2018年11月

長者番付

長者番付を振り返ってみましょうか(1986年分~1990年分 俳優・タレント・歌手&文化人部門)

はる坊です。
1986年分~1990年分の高額納税者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位20位までにランクインした面々を紹介させていただきます。

1986年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三船敏郎  5億5949万円

2位  黒柳徹子  1億5207万円

3位  林成年   1億4599万円

4位  長谷川稀世   9993万円

5位  加山雄三    8702万円

6位  明石家さんま  8643万円

7位  三田佳子    6627万円

8位  和泉雅子    5557万円

9位  関口宏     5552万円

10位  加藤茶     5539万円

11位  根津甚八    5335万円

12位  森光子     5240万円

13位  山城新伍    4452万円

14位  松本幸四郎   4378万円(二代目 松本白鸚)

15位  田中邦衛    4295万円

16位  市川猿之助   4212万円(二代目 市川猿翁)

17位  二谷英明    4158万円

18位  風間杜夫    4073万円

19位  石原裕次郎   3985万円

20位  石橋貴明    3875万円(とんねるず

※1位にランクインした三船敏郎は、土地売却により所得が急増したことによりランクイン。

※2位の林成年と3位の長谷川稀世は、国民栄誉賞を受賞した名俳優・長谷川一夫の実子で、共に俳優・女優であり、主に助演で存在を示した。

林成年は、大林宣彦監督の『廃市』の弁慶役か、伊丹十三監督の映画『タンポポ』で、高級中華料理でもてなしながら東北大学教授を騙る老詐欺師に投資話を持ちかけるあやしい男役が一番有名か。
この2人のランクインは長谷川一夫逝去に不動産を処分した際の売却益によるもの。

※8位にランクインした和泉雅子は、1960年代に吉永小百合松原智恵子とともに『日活三人娘』と呼ばれた女優。1985年に北極点踏破を目指して、1億円以上の費用を遣い挑戦したものの失敗に終わるが、逆にこの挑戦が話題となり、テレビ出演や講演依頼が殺到してランクインしたと思われる。
なお、1989年に再挑戦して、日本人女性初の北極点踏破者となった。

歌手部門

1位  桑田佳祐    8540万円(KUWATA BAND

2位  森進一     8454万円

3位  美空ひばり   8105万円

4位  五木ひろし   5630万円

5位  北島三郎    4059万円

6位  小柳ルミ子   3890万円

7位  中森明菜    3869万円

8位  玉置浩二    3540万円(安全地帯

9位  高見沢俊彦   3389万円(THE ALFEE

10位  石川さゆり   3376万円

11位  吉田拓郎    3375万円

12位  谷村新司    3265万円

13位  矢沢永吉    2644万円

14位  研ナオコ    2632万円

15位  牧村三枝子   2527万円

16位 井上陽水     2481万円

17位  中島みゆき   2424万円

18位  小泉今日子   2205万円

19位  田原俊彦    2167万円

20位  新沼謙治    2164万円

その他・文化人部門

1位  千宗室   3億2109万円(茶道家元)

2位  小原豊雲  1億6872万円(華道家元)

3位  千宗左   1億6431万円(茶道家元)

4位  加山又造  1億5455万円(日本画家)

5位  高橋留美子 1億4754万円(漫画家)

6位  斎藤都世子 1億4754万円(ニットデザイナー)

7位  北村西望  1億3319万円(彫刻家)

8位  藤本弘   1億3274万円(漫画家 藤子・F・不二雄

9位  安孫子素雄 1億3211万円(漫画家 藤子不二雄A)

10位  高橋陽一  1億2519万円(漫画家)

11位  南大路一  1億2003万円(洋画家)

12位  林良至   1億1803万円(ファッションデザイナー)

13位  嶋田隆司  1億1615万円(漫画家 ゆでたまご)

14位  東山魁夷  1億1584万円(日本画家)

15位  秋本治   1億1117万円(漫画家)

16位  芦田淳   1億0698万円(ファッションデザイナー)

17位  舟越保武  1億0261万円(彫刻家)

18位  中井義則  1億0033万円(漫画家 ゆでたまご)

19位  平山郁夫    9743万円(日本画家)

20位  渡辺貞夫    8958万円(サックスプレイヤー)

マンツーマンのサックスレッスン

※千宗室・・・茶道裏千家前家元15代汎叟宗室。現在の千玄室

※小原豊雲・・・いけばな小原流三世家元

※千宗左・・・茶道表千家13代家元

※12位にランクインした林良至は、ファッションブランド・伊太利屋会長。
フェラーリのコレクターとしても有名で、ガレーヂ伊太利屋の代表も務めた。

1987年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  黒柳徹子   1億5747万円

2位  京マチコ   1億2870万円

3位  志村けん     9055万円

4位  三田佳子     8338万円

5位  加山雄三     7818万円

6位  滝沢修      7609万円

7位  加藤茶      7553万円

8位  喜多道枝     7395万円

9位  山城新伍     5966万円

10位  大楠道代     5831万円

11位  和泉雅子     5738万円

12位  吉永小百合    5703万円

13位  渥美清      5597万円

14位  森光子      5588万円

15位  薬師丸ひろ子   5425万円

16位  関口宏      5299万円

17位  風間杜夫     5297万円

18位  三浦友和     4878万円

19位  川口浩      4639万円

20位  柴田恭兵     4507万円

※2位の京マチコ、6位の滝沢修、8位の喜多三枝は不動産売却によるランクイン。
時代はバブル経済に入っていた。

歌手部門
1位  園まり    2億5865万円

2位  石井好子   2億5838万円

3位  松田トシ     9825万円(松田敏江の名でも活動)

4位  小柳ルミ子    6943万円

5位  森進一      6385万円

6位  桑田佳祐     5651万円(サザンオールスターズ

7位  五木ひろし    5510万円

8位  高見沢俊彦    5360万円(THE ALFEE

9位  中森明菜     4765万円

10位  北島三郎     4248万円

11位  井上陽水     3926万円

12位  浜田省吾     3543万円

13位  谷村新司     3192万円

14位  中島みゆき    3179万円

15位  矢沢永吉     3120万円

16位  吉幾三      2969万円

17位  長渕剛      2883万円

18位  川中美幸     2767万円

19位  三浦洸一     2549万円

20位  玉置浩二     2504万円(安全地帯

※1位の園まり、2位の石井好子、3位の松田トシは揃って、不動産の売却益によるランクイン。

園まりは、1960年代に中尾ミエ、伊東ゆかりと〝スパーク3人娘〟と呼ばれて活躍したが、70年代以降は芸能界の第一線から退いている状態だったが、弟とともに赤坂に所有していた土地を売却したことで突然のランクイン。

2位の石井好子はシャンソン歌手。

3位の松田トシは歌手として活動後は、後進育成に力を入れ、NHKラジオで〝うたのおばさん〟と親しまれる一方、『スター誕生!』の審査員を務めた際には、出場者に対して厳しいコメントをすることで有名になった。
なお、岩崎宏美岩崎良美姉妹、新沼謙治、神野美伽は松田主宰の音楽教室出身。

※19位の三浦洸一は1950~1960年代に活躍した歌手だが、80年代に入ってから、CM出演や『笑っていいとも』にレギュラー出演するなど露出が増えた。

その他・文化人部門

1位  千宗室    2億4973万円(茶道家元)

2位  藤本弘    1億7946万円(漫画家 藤子・F・不二雄

3位  小原豊雲   1億7542万円(華道家元)

4位  高橋留美子  1億7015万円(漫画家)

5位  千宗左    1億6071万円(茶道家元)

6位  平山郁夫   1億4767万円(日本画家)

7位  車田正美   1億3751万円(漫画家)

8位  斎藤都世子  1億2679万円(ニットデザイナー)

9位  安孫子素雄  1億2675万円(漫画家 藤子不二雄A)

10位  加山又造   1億2325万円(日本画家)

11位  中川一政   1億2520万円(洋画家)

12位  吉田聡    1億0576万円(漫画家)

13位  原田観峰   1億0388万円(書道家)

14位  亀倉雄策   1億0178万円(商業デザイナー)

15位  芦田淳    1億0120万円(ファッションデザイナー)

16位  秋元康    1億0061万円(作詞家)

17位  まつもと泉    9939万円(漫画家)

18位  秋本治      9596万円(漫画家)

19位  玉置宏      9557万円(司会者)

20位  東山魁夷     8859万円(日本画家)

※7位に『聖闘士星矢』の車田正美がランクイン。

※12位の吉田聡は少年KING連載の『湘南暴走族』、週刊少年サンデー連載の『ちょっとヨロシク!』でヒットを飛ばしていた。

『湘南暴走族』が江口洋介主演で実写映画化、並行して制作されたOVAもシリーズ化され、作品人気が高まったことが、ランクインの要因。

※16位の秋元康はフジテレビ系バラエティ番組『夕焼けニャンニャン』の企画・構成を担当し『おニャン子クラブ』メンバーの作詞を手掛けたことで、一躍、時代の寵児に躍り出た。

またこの頃秋元は、1956年生まれと2歳逆にサバを読んでおり(実際は1958年生まれ)、20代後半でランクインをしたことになる。

※17位のまつもと泉は『きまぐれオレンジロード』のヒット。

※18位の秋本治は『こちら亀有公園前派出所(こち亀)』が安定した売上を見せランクイン。
7位の車田正美とともに週刊少年ジャンプ連載陣の強さを見せつけた。

1988年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  三田佳子   1億3928万円

2位  黒柳徹子   1億2294万円

3位  松本幸四郎  1億2279万円(二代目松本白鸚)

