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元・市役所職員から見た【2024年度版】市役所配属先激務&楽園ランキング
こんにちは、はる坊です。
それでは、5ch(2ch)のランキングを見て、
私の見解で作成した市役所の配属先ランキングをお目に掛けます。
元・市役所職員といっても、私の現在の仕事は役所と繋がりが強く、庁舎内に行くことも多く、
現職の先輩・同期・後輩との繋がりと付き合いがありますので、
公務員の内と外、そして変化していることは、ある程度把握しています。
そんな私から見た市役所の激務&楽な部署を比較していただくと、
5ch(2ch)のランキングとは、違う部署が多いことがわかると思います。
【2024年度版】はる坊の市役所配属先激務&楽園ランキング
◎印はエリート・出世コース課
○印は準エリート・準出世コース課
天国
支所・出張所・霊園管理事務所
楽園
○監査委員会 ◎議会事務局 公民館 農業委員会
環境保全課 図書館(分室) 管財課 環境センター
人権課 資産税課 戸籍住民課
環境衛生課 下水道管理課 外郭団体総務
水道料金課 水道総務課 契約検査課
まあまあ
社会教育課 会計課 図書館(本館)農林課 ○男女共同参画課
土木課 建設課 ◎都市整備課 スポーツ課
広報課 ○市民活動推進室 ○情報システム課
総務課 ○企画課 住宅課 産業振興課 納税課
環境政策課 公園緑地課 医療助成課 市民税課
きついまたは汚い
◎人事課 ◎秘書課 ◎財政課 ◎企画政策課
○教育総務課 高齢福祉課 病院総務課 児童福祉課
建築指導課 道路管理課 生活支援課(生活保護)
激務&汚い
国民健康保険課 後期高齢者医療課
市民病院医事課 コロナ関連課(今後は業務縮小・委託化が進みます)
最悪・最低
介護保険課 障害福祉課 児童福祉課(手当・CW)
○防災課
やっぱり、このあたりはエリート部署=激務部署
人事課・秘書課・財政課・企画政策課・議会事務局は、私が勤務していた自治体でもエリート部署でした。
特に財政課はトップです。
やはり、市のお金を牛耳っているところは強力です。
では、財政課がどんな仕事をしているのか、簡単にみていきましょう
予算請求書が各部署(○○局 ○○部 ○○課)で作成され、財政課に提出されます。
(ちなみに、予算請求書作成前に、財政課から予算額前年比○%カットを目標にというお達しが出ます)
↓
予算請求書について、財政課が提出した部署ごとに、ヒアリングを実施します。
(どうしてここにこれだけお金がかかるのか、という聞き取り調査ですね)
↓
財政課によって査定がおこなわれます。
↓
財政課の担当者⇒管理職と経るにつれ、査定は厳しくなり、請求した予算は削られていきます。
↓
副市長⇒市長へ査定報告がなされ、予算調整がなされます。
↓
財政課から各部署に予算内示がおこなわれます。
↓
内示された予算について、各部署と財政課の折衝がおこなわれます。
市長や副市長相手に折衝をおこなうこともありますが、緊急性や必要性の高い項目が予算削除や削減の対象となっていれば、業務に支障がでます。
各部署の予算編成担当者は必死です。
↓
最終内示がなされます。
(当初提出した予算案とまったくの別物に見えるのは気のせいではありません)
↓
市議会で審議がおこなわれ予算案の承認が行われます。
※自治体の財政、財政課の仕事については多くの書籍が出版されていますが、私が実際に熟読して、非常に良書だと感じており、おすすめできるのは以下の3冊です。
そして、人事課・企画政策課・議会事務局・秘書課。
いずれも花形部署ではありますが、財政・人事・企画政策・秘書の各課はあまりに多忙です。
出世コースではありますが、「行きたいか?」と問われれば躊躇します。
特に財政課は余程の上昇志向がないと、異動内示の段階で愕然となりますし、
エース級の職員でなければ、同僚・先輩から「おい、大丈夫か?」「やっていけるか?」と本気で心配の声があがります。
毎日朝から深夜までの勤務だけならまだしも、秘書課など実質年間休日30~40日あれば御の字です。
非管理職であれば、多忙で代休を取れない場合、超過勤務手当に振り替えられて2ヶ月~3ヶ月後の給料に反映されますが、
(公務員の場合、残業代・時間外手当はあらかじめ予算で決められており、予算をオーバーするとサービス残業となり、予算の少ない部署ではサービス残業が常態化しているところもありますが、出世コースの部署には、優先的に時間外手当の予算が振り分けられていますので、残業代・時間外手当はかなりの部分、支払われます。)
管理職だと、なかなか悲惨な環境に置かれます。
ここで成果を上げれば、出世コースの階段を駆け足で登れるわけですが、大きなミスがあった場合、上とうまくいかなくなった場合は、一気に不人気部署(左遷コース)に異動となる確率があります。
ある程度出世コースに乗ったあと、
「これ以上偉くなりたくもないし、ここいらでゆっくりしたい」
という方だと問題ありません。
ですが、花形部署で大きな汚点を作ってしまうと、公務員の場合は、民間と違って、再チャレンジ・リベンジのチャンスを与えられることがほとんどありません。
