゆる〝土地長者だった〟。

※4位に登場した女優・沢村貞子も不動産売却所得によるランクイン