4位  中村吉右衛門 1億1421万円

5位  富士真奈美  1億0569万円

6位  志村けん     9267万円

7位  吉永小百合    8713万円

8位  竜雷太      7134万円

9位  加山雄三     6686万円

10位  ビートたけし   6627万円

11位  山城新伍     6272万円

12位  山田邦子     6239万円

13位  関口宏      5931万円

14位  ケーシー高峰   5808万円

15位  加藤茶      5249万円

16位  大楠道代     4864万円

17位  森光子      4350万円

18位  桂三枝      4300万円

19位  森繁久彌     4175万円

20位  風間杜夫     4170万円

※3位の松本幸四郎(現在の二代目松本白鸚)、4位の中村吉右衛門、5位の富士真奈美は、本業に加えて、いずれも不動産売却益によって所得が増加したことがランクアップ・ランクインの影響。

歌手部門

1位  北島三郎     9573万円

2位  森進一      8834万円

3位  五木ひろし    5295万円

4位  長渕剛      5204万円

5位  桑田佳祐     4460万円(サザンオールスターズ

6位  中森明菜     4401万円

7位  谷村新司     3946万円

8位  高見沢俊彦    3853万円(THE ALFEE

9位  松田トシ     3693万円

10位  浜田省吾     3563万円

11位  土橋安騎夫    3513万円(レベッカ)

12位  吉幾三      3449万円

13位  石川さゆり    3417万円

14位  笈田敏夫     3413万円

15位  川中美幸     3406万円

16位  MIE      3373万円(未唯mie)

17位  NOKKO    3359万円(レベッカ)

18位  飛鳥涼      3188万円(CHAGE&ASKA)

19位  井上陽水     2964万円

20位  中山美穂     2963万円

※14位に登場した笈田敏夫(おいだ・としお)はジャズシンガー。

※16位に登場したMIEはピンク・レディーのミー。
1981年のピンク・レディー解散後は、ミー⇒MIE⇒未唯⇒未唯mieと芸名を変更している。

その他・文化人部門

1位  車田正美   3億1397万円(漫画家)

2位  平山郁夫   2億7840万円(日本画家)

3位  加山又造   2億6182万円(日本画家)

4位  千宗室    2億5345万円(茶道家元)

5位  中川一政   1億7993万円(洋画家)

6位  秋本治    1億7057万円(漫画家)

7位  千宗左    1億3361万円(茶道家元)

8位  斎藤都世子  1億3281万円(ニットデザイナー)

9位  東山魁夷   1億2990万円(日本画家)

10位  小原豊雲   1億2813万円(華道家元)

11位  原田観峰   1億1484万円(書道家)

12位  北村治禧     9103万円(彫刻家)

13位  圓鍔勝三     8355万円(彫刻家)

14位  森英恵      8332万円(ファッションデザイナー)

15位  安孫子素雄    8246万円(漫画家 藤子不二雄A)

16位  秋元康      7886万円(作詞家)

17位  藤本弘      7562万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

18位  高橋留美子    7427万円(漫画家)

19位  鈴木健二     7080万円(文筆業)

20位  須田剋太     7067万円(洋画家)

※1位には『聖闘士星矢』が人気絶頂を迎えた車田正美が、前年の7位からランクアップ。

※6位の秋本治も前年の18位、前々年の15位から大幅に所得を伸ばしてランクアップ。

※14位の森英恵は女性ファッションブランド〝ハナエモリ〟の創始者・ファッションデザイナー。

1950年代には小津安二郎監督作品『秋刀魚の味』『秋日和』のほか、
『太陽の季節』でデビューした石原裕次郎主演作『狂った果実』など多くの映画の衣装を担当。

日本人デザイナーの先駆けとなり、ニューヨーク・コレクションやパリ・コレクションに進出。
大好評をもって迎えられ、顧客にはモナコ王妃のグレース・ケリーソフィア・ローレンが名を連ねた。

また国内でも、1983年に創業者・青木定雄の要請に応じて、エムケイタクシー乗務員の制服をデザイン、1988年に美空ひばりの復活コンサートにおいて不死鳥をイメージしたステージ衣装を製作。

1993年には、皇太子徳仁親王と雅子妃の結婚の儀において、雅子妃が着用したデコルテをデザインしている。
現在では、孫の森泉や森星の祖母というイメージも強い。

※19位の鈴木健二はNHKを退職して、文筆や講演活動を中心に活躍した。

1989年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  中村歌右衛門   1億8150万円

2位  三田佳子     1億2889万円

3位  内藤武敏     1億1773万円

4位  西村晃      1億0473万円

5位  志村けん     1億0123万円

6位  島田陽子       8489万円

7位  黒柳徹子       8443万円

8位  神太郎        6692万円

9位  渥美清        6679万円

10位  加藤茶        6609万円

11位  山城新伍       6469万円

12位  吉永小百合      6455万円

13位  大橋巨泉       6216万円

14位  ビートたけし     5684万円

15位  大楠道代       5554万円

16位  桂三枝        5529万円

17位  加山雄三       5342万円

18位  関口宏        5264万円

19位  薬師丸ひろ子     5207万円

20位  坂東玉三郎      4840万円

※1位に登場した、歌舞伎女形の中村歌右衛門は世田谷区の宅地売却益によるランクイン。

※3位の内藤武敏、4位の西村晃、6位の島田陽子、8位の神太郎は本業に加えて不動産売却益があったため上位にランクイン。

内藤武敏は1950年代から『ビルマの竪琴』『人間の條件』などの映画やテレビドラマで幅広く出演。
また、武田泰淳原作の『ひかりごけ』に強い執着を持ち、1992年に熊井啓監督・三國連太郎主演での映画化に尽力する。
同作はベルリン国際映画祭に正式出品され、高い評価を受けた。

西村晃は『水戸黄門』で二代目水戸光圀(徳川光圀)を演じる一方、味のある悪役を多く演じた。

1928年に東洋初の人間型ロボット『學天則』を製作した北海道帝国大学教授・理学博士の西村真琴の次男としても知られる。
1988年に公開された荒俣宏原作の映画『帝都物語』では、父・西村真琴役を演じている。

意外にも、『川口浩探検隊』以前に1977年7月から1978年1月までに計3回『水曜スペシャル探検シリーズ』という番組があり、その内1回で探検隊長を務め、実際に毒蛇を求めてタイ現地を訪れている。
また、戦時中は特攻隊員であり、出撃後に特攻機不良で基地に引き返し、そのまま終戦を迎えて一命を取り留めている。

同じ特攻隊にいた千玄室と親友同士であったが、この部隊で生き残ったのは、西村晃と千玄室のふたりだけだった。

※8位の神太郎は、ナレーター、ラジオDJ、司会者として活躍したのち、グルメリポーターの第一人者となった。

歌手部門

1位  森進一        8569万円

2位  北島三郎       8288万円

3位  長渕剛        6811万円

4位  松任谷由実      6807万円

5位  井上陽水       6134万円

6位  桑田佳祐       6036万円(サザンオールスターズ

7位  石川さゆり      5863万円

8位  飛鳥涼        5542万円(CHAGE&ASKA)

9位  中森明菜       5498万円

10位  川中美幸       4788万円

11位  松田トシ       4407万円

12位  五木ひろし      4160万円

13位  細川たかし      4129万円

14位  田原俊彦       4039万円

15位  加藤登紀子      4030万円

16位  吉幾三        3894万円

17位  矢沢永吉       3786万円

18位  中島みゆき      3582万円

19位  小柳ルミ子      3565万円

20位  浜田省吾       3552万円

その他・文化人部門

1位  千宗室      3億6753万円(茶道家元)

2位  加山又造     2億7882万円(日本画家)

3位  平山郁夫     2億0470万円(日本画家)

4位  中川一政     1億3359万円(洋画家)

5位  脇田和      1億2879万円(洋画家)

6位  千宗左      1億2758万円(茶道家元)

7位  高橋留美子    1億2727万円(漫画家)

8位  秋本治      1億1585万円(漫画家)

9位  藤本能道     1億1535万円(陶芸家)

10位  原田観峰     1億1338万円(書道家)

11位  片岡球子     1億1160万円(日本画家)

12位  春日野清隆    1億0677万円(日本相撲協会前理事長・元横綱栃錦)

13位  斎藤都世子    1億0641万円(ニットデザイナー)

14位  横山光輝     1億0359万円(漫画家)

15位  車田正美       9049万円(漫画家)

16位  芦田淳        8528万円(ファッションデザイナー)

17位  森英恵        8486万円(ファッションデザイナー)

18位  穐月明        8220万円(日本画家)

19位  藤田喬平       8108万円(ガラス工芸家)

20位  藤本弘        8063万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

1990年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  市村羽左衛門   3億1967万円

2位  三田佳子     1億2885万円

3位  吉永小百合    1億0275万円

4位  沢村貞子     1億0164万円

5位  ビートたけし     9082万円

6位  志村けん       9023万円

7位  中村又五郎      8387万円(二代目)

8位  愛川欽也       7517万円

9位  山城新伍       6698万円

10位  加藤茶        6620万円

11位  三船敏郎       6192万円

12位  黒柳徹子       6011万円

13位  中村吉右衛門     5902万円

14位  関口宏        5667万円

15位  加山雄三       5228万円

16位  浅野ゆう子      5071万円

17位  桂三枝        5040万円

18位  森光子        5020万円

19位  風間杜夫       4930万円

20位  大楠道代       4867万円

※1位に登場した歌舞伎役者・市川羽左衛門は港区南青山の土地を売却したことにより大きな収入を得たのがランクインの理由。
1990年は、結果的にバブル最晩年となったが、全国の長者番付上位100名のうち、95名が不動産売却による、いわゆる〝土地長者だった〟。