すっかり腐ってしまい、昇格もないまま2~4年ほどのサイクルで、あってもなくてもどうでもいいような左遷コースの部署を転々としている課長クラスもいます。
周囲の人間にとっては大迷惑な存在です。
また、採用時に他の課に配属されていても、そこで「仕事のできる職員」だと認められ見いだされれば、財政や人事に異動となることはよくあります。
5ch発のランキングと私のランキングでは、市役所激務&楽な部署では大きく違うところがあります。
まずは、税関係。
資産税課が一番楽です。
次に市民税課、最後に納税課(最近のマンガでありましたが、自治体によって徴収課・収納課とも呼ばれています)です。
この『ゼイチョー ~納税課第三収納係~』は、
踏み込みが甘いと感じるところも多少はありましたが、
現場取材はかなり行き届いていてリアリティがあります。市役所職員に興味のある方は、是非、ご一読ください。
市民税課と納税課はしんどい部署だと書かれていますが、私自身が見聞きした限りでは、そこまでしんどい部署だとは思いません。
税務でひとくくりにされていれば、年中たいへんですが、市民税・資産税・税制と分けられている自治体なら、季節労働者的なところがあり、
繁忙期はあっても、その時期以外は、有給休暇が取得しやすいです。
また、税関係から異動になった方が、
「税に戻りたい」
と言っているのをよく聞きました。
市に税を徴収する形で貢献しているのが実感できますし、クレームがあっても、マニュアルがしっかりしているので、説明しやすいのが大きいようです。
(幾ら根拠を示して丁寧に対応しても、終止、感情を剥きだしにされたままの市民の方には往生しますが)
司書資格があるので図書館へ行きたいんですけど、暇ですか激務ですか、どうでしょうか?
図書館も人気がありましたが、最近では、図書館流通センター(TRC)などに外部委託をする自治体が増えて正規職員の配置は多くありません。
老若男女問わず利用される施設なので、それぞれの価値観からトラブルに発展することが多く、
ストレスが溜まる場所になりつつあります。
朝一番からシニア層が列をなして、新聞の取り合いに始まるマナーの悪さが職員へのクレームとなりますが、注意喚起を呼びかけるだけでは、まったく聞く耳を持ってはくれないようです。
また、出版業界が衰退の一途を辿っているのは図書館が本を大量購入して、本は図書館で無料で借りるものという認識を読者に植え付けてしまっているという声もありますが、利用者から予約した本がぜんぜん借りられないというクレームも多いと聞いています。
仕事面では本の貸し出し冊数が増加する一方で、作業量が増加。
司書資格を持ち、現場で対応するのは大半が女性職員。
対利用者だけでなく、女性職員同士のいざこざも深刻です。
自治体によっては、正職員・嘱託職員・非常勤職員・アルバイト職員と厳然とした差もありますので、人間関係が良好とはいえません。
司書資格も大学の通信教育で取得できるため、難易度の高い資格とはいえません。
そこでおすすめしたいのが、大学通信制で取得できる博物館学芸員資格です。
学芸員資格を取得して博物館・資料館勤務を希望したほうが現実的といえます。
これは元々、専門職として学芸員採用枠が少なく、またせっかく採用した学芸員が横の繋がりによって、
本人の興味が満たせる職場、給与面での待遇・福利厚生など、条件面の良い職場へ転職してしまうケースが見受けられるからです。
市の職員の学芸員が、大学の非常勤講師を兼ねているケースもありますが、そこから専任講師や准教授に本採用されることもあります。
例えば、京都芸術大学(旧・京都造形芸術大学) 芸術学部 通信教育部芸術学部 では、博物館学芸員資格が1年間の科目履修で取得できます。
(但し、大学卒業 学士以上の学位のある者)
⇒京都芸術大学公式サイト 科目等履修(博物館学芸員課程)[新しいタブで開きます]
この世の楽園・天国部署はどこだ?市役所で基本的に楽な部署を挙げていきます
まず、清掃関係・上下水道関係は楽だと思います。
しかし、楽な部署は使えない職員が多く配置されていることも事実としてあります。
左遷コースでもあるため、優秀な職員が配属されることは少ないです。
同じ主査級・係長級・課長補佐級・課長級の職員でも、エリートコースにいる職員とは、
「同じ肩書きで、どうしてこんなに違うんだろう?」
と首を傾げたくなることが多々あります。
もしあなたが優秀な職員であったとしたら、使えない部署に異動となると、しんどいものがあります。
どうしようもない職員ばかりの課では、仕事が回らないため、優秀と目されている職員も配置します。
そうすると、仕事のできない職員の分まで、働く羽目になります。
どこかにやり甲斐や目的を持てればいいですが、給与に関しては、頑なに年功序列である為、サッサと辞めて欲しい人が、あなたの倍近くの給与を得ていることもあります。
昔は期待されていて、多少は出世をしたけれど、どこかで本流から外れて、やる気を失い、迷惑な方である場合もあります。
ボーナスにおいても、成績上位と成績下位の職員で、確固たる差は現状ではありません。
行きたくない部署・居たくない部署・左遷コース部署から脱出する方法は?