※4位に登場した女優・沢村貞子も不動産売却所得によるランクイン

長者番付

長者番付を振り返ってみましょうか(1980年分~1985年分 俳優・タレント・歌手&文化人部門)

はる坊です。

1980年分~1985年分の高額所得者公示(長者番付)において、『俳優・タレント部門』『歌手部門』『その他・文化人部門』上位にランクインした面々を紹介させていただきます。

1982年分までは、納税額ではなく、“申告所得”額が公示されていました。
申告所得額とは、実収入から必要経費を差し引いた額です。

また、1980年分~1981年分は各部門のベストテン。1982年分からはベスト20にランクされた方を挙げています。

1980年分芸能人・文化人長者番付申告所得額

俳優・タレント部門

1位  森光子   1億4160万円

2位  石原裕次郎 1億2451万円

3位  中村鴈治郎 1億0952万円

4位  黒柳徹子    9701万円

5位  石坂浩二    9166万円

6位  大川橋蔵    8979万円

7位  坂上二郎    8478万円

8位  山城新伍    8399万円

9位  高島忠夫    7436万円

10位  山田五十鈴   6873万円

歌手部門

1位  矢沢永吉  2億4784万円

2位  谷村新司  1億0550万円

3位  五木ひろし   8218万円

4位  さだまさし   7299万円

5位  吉田拓郎    6875万円

6位  森進一     6840万円

7位  北島三郎    6712万円

8位  松島詩子    6388万円

9位  村田英雄    6213万円

10位  イルカ  5886万円

その他・文化人部門

1位  遠藤実   3億3571万円(作曲家)

2位  千宗室   3億2530万円(茶道家元)

3位  小原豊雲  2億3833万円(華道家元)

4位  藤本弘   1億7191万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

5位  安孫子素雄 1億7135万円(漫画家 藤子不二雄A)

6位  東山魁夷  1億5848万円(日本画家)

7位  森英恵   1億4350万円(ファッションデザイナー)

8位  小磯良平  1億4085万円(洋画家)

9位  千宗左   1億3076万円(茶道家元)

10位  勅使河原霞 1億3652万円(華道家元)

※小原豊雲・・・いけばな小原流三世家元
※勅使河原霞・・・いけばな草月流二代目家元
※千宗室・・・茶道裏千家前家元15代汎叟宗室。現在の千玄室
※千宗左・・・茶道表千家13代家元

1981年分芸能人・文化人長者番付申告所得額

俳優・タレント部門

1位  黒柳徹子  1億9910万円

2位  渥美清   1億2886万円

3位  大川橋蔵  1億2595万円

4位  石原裕次郎 1億2381万円

5位  森光子   1億1298万円

6位  東千代之介 1億0402万円

7位  星由里子    9478万円

8位  石坂浩二    9172万円

9位  加山雄三    9125万円

10位  高島忠夫    8993万円

※初版2万部でスタートした自伝『窓際のトットちゃん』が戦後最大の大ベストセラーとなり(現在までで累計800万部)、黒柳徹子は1981年分から5年連続俳優・タレント部門で首位を守ります。

いわさきちひろの表紙絵や挿画も魅力的でした。

歌手部門

1位  五木ひろし 1億0987万円

2位  谷村新司  1億0138万円

3位  イルカ     8051万円

4位  長渕剛     7851万円

5位  村田英雄    7663万円

6位  さだまさし   7264万円

7位  森進一     6988万円

8位  北島三郎    6851万円

9位  矢沢永吉    6662万円

10位  佐々木通正   6628万円(ダークダックス)

その他・文化人部門

1位  鳥山明   5億3924万円(漫画家)

2位  千宗室   4億2579万円(茶道家元)

3位  小原豊雲  3億1134万円(華道家元)

4位  千宗左   2億2619万円(茶道家元)

5位  藤本弘   2億1517万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

6位  安孫子素雄 2億1450万円(漫画家 藤子不二雄A)

7位  遠藤実   2億0916万円(作曲家)

8位  平山郁夫  1億7674万円(日本画家)

9位  東山魁夷  1億6308万円(日本画家)

10位  森英恵   1億4796万円(ファッションデザイナー)

※1位の鳥山明は週刊少年ジャンプに連載された『Dr.スランプ』が大ヒット作となり、前年度の申告所得5541万円から大幅アップとなった。

1982年分芸能人・文化人長者番付申告所得額

俳優・タレント部門

1位  黒柳徹子   1億9815万円

2位  フランキー堺 1億2703万円

3位  石原裕次郎  1億2261万円

4位  森繁久彌   1億2003万円

5位  山城新伍   1億1815万円

6位  森光子    1億0713万円

7位  高島忠夫   1億0706万円

8位  大川橋蔵   1億0421万円

9位  山田五十鈴    9761万円

10位  加山雄三     8236万円

11位  佐久間良子    7943万円

12位  渥美清      7565万円

13位  石坂浩二     6972万円

14位  井上順      6886万円

15位  杉良太郎     6686万円

16位  中村吉右衛門   6458万円(二代目)

17位  松本幸四郎    6188万円(二代目松本白鸚)

18位  田中邦衛     6181万円

19位  樹木希林     5803万円

20位  寺島純子     5774万円(現在の富司純子)

歌手部門

1位  矢沢永吉     9643万円

2位  五木ひろし    9013万円

3位  谷村新司     7732万円

4位  村田英雄     7346万円

5位  美空ひばり    7302万円

6位  さだまさし    7255万円

7位  イルカ      7176万円

8位  松任谷由実    7146万円

9位  北島三郎     6953万円

10位  小田和正     6483万円

11位  森進一      5923万円

12位  三波春夫     5829万円

13位  沢田研二     5698万円

14位  吉田拓郎     5164万円

15位  中島みゆき    4875万円

16位  竜鉄也      4849万円

17位  甲斐よしひろ   4641万円

18位  西城秀樹     4592万円

19位  小柳ルミ子    4405万円

20位  財津和夫     4398万円

その他・文化人部門

1位  鳥山明    6億4745万円(漫画家)

2位  千宗室    4億1596万円(茶道家元)

3位  小原豊雲   2億8930万円(華道家元)

4位  高橋留美子  2億7210万円(漫画家)

5位  千宗左    2億4495万円(茶道家元)

6位  藤本弘    1億9045万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

7位  安孫子素雄  1億8948万円(漫画家 藤子不二雄A)

8位  東山魁夷   1億7315万円(日本画家)

9位  斎藤都世子  1億5927万円(ニットデザイナー)

10位  遠藤実    1億5294万円(作曲家)

11位  北村西望   1億4941万円(彫刻家)

12位  加山又造   1億4913万円(日本画家)

13位  森英恵    1億4169万円(ファッションデザイナー)

14位  平山郁夫   1億3471万円(日本画家)

15位  芦田淳    1億2876万円(ファッションデザイナー)

16位  桂三枝    1億2760万円(落語家)

17位  小磯良平   1億2248万円(洋画家)

18位  村生ミオ   1億1839万円(漫画家)

19位  池坊専永   1億1611万円(華道家元)

20位  未生斎碩甫  1億1486万円(華道家元)

※18位の村生ミオは、週刊少年マガジン連載の『胸騒ぎの放課後』映画化・テレビドラマ化による収入増によるものとみられる。

※19位の池坊専永は、華道池坊華道家元四十五世。

※20位の未生斎碩甫は、未生流九世家元。

1983年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

※この年から、公示が申告所得から納税額に変わりました。

俳優・タレント部門

1位  黒柳徹子  1億5833万円

2位  森繁久彌    8479万円

3位  石原裕次郎   8032万円

4位  山城新伍    8008万円

5位  渥美清     7355万円

6位  森光子     6615万円

7位  高島忠夫    6510万円

8位  大橋巨泉    6510万円

9位  大川橋蔵    5067万円

10位  竹下景子    5043万円

11位  渡辺文雄    4752万円

12位  志村けん    4680万円

13位  加山雄三    4397万円

14位  三田佳子    4348万円

15位  寺島純子    4285万円

16位  二谷英明    4249万円

17位  加藤茶     3720万円

18位  有馬稲子    3670万円

19位  加藤剛     3614万円

20位  萩本欽一    3378万円

歌手部門

1位  松任谷由実   6935万円

2位  五木ひろし   5653万円

3位  北島三郎    5291万円

4位  美空ひばり   4964万円

5位  森進一     4961万円

6位  中島みゆき   3839万円

7位  沢田研二    3785万円

8位  田原俊彦    3587万円

9位  近藤真彦    3456万円

10位  イルカ     3301万円

11位  桑田佳祐    3147万円

12位  小田和正    3096万円

13位  三波春夫    3039万円

14位  橋幸夫     2759万円

15位  島倉千代子   2494万円

16位  矢沢永吉    2435万円

17位  研ナオコ    2378万円

18位  村田英雄    2313万円

19位  小柳ルミ子   2094万円

20位  和田アキ子   2089万円

その他・文化人部門

1位  千宗室   3億1753万円(茶道家元)

2位  鈴木健二  2億6219万円(NHKアナウンサー)

3位  小原豊雲  1億9748万円(華道家元)

4位  千宗左   1億5552万円(茶道家元)

5位  高橋留美子 1億4760万円(漫画家)

6位  東山魁夷  1億2344万円(日本画家)

7位  斎藤都世子 1億1376万円(ニットデザイナー)

8位  平山郁夫  1億1226万円(日本画家)

9位  安孫子素雄   9809万円(漫画家 藤子不二雄A)

10位  藤本弘     9795万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

11位  鳥山明     9698万円(漫画家)

12位  芦田淳     8569万円(ファッションデザイナー)

13位  森英恵     8030万円(ファッションデザイナー)

14位  加山又造    7520万円(日本画家)

15位  遠藤実     7488万円(作曲家)

16位  池坊専永    7400万円(華道家元)

17位  桂三枝     7264万円(落語家)

18位  小磯良平    6863万円(洋画家)

19位  未生斉碩甫   6771万円(華道家元)

20位  中川一政    6769万円(洋画家)

※2位にランクインしたNHKアナウンサーの鈴木健二は、以前よりアナウンサー業の傍らで、生き方や人生訓、自己啓発に関する著書を刊行していたが、1982年に上梓した『気くばりのすすめ』が単行本332万部・文庫70万部の大ベストセラーとなり、1983年分~1985年分にランクインしたのはその印税収入によるもの。

兄は『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』などで評価の高い映画監督の鈴木清順。

1984年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  黒柳徹子  1億3596万円

2位  大橋巨泉    8679万円

3位  石原裕次郎   6049万円

4位  吉永小百合   5923万円

5位  森光子     5754万円

6位  森繁久彌    5354万円

7位  渥美清     5320万円

8位  志村けん    4986万円

9位  山城新伍    4458万円

10位  加藤茶     4419万円

11位  松本幸四郎   4082万円(二代目松本白鸚)

12位  三田佳子    4041万円

13位  加山雄三    4031万円

14位  杉良太郎    3673万円

15位  秋吉久美子   3428万円

16位  萩本欽一    3335万円

17位  井上順     3278万円

18位  田中邦衛    3231万円

19位  水谷豊     3167万円

20位  風間杜夫    3143万円

歌手部門

1位  松任谷由実   9222万円

2位  美空ひばり   7351万円

3位  五木ひろし   5300万円

4位  森進一     4906万円

5位  桑田佳祐    3659万円

6位  田原俊彦    3452万円

7位  和田アキ子   3422万円

8位  沢田研二    3206万円

9位  北島三郎    2997万円

10位  谷村新司    2875万円

11位  三波春夫    2784万円

12位  島倉千代子   2733万円

13位  イルカ     2502万円

14位  研ナオコ    2470万円

15位  小柳ルミ子   2391万円

16位  中島みゆき   2377万円

17位  渥美二郎    2317万円

18位  長渕剛     2310万円

19位  近藤真彦    2252万円

20位  細川たかし   2207万円

その他・文化人部門

1位  千宗室   3億0924万円

2位  嶋田隆司  2億7992万円(漫画家 ゆでたまご 原作担当)

3位  中井義則  2億7666万円(漫画家 ゆでたまご 作画担当)

4位  高橋陽一  2億4402万円(漫画家)

5位  小原豊雲  1億7567万円(華道家元)

6位  千宗左   1億5373万円(茶道家元)

7位  鈴木健二  1億4310万円(NHKアナウンサー)

8位  高橋留美子 1億3693万円(漫画家)

9位  藤本弘   1億2956万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

10位  安孫子素雄 1億2945万円(漫画家 藤子不二雄A)

11位  加山又造  1億2720万円(日本画家)

12位  斎藤都世子 1億2268万円(ニットデザイナー)

13位  北村西望  1億0449万円(彫刻家)

14位  平山郁夫    9914万円(日本画家)

15位  芦田淳     9241万円(ファッションデザイナー)

16位  東山魁夷    8586万円(日本画家)

17位  中川一政    7882万円(洋画家)

18位  森英恵     7721万円(ファッションデザイナー)

19位  小磯良平    7719万円(洋画家)

20位  市川昭介    7386万円(作曲家)

※2位・3位に登場したゆでたまごの2人は『キン肉マン』の大ヒットによるもの。嶋田隆司が原作担当。中井義則が作画担当。

※4位に登場した高橋陽一は『キャプテン翼』の大ヒットによるもの。

2位~4位までに登場した、漫画家が週刊少年ジャンプに連載を持っていることから、ジャンプの人気が一層証明された結果となった。

1985年分芸能人・文化人長者番付所得税納税額

俳優・タレント部門

1位  黒柳徹子  1億2609万円

2位  森繁久彌    6230万円

3位  石原裕次郎   6000万円

4位  神田正輝    5995万円

5位  吉永小百合   5974万円

6位  大橋巨泉    5899万円

7位  志村けん    5815万円

8位  森光子     5551万円

9位  山城新伍    5369万円

10位  三田佳子    5332万円

11位  加山雄三    5313万円

12位  市川猿之助   4522万円(二代目 市川猿翁)

13位  加藤茶     4486万円

14位  渡瀬恒彦    4151万円

15位  関口宏     4013万円

16位  倍賞美津子   3989万円

17位  風間杜夫    3836万円

18位  田中邦衛    3540万円

19位  杉良太郎    3481万円

20位  二谷英明    3398万円

歌手部門

1位  三波春夫  1億2741万円

2位  松任谷由実   7346万円

3位  美空ひばり   5826万円

4位  五木ひろし   5014万円

5位  森進一     4997万円

6位  井上陽水    4082万円

7位  高見沢俊彦   3994万円(THE ALFEE)

8位  北島三郎    3425万円

9位  桑田佳祐    3420万円

10位  谷村新司    2860万円

11位  八代亜紀    2658万円

12位  新沼謙治    2629万円

13位  中島みゆき   2457万円

14位  小田和正    2280万円

15位  石川さゆり   2278万円

16位  小柳ルミ子   2257万円

17位  矢沢永吉    2195万円

18位  田原俊彦    2112万円

19位  近藤真彦    1998万円

20位  加藤登紀子   1998万円

※1位の三波春夫は中野区江古田にあった自宅を売却したため、不動産売却益によるランクイン。

その他・文化人部門

1位  奥村土牛  3億0435万円(日本画家)

2位  嶋田隆司  2億4002万円(漫画家 ゆでたまご)

3位  中井義則  2億2583万円(漫画家 ゆでたまご)

4位  高橋陽一  2億2191万円(漫画家)

5位  千宗室   2億0873万円(茶道家元)

6位  小原豊雲  1億8147万円(華道家元)

7位  千宗左   1億7594万円(茶道家元)

8位  加山又造  1億5665万円(日本画家)

9位  斎藤都世子 1億3731万円(ニットデザイナー)

10位  高橋留美子 1億3677万円(漫画家)

11位  林良至   1億3647万円(ファッションデザイナー)

12位  安孫子素雄 1億2796万円(漫画家 藤子不二雄A)

13位  藤本弘   1億2790万円(漫画家 藤子・F・不二雄)

14位  東山魁夷  1億1127万円(日本画家)

15位  鈴木健二  1億0815万円(NHKアナウンサー)

16位  原哲夫   1億0717万円(漫画家)

17位  長谷川公之   9908万円(脚本家・美術評論家)

18位  中川一政    9882万円(洋画家)

19位  平山郁夫    9797万円(日本画家)

20位  北村西望    9627万円(彫刻家)

※1984年分と同じく、2位に嶋田隆司、3位に中井義則のゆでたまご。4位に高橋陽一がランクイン。
いずれも、週刊少年ジャンプに連載された『キン肉マン』『キャプテン翼』人気によるもの。

また、10位には、『うる星やつら』(週刊少年サンデー)『めぞん一刻』(ビッグコミックスピリッツ)の2作を連載、どちらも大ヒット作となった。常連の高橋留美子がランクイン。

12位、13位に藤子不二雄のふたりがランクインし、新顔の原哲夫を加えると、上位20名中7名が漫画家が占めた。

※11位にランクインした林良至は、ファッションブランド・伊太利屋会長。フェラーリのコレクターとしても有名で、ガレーヂ伊太利屋の代表も務めた。

※16位にランクインした原哲夫は週刊少年ジャンプに連載され大ヒット作となった『北斗の拳』の作画担当。

原作者の武論尊は『ドーベルマン刑事』(作画:平松伸二)がヒットした、1978年に有限会社プロダクション一家を設立しており、法人で納税したものと思われる。集英社において、原作者と作画担当の漫画家との印税配分は、基本4:6で漫画家が優位になっている。
(ただ、梶原一騎の場合だけ、梶原6:4漫画家だった)

※17位にランクインした長谷川公之は千葉大学医学部卒業後、警視庁勤務を経て脚本家に転身した人物。『警視庁物語』『七人の刑事』が代表作。1970年代以降は、美術評論家としても活躍した。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

1986年分~1990年分はこちらです。

人物伝

見城徹という怪物について その1

幻冬舎 代表取締役社長・見城徹とは
はる坊です。
私はあることに興味を持つと、徹底して調べるという癖(ヘキ)を持っています。
仕事に関することでも、全然関係のないことでも同じです。

最近は、幻冬舎社長の見城徹氏の本を集中的に読みました。
その感想です。
見城徹といえば、幻冬舎社長にして、元角川書店取締役編集局長。
そして何より、敏腕編集者として知られています。

まず、見城徹氏が幻冬舎を設立したのは、自分を角川書店の正社員として採用してくれた角川春樹氏が、薬物事件で逮捕されたのが要因になっているとか。取締役会で、春樹氏の社長解任をおこなうなら、春樹氏に採用され従ってきた自分も辞めようと思ったとのこと。

なかなかできることではありませんが、筋は通っていますね。

見城氏の経歴を追ってみると、
1950年12月29日静岡県清水市(当時)生まれ。
地元の静岡県立静岡南高校を卒業後、慶応義塾大学法学部に入学・卒業。
廣済堂出版を経て、角川書店にアルバイト入社。
そして、芥川賞作家・高橋三千綱氏の後押しもあって、正社員に、とあります。