行きたくない部署・居たくない部署・左遷コース部署に配属・異動させられてしまった方へ、
できるかぎりの脱出方法をお教えします。
公務員ではメンタル疾患が増加しており、病気休暇取得や病気休職で、周囲が変わることもあるかもしれませんが、
それだと、あなたがメンタルに問題を抱えてる職員だと判断される為、その後の給与や昇進・昇格、そして異動に、
悪い影響を及ぼす可能性が高いので、オススメはしません。
ですが、どうしてもキツいときは、休んで下さい。
「いのちだいじに」
は、一番大切な姿勢です。
さて、
脱出する方法としては、部長級など人事に大きな影響を及ぼす職員と仲良くなり、積極的にアピールすることが一番大切だと思います。
これは、下心アリアリではなくて、部長の話を聞くのが楽しい、参考になる、と人生の先輩として多少尊敬の念をもっている、
という、自然なスタイルでいることが重要です。
公務員で出世を遂げた方は、上司や先輩、同僚の裏表をしっかり見極めて、偉くなった方が多いので、
おべんちゃらや調子のいい人間は信用しません。
上司と部下では180度態度が変わる中間管理職など、一発で見抜かれています。
そんな職員よりも、無口で寡黙だけどしっかり仕事をこなしていく人間のほうが信用されます。
でも、
「アピールするなんて無理」
「話すのが下手」
「何を話していいかわからない…」
と悩んでしまうかもしれません。
その場合、コミュニケーションの練習・トレーニングを試してみられるといいです。
→まずは無料診断へ!ビジネススキル・スキルスクール【コミュトレ】
「コミュ力なんて生まれつき、陽キャじゃないから無理!」
と仰るかも知れませんが、現在では、論理的思考が重要視され、それに伴いコミュニケーションについての研究も進んでいます。
コミュニケーション力が上がれば、あなたの仕事だけではなく、プライベートでもプラスに働くことばかりだと思いませんか?
これまで接することや話したことがなかった人たちと会話ができるだけでも、あなたの人生は輝きをみせますし、
人生の幅が拡がっていくことは確実です。
個人的にオススメなのは、監査委員会事務局(監査委員事務局)
簡単にいうと、監査委員会事務局(監査委員事務局)の仕事は、決算審査や定期監査です。
契約関係や出納など、事務処理が適正に行われているかを調査します。
これは自治体すべての部署が対象となりますので、どの部署がどんな仕事をしているか、仕事のやり方は適正か、そして、優秀な職員は誰かということが、職務をこなしていくなかで、よくわかるところです。
給与をもらいながら職員として、本当に勉強をさせていただいていると深く感謝しながら、勤務をしていました。
また、監査をおこなうという立場上、勤務時間についても非常にキッチリしているので、市役所においては、ある意味理想的な職場だと、私は今になっても思っています。
(まあ、冷暖房の温度までキッチリしていましたね)
残業も多くなく、また、サービス残業も一切ありません。
少ない時期ですと、月に3時間~5時間ほど。
多い時期でも、月に20時間~30時間ほどでした。
キッチリしていて、自らを律していける方であれば、これ以上いいところはない気がします。
ただ、小規模な部署なので、配属される可能性が低いのが難点でしょうか。
私が新規採用時にどういう理由でここに配属になったのか、確固たる理由は、未だにわかりません。
ただ、先輩方は議会事務局・財政・企画・政策を経験されていました。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
福祉関係 防災・危機管理関係部署については下記リンクにまとめています
⇒【2024年度版】公務員人事異動 市役所配属先激務&楽園ランキング 福祉&防災関係部署編[新しいタブが開きます]
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