まず、ここまでで思うことがいくつか出てきます。
見城氏は、編集者でありながら、見城氏単独やサイバーエージェント社長・藤田晋氏などと著作を出しています。

それも一冊や二冊ではない。
発行されている書籍すべてに目を通してみると、重複するエピソードや、ちょっと違う書き方になっているなと思うところがありますが、自己顕示欲が強い方だという印象を受けます。

テレビにも出演していますし、YouTubeでは『徹の部屋』という番組のホストもしています。

本人曰く、少年期から青年期にかけて、コンプレックスの塊だったと述べられています。
いまでは強面の結構イイ顔(褒め言葉です)で正直、カッコいい。

セクシーさも感じる顔をしておられると思いますが、容姿に対するコンプレックスがかなりあったようです。
でも、その割に高校時代から、本人曰く、素晴らしい彼女がいたりして、(容姿にコンプレックスがあったって本当かい)と思わせてくれるような、アンバランスな印象を受けます。

また、読書家なのは少年の頃からのようで、それが、現在の見城氏を作り上げる土壌になっていることは確かでしょう。

まず、私が思ったのは、なぜ文学部へ行かなかっただろう?という点です。
「受けたけど、落ちたんだよ」
と言われたらお仕舞いですが、時代背景もあったのではないかと思うのです。
当時は、学生運動が吹き荒れていました。
法とは何か? 
政治とは何か? 
という疑問と興味が見城氏にあったと推察されます。

また、石原慎太郎の大ファンだったこともあり、(石原氏は、一橋大学法学部卒業)法学部を選んだのかなあと、個人的には思うところです。
そして、卒業後は、廣済堂出版へ入社しています。
入社後に『公文式算数の秘密』という書籍を企画して、38万部のベストセラーに仕上げます。

また、『十万円独立商法』という書籍を企画して、これに興味を持った、当時東スポの記者で後に芥川賞を受賞する高橋三千綱氏との縁もできて、角川書店に入社することになります。

そういえば、少し前に『1万円起業』という書籍が売れましたが、
(『<マンガでわかる1万円起業』という形で漫画化もされています。) これは、見城氏の企画に触発されたものだと私は思っています。
直木賞製造マシーンとして名を馳せる
さて、有明夏夫『大浪花諸人往来』という小説をご存じでしょうか?
また読まれた方はいらっしゃるでしょうか?
わたしは、著者名だけは聞いたことがありますが、読んだことはありません。

見城氏自身も、浅草キッドとの対談で“「この人とこの小説のことは誰も知らないんだけどね」”と言っています。
直木賞を受賞したけれど、売れっ子作家にはなれなかったというところだと思います。

ですが、この小説は、編集者・見城徹を語るには、とても重要な作品であると思っています。

実は、この小説、宮尾登美子の『一絃の琴』とともに、第80回直木賞を受賞しているんです。

決定したのは、1979年1月19日。
発行されたのは前年の1978年10月。
角川書店刊。

野性時代78年2月から断続的に掲載された連作短編集です。
この本の担当編集者が見城徹氏でした。

そして、この本が角川書店初の直木賞受賞作です。
(77年に、野性時代に掲載された池田満寿夫の『エーゲ海に捧ぐ』で、芥川賞は獲得しています)

のちに見城氏は、角川書店時代に『直木賞製造マシーン』という異名を得ることになります。

見城氏が直接担当して、直木賞を受賞したのは以下の4作品です。
82年1月 第86回直木賞受賞 つかこうへい『蒲田行進曲』
82年7月 第87回直木賞受賞 村松友視『時代屋の女房』
87年7月 第97回直木賞受賞 山田詠美『ソウルミュージック・ラバーズ・オンリー』
88年7月 第99回直木賞受賞 景山民夫『遠い海から来たCOO』

ですが、直木賞候補に並んだ小説だと、
つかこうへい 第82回候補『ロマンス』『かけおち』『ヒモのはなし』
村松友視 第85回候補『セミ・ファイナル』 第86回候補『泪橋』

結果的に、文藝春秋のオール讀物に発表した『京都まで』『最終便にまにあえば』で第94回直木賞を受賞した林真理子も第91回候補作『星影のステラ』 第92回候補作『葡萄が目にしみる』は、見城氏が担当しています。

そして、これは未確認で、想像の域を出ませんが、第90回候補の北方謙三『友よ、静かに瞑れ』も野性時代連載がまとまって、角川書店から本になったものですから、見城氏が関わっていたのではないかと思うことがあります。
見城氏が野性時代副編集長を経て、月刊カドカワの編集長になったのが、86年か87年。

だとすると、83年6月に発刊された『友よ、静かに瞑れ』には、見城氏が間接的にでも関わっていたと考えるのが順当でしょう。
北方謙三はその後、「いろいろ理由があって」直木賞を受賞しないまま、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞、更には紫綬褒章を受章して、現在は、直木賞選考委員になっています。

今回はこのくらいで。

その2に続きます

最後まで、読んでくださり本当にありがとうございました。
他にもお役に立てる記事があるかと思いますので、どうぞお楽しみくださいませ。

【モンスター企業】キーエンスと創業者・滝崎武光氏のまとめ

社員の最高平均年収2,279万円!資産約3兆1700億円 キーエンス創業者・滝崎武光氏はどこまでもミステリアス②

はる坊です。

前回に引き続き、キーエンス創業者 名誉会長の滝崎武光氏の足跡を追ってみたいと思います。

外資系企業に就職。24歳で独立するも2度失敗!キーエンス(KEYENCE)創業までの苦闘

ちょうど、東京オリンピックが開かれた1964年、尼崎工業高等学校を卒業した滝崎氏が就職先に選んだのは外資系計装企業であるロックウェル・リパブリック社でした。

この当時、学校を出てすぐに新卒で外資系企業に勤めるという方は少なかったのですが、滝崎氏はこの会社を選んだ理由について、

“「最初から独立を念頭に置いていたので、この会社では技術を覚えるのが目的でした」”

と語っています。

滝崎氏は、オートメーション化された機械をコントロールするプロセス制御の仕組みを作るシステムエンジニアとして働きます。

そしてこの頃までに、“フォードIBM経営手法を含めて、本をたくさん読みましたね」”とインタビューで語っています。

そして、6年後の1970年(昭和45年)に若干24歳にして独立。

まず、共同経営の会社を設立します。
この当時に手掛けた仕事に、毎日放送制作の人気番組だった『アップダウンクイズ』のゴンドラの電気制御装置の製作(YouTubeに動画がありましたので載せます)があります。
[embed]https://www.youtube.com/watch?v=AiWFgkOsh7k[/embed]
(小池清やロイ・ジェームスが懐かしいですね)

これ以外にも、独立してまもない時期に手掛けた事業には、日清食品の日清カップヌードルの工場ラインの電気系統設計がありますが、請負の受注仕事は順調に行かず、共同会社の会社を含めて2つの会社は短期間のうちに畳むことになります。

実際、上からの受注に頼るだけの請負仕事では、ずっと下請けに甘んじることになります。

おそらく、一旦、そこに嵌まり込むとなかなか抜け出せなくなることに、滝崎氏は気付いたのではないでしょうか。

26歳のとき、たったひとりでキーエンス(KEYENCE)の前身リード電機を創業

電子制御機器の将来性に注目していた滝崎氏は、1972年(昭和47年)3月に兵庫県伊丹市内においてリード電機を創業します。
このリード電機が現在のキーエンスになるのですが、スタート時は法人ではなく、たったひとりの個人事業でした。

滝崎氏は高付加価値の生産財を作り、人々の生活の役に立つことを目標に、滝崎氏は磁気応用センサの研究・開発に没頭します。

現在でも、磁気応用センサを活用した製品はこのように数多く、私たちの生活に関わっています。

この頃に滝崎氏は忘れられない経験をしています。
それはオイルショックでのことです。

滝崎氏が衝撃を受けたのは、オイルショックを受けて全国に伝播したトイレットペーパーの買い占め騒動ではなく、土日のマイカー規制でした。
マイカー使用の自粛要請においては、ガソリンスタンドも休んでしまう始末。

他にも深夜テレビ放送やプロ野球のナイター短縮、街のネオンまで規制や自粛する騒ぎになりました。

しかし、大手鉄鋼メーカーの工場は稼働していたのです。
滝崎氏は、鉄を生産している鉄工所のほうが重要で、自由に自分のクルマにも乗れないとは何事かと思い、工業製品を作る資源が無間ではなく有限であることから、これからこの状態が長引けば統制経済になるのではないかと考え、首筋が寒くなる経験をしたと語っています。

しかし、1年が経つとこのような騒ぎも潮を引いたように収まっていきました。その様子を見て滝崎氏は、

「資源は有限ではない、だが市場原理は有効なんだ」

という結論に達し、研究開発を進めます。

この頃プライベートでは、3歳年下の奥様・美彌子さんとのあいだに、長男の武史さんが誕生しています。

ご家族は奥様と息子さんだけのようですが、奥様は、滝崎氏が独立して悪戦苦闘していた時期から滝崎氏を支えてきた糟糠の妻といえるでしょう。

長男の滝崎武史氏については、資産管理会社の株式会社ティ・ティを通じた1500億円の贈与が申告漏れであると国税局に否認され、300億円の追徴課税を受けて、名前が挙がりました。

現在、武史氏は、定款にホテル・旅館の経営も目的としている別の資産管理会社の役員を務めていますが、滝崎武光氏自らが先頭に立って、コネ採用・縁故採用を排除しているキーエンスの役員や社員ではありません。

ホテル経営については、2003年にキーエンスが大阪にあるホテルを買収すると報じられましたが、滝崎氏自らがインタビューの中で、キーエンスの事業として行うつもりは一切ない、あくまで個人としての事業のテーマとして関心があるという姿勢に留めています。

さて、1973年(昭和48年)4月、滝崎氏は、完成させた磁気応用センサ「金属板二枚送り検出器」をトヨタ自動車に売り込み成功します。

これは自動車工場で使用される高価なプレス金型の損傷を予防する為の安全装置でした。
早速、元町工場で採用されることになります。翌年には、このセンサがトヨタ自動車の全工場に導入されることになりました。

滝崎氏は拠点を兵庫県尼崎市に移して、リード電機を法人化します。
1974年(昭和49年)5月 リード電機 株式会社 代表取締役社長 滝崎 武光 の誕生です。

会社設立2年目から、現在の給与&ボーナスシステムを実行していた!

営業利益の一部から半分を毎月の給与に加算、残りの半分をボーナスに加算

1974年5月27日に兵庫県尼崎市で設立されたキーエンスの前身、リード電機 株式会社ですが、滝崎氏自らが開発して売り込んだ『金属板二枚送り検出器』という磁気応用のセンサーがトヨタ自動車の全工場を始め、日産自動車の工場でも採用されたことで、会社設立2年(1976年3月期決算)で黒字となりました。

この年から、毎月の基本給や年2回の賞与とは別枠で、営業利益の一部を従業員に還元していくのですが、一般的な企業がするように剰余金が出たり、目標を達成したもしくは超えたから、決算ボーナスを出すような形ではありません。

営業利益の一部から半分を毎月の給与に加算して、残りの半分をボーナスに加算する方式を採りました。
これは現在まで引き継がれている従業員への利益還元方法
です。

キーエンスは営業利益率が高く、またその額が年々大きなものになってきたことで、毎月加算されるインセンティブもボーナスに加算される分も多くなってきたわけです。

現在に至って、キーエンスの従業員が平均年収2000万円を超えるようになった仕組みを会社が黒字化して1年目から、すでに考案して、実行していたのは凄いと同時に素晴らしいことです。

滝崎氏はリード電機設立までに、事業を2度、短期間で畳んだ経験を持つ人物だということは、①でも書きましたが、この失敗から、

“「会社を続けるためには、会社にかかわりのある人にメリットがなけりゃダメなんですよ。取引先や社員を含めてね」”

という教訓を得ていますが、従業員がキーエンスで働く上でのメリットも、理詰めで考え抜かれたのだと思います。

とはいえ、キーエンスは創業当初から急成長をした訳ではありません。

他社との差別化を図るために特殊な用途や高い精度を必要とする磁器センサーのオリジナル製品を開発して、自動車業界や弱電業界に売り込み、三菱自動車、本田技研工業、富士重工、そしてオートバイメーカーに顧客を拡げていきますが、年間売上高1億円に達成したのは1979年(昭和54年)3月期決算でのこと。

5年間かかっています。

この時代のことを滝崎氏はのちのインタビューで、

“「私もね、創業時の苦労はしましたから、今だから言えるとか言って、自慢話の一つもしたいですよ。

そういうことのお好きな社長さんもいらっしゃいますよね。

でも、そういうのって泥臭いでしょ。

ワンマン企業みたいで。若い社員もそんなこと言われたらかなわんでしょう。

会社のイメージにもマイナス。だから言わないんです」”

滝崎武光氏は当時46歳。このインタビューの答え方から、滝崎氏のお人柄や理詰めの思考回路が垣間見える気がします。

翌1980年3月期決算では売上高は3億円と、一気に3倍増に増えます。

1980年代に入るまで、リード電機は東京都目黒区に営業所を持つものの、尼崎市に本社を置く資本金1800万円の零細企業にしか映りませんでした。

しかし、1980年代に突入すると、この会社は驚異的な成長を見せます。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

滝崎武光氏は、事業の柱をセンサ事業に集約させ、現在のキーエンスに繋がる体制づくりをはかっていきます。その③に続きます。

資産約2兆円 キーエンス創業者・滝崎武光氏はどこまでもミステリアス③

何かございましたら、こちらまでお願いいたします。

はる坊 @harubou_room Twitter(新しいタブが開きます)

メール:http://info*harubou-room.com (*を@にご変更いただきますようお願いいたします)

元キーエンス従業員の方が書かれた本で、最もオススメしたいのがこちらです。

次にオススメしたい、充分に一読の価値があるのがこちらです。

【2018年11月に出版】キーエンスでの経験を生かしたサイト運営について普遍的で重要な事柄が凝縮された一冊。
キーエンスの社内ベンチャー・イプロスでウェブサイト作成・運営に携われた方の本です。

「心に触れるホームページをつくる」

筆者の秋山典丈さんは、キーエンスの社内ベンチャー・イプロスで『製造業向けマッチングサイト』を企画された方です。

東京工業大学大学院理工学研究科情報工学専攻修士課程修了後、1995年にキーエンスに入社。

2000年にキーエンスの社内ベンチャーとしてスタートしたイプロス(株式会社 イプロスとして法人設立は2001年)の立ち上げに参画され、「徹底的に受け手の身になってサイトを作る」ことに向き合われた経験を生かして書かれた本です。

秋山さんは2003年に独立され、現在はシステム開発とサイトコンサルティング・商品企画コンサルティングに携わる株式会社 レクタスの代表取締役を務められています。

この本では、個人でも法人でも、また初心者から上級者までサイト作成・運営にとって重要なことが満載されています。

私も折に触れて読み返しています。

サイト作成に関する本は多く出版されていますが、ここまで普遍的で重要な事柄が凝縮されている本はめったにありません。

キーエンスに興味のない方でも、ご自分のブログやサイト、そしてSNSで見る人の心をガッチリ掴みたいと少しでも思われている方なら、ぜひお読みになってください。

一橋大学イノベーション研究センターとキーエンスに長年在籍した方による共著です。
キーエンスの内部を知るには最もわかりやすいと思います。

ただ、『キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学』というタイトルですが、『経営哲学』はどこにも書かれていません。

『経営哲学』を『経営目標』『経営手法』と読み替えるのが正しいと思います。
Kindle版しかありませんが、こちらもオススメできます。

また、もう一冊だけ、現在紙の書籍で入手することは困難ですが、機会があればぜひ読んでいただきたい本があります。

キーエンスに1986年に新卒で入社され、アンリツを経て、現在は立石シゲオ中小企業診断士事務所代表として活躍されている、経営コンサルタント・立石茂生氏が2014年に書かれた、

新規事業の競争戦略 高い利益を獲得するスピード経営: キーエンスに新卒入社、ライバル会社に転職後独立したコンサルタントのノウハウ公開

という書籍です。

キーエンスで得られたノウハウを含めて、高収益企業を実現する経営指南書で示唆に富んだ良書中の良書なのですが、残念ながら古書でも手に入れるのは難しい状態です。

立石氏のホームページによると、2016年9月の時点で30,000円で古書がネット上で販売されていたようです。
これには、著者の立石氏も戸惑われたようですが、この本にそれだけの価値があると認められていることも、また事実でないかと私は思っております。

そのような状況が長く続きましたが、2020年8月にアマゾンKindleにて、この本が第2刷として出版されました。

Kindle Unlimited 会員の方は、このタイトルを追加料金なし(¥0円)でお読みになれます。

ご一読をおすすめいたします。

他にも元キーエンスの方が書かれた本があります。
参考にはなりますが、あえてこの場でおすすめするのは、控えさせていただきます。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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1970年代の話

1972年【昭和47年】の大学入試偏差値・難易度を調べてみました。

40年前や50年前の大学受験って、難易度とか偏差値ってどうだったんだろう?

1970年や1975年頃の大学って、今よりも難しかったのか?

はる坊です。
私が大学受験を経験したのも遙か昔のことになってしまいました。
ふと、「大昔の大学受験はどうだったのだろう?」という疑問が湧いてきて、調べてみました。

手に入ったのは、1972年(昭和47年)の大学入試難易度(偏差値)表です。

当時の受験生は、現役生で1953年(昭和28年)~1954年(昭和29年)生まれの方になります。現在は64~65歳、仕事の第一線からリタイアされた方、企業の役員を務められている方、専門職でバリバリ働きながら後進に指導をおこなっておられる方、いろいろな方がおられると思います。

ちなみに大学卒業時には、オイルショックに見舞われて、例年より就職に苦労した経験を持たれている世代でもあります。

民間企業への就職が狭き門となった為に、国家公務員中級職(国家公務員Ⅱ種を経て、現在の国家公務員一般職)や地方公務員に本格的に目を向けて、入庁、入職した最初の世代でもあります。(地方の役場では、それまで大卒が仕事をしていることは珍しかったところもあります)

私が大学受験に臨む頃や社会へ出てから、何かの拍子で「××大なんて、名前を書けば誰でも入れた」とか「○○大は難しかった」という話を、ホンネか冗談か真に受けることもなく聞いたことがありますが、今回のデータで「なるほどなあ」と思うものもありました。
世間の評価は時代によって移り変わっていくものですね。
もっとも、東大・京大と国公立医学部が最難関であることは変わりませんが。

【モンスター企業】キーエンスと創業者・滝崎武光氏のまとめ

社員の平均年収2,279万円!資産約3兆1700億円 キーエンス創業者・滝崎武光氏はどこまでもミステリアス①

※本ページはアフィリエイト広告を利用しています

はる坊です。

今回は、フォーブス誌の2021年日本人長者番付で、2020年に引き続き第3位にランクインしているキーエンス創業者で同社名誉会長・滝崎武光氏に迫っていきたいと思います。

キーエンス創業者で同社名誉会長・滝崎武光氏の総資産3兆1,700億円!

米フォーブス誌によると、滝崎氏の資産は滝崎武光氏個人、そして、妻の滝崎美弥子氏が代表取締役を務める滝崎氏の資産管理会社・株式会社ティ・ティが保有するキーエンス株の合計で、3兆1,700億円に上ります。

2017年では1兆3880億円でしたから、6年間で約2.3倍も資産を増やしたことになります。

ちなみに、日本人長者番付のトップ3は、

ユニクロを率いるファーストリテイリングの柳井正 代表取締役会長兼社長

本記事でご紹介するキーエンスの滝崎武光 取締役名誉会長

ソフトバンクグループの孫正義 代表取締役会長兼社長。

の順です。

上位には滝崎氏とともに、サントリーホールディングスの佐治信忠会長やユニチャームの高原豪久会長など、日本人の日常生活に欠かせないモノを手掛ける企業のトップが名を連ねています。

米フォーブス誌日本版で発表された2015年からの滝崎氏の資産推移を見てみましょう

2015年 第5位 資産額:1兆0472億円

2016年 第4位 資産額:  9379億円

2017年 第4位 資産額:1兆3880億円

2018年 第4位 資産額:1兆8430億円

2019年 第3位 資産額:2兆0670億円

2020年 第3位 資産額:2兆1190億円

2021年 第3位 資産額:2兆8420億円

2022年 第2位 資産額:2兆9,700億円

2023年 第2位 資産額:3兆1,700億円

すっかり、ファーストリテイリングの柳井正氏、ソフトバンクグループの孫正義氏、サントリーホールディングスの佐治信忠氏と並んで、日本人トップの資産を保有する人物として定着している感があります。

滝崎氏が、ここに挙げた3名の方と違うのは、滝崎武光氏は資産家・実業家の子息として生を受けたわけではなく、サラリーマン家庭に生まれ育ち、学歴も高卒であること。

約6年間のサラリーマン生活を経て共同経営の会社を設立するも、短期間で倒産させ、再度のチャレンジでも上手くいかず、20代後半までに結局2度の会社倒産を経験している人物であること。

3度目に正直となったキーエンスも、最初はリード電機という滝崎氏ただひとりの個人事業に過ぎない時点からスタートしているところでしょう。

まさに立志伝中の人物といえます。

この記事を読み進めていただくとお分かりいただけると思うのですが、滝崎氏ご本人は、この2兆円を超える資産のことは、必要以上に誇っているようには思えません。

もし、滝崎氏に現在の資産額について尋ねたら、

「資産といっても、私個人や家族、資産管理会社で保有している株式が大半です。

株価は必ずしも、会社の業績に比例して上下するものではなく不確かなもの。

ですから、あてにはなりません。

私は株や不動産売買で利益を出そうとする〝財テク〟はしてはいけないという考えです。

それよりも高付加価値の仕事をすること、会社の営業利益のほうが大切ですよ。

私は売上高には目を向けません。

いくら売上があっても低い利益率では、従業員を含めて企業に関わる人々がメリットを享受できませんから、意味がありません。

現在、キーエンスの営業利益率は売上高の54%強です。

この数字は社員ひとりひとりが、付加価値の高い良い仕事をしてくれていることの証だと思います。

私はそちらを誇りたいです」

きっと、そんな答えが返ってくるような気がします。

それでは、キーエンスと滝崎武光氏の足跡を追っていきましょう。

株式会社 キーエンスとは?

〝人件費は経費にあらず〟従業員の最高平均年収は何と2,279万3,975円。ボーナスは年4回

キーエンスは、創業者・滝崎武光氏が1972年3月に兵庫県伊丹市において、個人事業・リード電機として創業。

1974年5月に兵庫県尼崎市に移転するとともに法人化され、リード電機株式会社となります。

その後、FA(ファクトリーオートメーション)用センサーや計測器の開発・販売を手掛けて業績を伸ばし、1986年10月に商品ブランド名のキーエンス(KEYENCE)と商号の統一を図るために株式会社キーエンスに社名を変更。

ちなみにキーエンス(KEYENCE)とは、Key of Science-キー・オブ・サイエンス(科学の鍵)の略語です。

翌1987年10月には大阪証券取引所第2部に株式を上場。
株式上場準備に3年も4年もかかり、上場審査基準も厳しかった当時としては、かなりのスピードといえる会社設立から僅か13年で上場企業の仲間入りを果たします。

2年後の1989年12月には東京証券取引所2部にも重複上場。
1991年9月には、ついに東京証券取引所1部上場を果たします。

上場時から高収益企業・高株価企業として有名でしたが、

まれに見る高収益体質を維持したまま、現在まで成長を続け、

2023年3月期の連結決算では、

売上高:9,224億2,200万円 売上総利益:7,547億3,200万円 営業利益4,989億1,400万円を記録

粗利率は驚異の81.9% 営業利益率は何と54.1%です。

2024年3月期の連結決算数字がどうなるか、これから注視していきたいと思います。

キーエンスは、従業員の年収が高い企業としても有名ですが、〝人件費は経費にあらず〟というキーエンス独自の思考から、2023年6月に提出された有価証券報告書では従業員:2,788名(平均年齢35.8歳)の平均年収は2,279万3,975円となっています。

前述したように、ボーナスは(3月・6月・9月・12月)の年4回です。

2022年6月に提出された有価証券報告書では、従業員:2,599名(平均年齢36.1歳)の平均年収は2,182万7,204円となっていましたので、業績好調を受けて、従業員の平均年収もアップしています。

また、従業員の人数も単純計算で189名増加しています。
退職者もいるので、仔細は不明ですが、新卒・中途採用とも継続してかなりの人数を採っていることがわかります。

キーエンスの本社は東京ではなく大阪。JR新大阪駅の近く

キーエンスは、国内・海外(北米・欧州・南アフリカ・中国・アジア・中東・オセアニア)に営業拠点を張り巡らせていますが、本社・研究所は、大阪府大阪市東中島(JR新大阪駅の近くです)に構えています。

この社屋が建てられたのは1994年とかなり年月が経ってしまっているのですが、高さ111メートル・21階建てのビルは非常にスタイリッシュで、数々の賞にも輝き、現在でも古くささを感じさせません。

創業者の滝崎氏は2000年12月に、当時43歳だった生え抜きの佐々木道夫氏(明治大学政治経済学部卒業)に社長職を譲り、55歳で代表取締役会長に就任。
自身が会長に退いた理由を、

「創業当時から自分がいなくても、会社が回るようにずっと考えてきました。会長に退いたのも、私が半年1年いなくてもこの会社は回るなと思ったからです」”と語っています。
(引用元:2003年10月27日号 日経ビジネス 特集 利益率40% 驚異の経営 キーエンスの秘密 編集長インタビュー 滝崎武光氏[キーエンス会長] 会社に思い出は不要)より。

2012年12月からは、佐々木道夫氏は取締役特別顧問となり、当時45歳だった山本晃則氏(立命館大学理工学部卒業)が代表取締役社長が就任。

滝崎氏は引き続き会長職に就かれていましたが、2017年12月からは取締役名誉会長を務めておられます。

2019年12月には、山本晃則氏は取締役特別顧問となり、1974年生まれの中田有氏(関西学院大学法学部卒業)が代表取締役社長に就任しています。

そして、

キーエンス社長の年収・役員報酬は意外に低い

モンスター企業のキーエンスですが、意外に経営トップの年収はそこまで高くありません。

従業員の最高平均年収は約2,279万円ですが、

創業者の滝崎氏から数えて、4代目代表取締役社長を務められている中田有氏の年間役員報酬は2023年3月期の有価証券報告書によると、1億8,800万円

前社長で、現在は取締役 特別顧問を務められている山本晃則氏の年間役員報酬も1億1,300万円です。

社外取締役をのぞく、他の常勤取締役に1億円プレーヤーはいません。

これには理由があり、創業者の滝崎武光氏が社長在任時代に、自身の報酬を低めに設定していた伝統が残っているからです。

滝崎氏自身“「サラリーマン社長と同等にしている」”とインタビューで発言しており、役員だからといって、億単位の役員報酬をもらっていなかったのです。

現在、SHIFTの取締役副社長を務められている、キーエンス2代目社長・佐々木道夫氏の後継者として、

3代目社長を務められた山本晃則社長も、

年間役員報酬は、2018年3月期の有価証券報告書で1億3800万円。2019年3月期が1億5600万円でした。

そして、2019年に社長職を中田有氏にバトンタッチされ、取締役特別顧問となられた2020年3月期の有価証券報告書では1億5000万円。

2018年6月には、給付型奨学金を提供するキーエンス財団を設立

また、滝崎氏は2018年6月に、まだまだ日本では浸透していない大学進学者向けの給付型奨学金を提供する一般財団法人キーエンス財団を設立され、代表理事も務められています。

2019年4月大学新入学生を対象とするものですが、募集人数は125名程度で月額8万円を在学中の4年間支給する
(4年間の合計支給金額は384万円になります)

という返済の必要がない奨学金ではかなり規模の大きなものです。

現在の日本では経済的な理由で奨学金を利用して大学や専門学校に進学される方が多くなっていることは事実です。
ただ、その奨学金の大半は貸与型であり、卒業後に社会に出てから返済の必要があります。

若くして高収入が得られる職に就き、奨学金の返済を滞ることなく支払える方もおられるでしょうが、不安定な立場や低収入から返済をすることができず延滞金が上乗せされ、最悪の場合、自己破産に追い込まれ、人生に大きな狂いが生じている方も多く存在していることも事実です。

そんななかで、前途のある学生に返済不要の給付金を提供する財団を立ち上げられたのは素晴らしいことだと思います。

実は、滝崎氏が奨学金に目を向けたのは今回が初めてではありません。
1990年にアジアから学びに来る理工系の留学生の為に、私財3億円で奨学基金を設立していました。

さて、キーエンス財団の事務局も大阪府大阪市東中島キーエンス本社ビル内にあります。

これは公私の区別を厳しくしている滝崎氏らしいと思うのですが、普通、成功を収めた事業家などが奨学財団や文化・スポーツ振興財団を設立した際には、自分の苗字を財団名の頭に付けていたり、理事や評議員に親族が名を連ねているケースがほとんどです。

また、自らの人脈をアピールする目的もあるのか、財界や学界、専門分野のなかでも著名な人物や肩書きが立派な人物の名前が並んでいることもあるのですが、キーエンス財団の場合はそういったものがないように感じられます。

理事や評議員のなかに、滝崎氏の親族は誰ひとり名前がありません。

奨学金を給付する有能な学生を選考する為には、どのような人物を置けば一番効果的で合理的かという滝崎氏の哲学が、この財団にも表れているような気がしてなりません。

ミステリアスな滝崎武光氏の詳細なプロフィールをご紹介

さて、日本人長者番付2位の大資産家である滝崎武光氏ですが、その人物像はほとんど知られていません。
第一に滝崎氏自身がメディアに露出しないからです。

よって、ウェブ上では〝前半生が謎〟であるとか、〝来歴や家族関係は一切不詳〟と書かれているページすら見受けられます。
また、〝韓国〟というキーワードが検索されていますが、韓国に縁のある人物であるとは確認できません。

さて、滝崎氏自身、社長職を退いて、会長となって以降はたった一度しかマスコミのインタビューに応じていません。

名誉会長に就任して、後進に会社を託すような形となった現在では、メディア露出の可能性は更に低くなったと思います。

東証1部上場企業の創業者ですが、財界活動にも全く興味を示さない人物ですので、世界に通じる日本有数の大富豪として一部の人だけに名前を知られた状態で、このままミステリアスなイメージを保っていくのではないでしょうか。

それでも、まだ1980年代、1990年代には、多少ではありますがマスコミの取材やインタビューに応じていました。そこで語られたエピソードを中心に、滝崎武光氏に迫ってみたいと思います。

滝崎武光氏は1945年兵庫県出身の78歳です

滝崎武光氏は1945年(昭和20年)6月10日兵庫県芦屋市で出生しています。

現在は大阪府豊中市に在住です。

芦屋市といえば、関西で一番富裕層が集い邸宅を構えているようなセレブなイメージがありますが、滝崎氏の父親はお金持ちでも経営者でもなく一介のサラリーマンでした。
しかし、真面目で働くことを美徳とする人物だったようで、モノ作り一筋の滝崎氏の人生にも大きな影響を与えている気がします。

その父親がメーカー勤務だったのかはあきらかにされていませんが、幼い頃、父親とともに住友金属工業(現在の新日鐵住金)和歌山製鉄所へ行ったときの思い出が滝崎氏には強く残っているようです。

当時、この製鉄所の中には、そこで働く人々を運ぶバスが運行されていました。

滝崎氏はこのときを振り返って、

“「理屈っぽい性格なので、これほど巨大な工場が何のためにあるのかを考え、自分の生活にも寄与しているんだと気が付いた」”

と語っています。

また、父親は機械の見本市にも武光少年を連れていったりもしています。

武光少年は小学校の卒業アルバムに『今度会うときにはテープレコーダーを作っているだろう』と寄せ書きしていたそうで、中学校時代には、友達から10円を集めて薬局でマグネシウムなどを購入して、実験をしていました。

モノづくりや電気いじり、科学実験好きの少年時代を過ごしたようです。

尼崎工業高校電子科時代、一流の事業家を志す

滝崎氏が中学校卒業後に進学したのは、兵庫県立尼崎工業高等学校電気通信科(在学中に電子科に名称変更)でした。

(尼崎工業高校の後輩にはダウンタウンの松本人志氏(機械科卒業)がおられますが、島田紳助氏と共演していたトーク番組『松本紳助』内で「賢いクラスがありましたねえ。電子科は賢かった」と発言していましたので、いくつかに分かれている科のなかでも、滝崎氏はレベルの高いクラスに在籍していたと思われます)

高校在学中、滝崎氏は自治会や生徒会の役員になります。

このとき、滝崎氏は先頭に立って市内5校で連合会を作っています。

ご本人は

“「(自身が通っていたのが女子生徒のいない工業高校だったので)女学生のいる学校に遊びに行きたかっただけかもしれません」”

と多少冗談めかしてはいますが、高校生にしてリーダーシップを取ることのできる人物だったことがわかります。

また、この経験からでしょうか

「人を組織することに興味を覚えた」

とのちに語っています。

時代はちょうど大学紛争の頃、自治会の役員をしていた滝崎氏は京都大学などで学生運動をしている人々と出会うことになります。

滝崎氏が、学生運動をしている年上の人々と知り合ったなかで、気が付いたのは、

思想というものは文学や芸術と同じで好き嫌いの世界

で、そういった客観的に測れないものは自分自身の性格上、相容れないものだということ。

そして、

経済というのは数字の世界だから客観性があり、企業の善し悪しも数字で対比すれば分かるもの

だということでした。

そして、滝崎氏は志を立てます。

自分は主観だけで判断するものには向いていない。

それなら、一流の事業家になろう。

それも、デザインや個人の趣味、趣向に左右される消費財ではなく、ユーザーの生産性を上げることに狙いを絞り込み、機能や性能に対して価格が安いか高いかで評価される生産財がいい

1964年(昭和39年)3月滝崎氏は、兵庫県立尼崎工業高校電子科を卒業すると、実社会に足を踏み入れます。

実社会に足を踏み入れた滝崎氏は、エンジニアとなり24歳で独立を果たしますが・・・

最後まで読んでくださってありがとうございました。
よろしければ、その②もお読みいただけるとありがたいです。

その②に続きます⇒社員の平均年収2,279万円!資産約3兆1700億円 キーエンス創業者・滝崎武光氏はどこまでもミステリアス②(新しいタブが開きます)

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元キーエンス従業員の方が書かれた本で、最もオススメしたいのがこちらです。


次にオススメしたい、充分に一読の価値があるのがこちらです。


【2018年11月に出版】キーエンスでの経験を生かしたサイト運営について普遍的で重要な事柄が凝縮された一冊

キーエンスの社内ベンチャー・イプロスでウェブサイト作成・運営に携われた方の本です。

「心に触れるホームページをつくる」


筆者の秋山典丈さんは、キーエンスの社内ベンチャー・イプロスで『製造業向けマッチングサイト』を企画された方です。

東京工業大学大学院理工学研究科情報工学専攻修士課程修了後、1995年にキーエンスに入社。

2000年にキーエンスの社内ベンチャーとしてスタートしたイプロス(株式会社 イプロスとして法人設立は2001年)の立ち上げに参画され、「徹底的に受け手の身になってサイトを作る」ことに向き合われた経験を生かして書かれた本です。

秋山さんは2003年に独立され、現在はシステム開発とサイトコンサルティング・商品企画コンサルティングに携わる株式会社 レクタスの代表取締役を務められています。

この本では、個人でも法人でも、また初心者から上級者までサイト作成・運営にとって重要なことが満載されています。

私も折に触れて読み返しています。

サイト作成に関する本は多く出版されていますが、ここまで普遍的で重要な事柄が凝縮されている本はめったにありません。

キーエンスに興味のない方でも、ご自分のブログやサイト、そしてSNSで見る人の心をガッチリ掴みたいと少しでも思われている方なら、ぜひお読みになってください。

一橋大学イノベーション研究センターとキーエンスに長年在籍した方による共著です。
キーエンスの内部を知るには最もわかりやすいと思います。


ただ、『キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学』というタイトルですが、『経営哲学』はどこにも書かれていません。

『経営哲学』を『経営目標』『経営手法』と読み替えるのが正しいと思います。

Kindle版しかありませんが、こちらもオススメできます。

また、もう一冊だけ、現在紙の書籍で入手することは困難ですが、機会があればぜひ読んでいただきたい本があります。

キーエンスに1986年に新卒で入社され、アンリツを経て、現在は立石シゲオ中小企業診断士事務所代表として活躍されている、経営コンサルタント・立石茂生氏が2014年に書かれた書籍です。


キーエンスで得られたノウハウを含めて、高収益企業を実現する経営指南書で示唆に富んだ良書中の良書なのですが、残念ながら古書でも手に入れるのは難しい状態です。


立石氏のホームページによると、2016年9月の時点では30,000円で古書がネット上で販売されていたようです。
これには、著者の立石氏も戸惑われたようですが、この本にそれだけの価値があると認められていることも、また事実でないかと私は思っております。

そのような状況が長く続きましたが、2020年8月にアマゾンKindleにて第2刷として出版されました。

Kindle Unlimited 会員の方は、このタイトルを追加料金なし(¥0円)でお読みになれます。

ご一読をおすすめいたします。

他にも元キーエンスの方が書かれた本があります。
参考にはなりますが、あえてこの場でおすすめするのは、控えさせていただきます。